2014/6/26 丹沢 玄倉川 小川谷廊下

メンバー:N田(L) F森 W辺

前回の丹沢デビューに引き続き、この週も丹沢へ。

丹沢一の美渓と謳われ、有名な大岩・ナメや小滝が連続するゴルジュで快適な遡行が楽しめる…との情報。計画段階にわくわく気分でリーダーに連絡をしたところ、「そんなにほのぼのではないでーぷ。」という返信…。

また一気に緊張モードに突入し、遡行図やネット情報を漁る。「大丈夫かな、私?」度は今回もやはりだいぶ高い。

6時、川口の道の駅で待ち合わせをし、平日の首都高渋滞を「皆様お仕事ご苦労様です!」とやり過ごして玄倉の先、穴ノ平橋駐車スペースへと向かう。

9:15 歩行開始し、簡易トイレ裏からヤブ沢へと降りる。堰堤を4つほど下り越え、5つ、6つ…あれ??多くないか?   広河原に出た所で後方を振り返ればよかったが、小川谷の出合を通りすぎてしまっていた。

 

気を取り直してルート修正。ちょっと休憩をしつつ10:35 小川谷入渓し遡行開始。

チョックストーン滝は、岩右側にある倒木を使って登る。つるつるでホールドが見当たらず、F森さんにお助け紐をもらう。

 

せっかく岩右側から登ったのに、懸垂で降りていくリーダー。「せっかくだから」という、まだ私には理解し難い理由で岩左側を登り直しにかかる。

 

そしてザブザブ濡れながら、乏しいホールドの中を再度登る。

 

F森さんも行く。「せっかくだから」。私にとっては、「せっかく登ったのに降りちゃうんですか…。」ですが。いずれ。

 

写真では伝わりにくいかもしれませんが、結構な水流。

 

陽だまりで濡れた身体を温めるF森さん。水も滴る…です。

 

その先、いくつもの滝を越える。美しい佇まいの滝に数秒間見とれ、緊張感に引き戻され…が続く。それでも、高度感のある滝は多くなく、私でも恐怖心は抱かずに遡行できる。

 

どの滝をどんな風に登ったかなんて、もう覚えていない。それくらい滝が連続する。飛沫を浴び、時に釜に浸かり、フリクションを信じよう信じようと試みながら滑りそうな一歩に体重をかけ。

 

裏側を通れる滝。特に通らなくてもよかったので左壁を登る。

 

13:15 有名な大岩に到着。真ん中にロープが垂れている。

 

公園のアスレチック気分で、ここばっかりはにこにこ顔で登った私。

 

岩棚のゴルジュ帯に入る。狭い渓に光が入り、それはもう、いい雰囲気。

 

リーダーがトップで越えたこの滝、右側残置ハーケン目指してルートをとると良くないながらもホールドが見つかるが、水流に近づくとまったくのつるっつる。この局面で…と思うような体勢でリーダー突破。見ているだけで心臓が口から出そうになる私。

この後は、また小滝が続き、小ぶりなトイ状・ナメも楽しめ、にこにこ遡行。岩塔ではサイレントの復習のため、最後に残る。声の聞こえないところはやっぱり緊張する。こうやって、少しずつ鍛えてくれようとするリーダーの愛のムチをありがたく受ける。

最後の8m滝は、時間切れを理由にし、左から巻く。巻きもちょっといやらしいが、沢に降りる所にはトラロープがセットされている。

15:35 東沢と出合い、遡行は終了。詰めもなく16:00、中ノ沢経路を使って下山開始。崩壊しかけた斜面トラバースもあるが、そういう所にはロープが張ってある。

16:30駐車スペースに無事帰還。下山路で一緒になったと思われるヒルに、ごめんなさいをしつつ飽和状態の塩水をかけて山行終了。

小川谷は、遡行距離こそ短いが、綺麗なナメや幻想的な雰囲気のゴルジュ、名物の大岩に快適に登れる小滝、そして登攀要素も高めの滝…と、遡行の楽しさを凝縮したような沢だった。

時間ぎりぎりで入った中川温泉ぶなの湯で、臭みを取って帰路についた。

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