2019年9月13日~22日、昨年に続きスイスに行ってきました。報告:K子
今年のスイス旅の目的は2つ。
①世界遺産「アレッチ氷河」を見ること
②ベルニナ急行で「世界の車窓から」気分を味わい、サンモリッツでハイキングする
今年「腸脛靱帯炎」になり、下りで膝の外側が痛むので控えめハイキングにしました。
9月13日
成田空港から直行便でスイスチューリッヒへ。
1泊目の宿は、鉄道で1時間半程度のベルンにした。
ベルンは中世の街並みが世界遺産に登録されたスイスの首都。
「バラ園」「時計塔」を観光し、ホテルに戻ったのは21時と遅くなってしまった。
9月14日
朝、テレビでアレッチ地方が快晴なのを見て、早々と山に向かうことにする。
ベルンから1時間半ほど、べッテンという谷底にある鉄道駅(標高826m)に着き、そこからロープウェイで標高1948mにある「ベットマーアルプ」に着いた。ここは電気自動車のみが通行可能なアレッチ台地にある集落。
(日本でいうと新穂高ロープウェイ山頂駅辺りに集落があるイメージ)
さっそく、ベットマ―ホルンの展望台(標高2647m)にゴンドラで上がります。
ベットマーホルン展望台に到着。アレッチ氷河の流れを真横から見ます。
昨年「旅サラダ」という番組で、この氷河を望むハイキングの映像を見て、いつかアレッチ氷河を見たいと思った。アレッチ氷河はアルプス最長氷河 (約23キロ) で世界遺産に登録されています。すごい迫力で、さすが世界遺産だと思いました。
今日は展望台に上るだけで、歩く予定はなかったが、30分登ればベットマ―ホルン頂上なので登ってみることにした。下りの膝が心配だが大丈夫だろうと!!
頂上を通り越し、エッギスホルンへの縦走路を歩いていたようだ。
この想定外の道が楽しくて、今回の旅でお気に入りの道の一つとなった。
このままエッギスホルンへ歩くか迷ったが、先の地形がわからなかったので引き返すことにした。
縦走路の先には、アレッチ氷河の下流を望むモースフル展望台が見える。
無性に歩きたい行動にかられる・・。15時半まだ陽は高い。展望台を経由してベットマーアルプ迄約2時間半、高低差700mの下り。今のところ膝はなんともない。
後から考えたらバカとしか言いようがないが、進んでみることにした!
膝がかなり痛い。展望台まで行かずに途中の道からベットマーアルプの集落へ下りることにした。標高差400m、痛みに耐えながらの下りは長く感じた。
なんとか村の少し上にある「ベットマーゼ」という湖?に着いた。
湯船にゆっくり浸かってマッサージして、湿布して寝たが、膝は痛い。
明日から歩けるだろうか・・・。
9月15日
足に少し違和感あるが痛くない。病院で教わったテーピングも貼った! でも心配・・。
今日はメインイベントの「アレッチ・トレイル」を歩く予定だったが、悩んだ末、断念。代わりに、エッギスホルン展望台(氷河上流展望)、モースフル展望台(下流展望)に行くことにした。まずは、ベットマーアルプから昨日と違う別のゴンドラに乗り、そこから1時間ほどフィーシュアルプという隣の村まで歩くことにした。
フィーシュアルプ(標高2212m)からロープウェイでエッギスホルン展望台に向かう。山頂駅近くの岩場でクライミングしている人もいた。
山頂の方が良い景色というので、15分ぐらいだから行ってみることにした。
続いて、昨日たどり着けなかったモースフル展望台に向かいます。
ロープウエイを2つ乗り、谷底にある鉄道駅フィーシュへ降りる。
そして鉄道でメレル駅へ。
メレル駅から、ロープウェイでリーダーアルプの集落へ上り、ゴンドラを乗り継いで
モースフル展望台へ上がる。展望台から川が蛇行している様子を眺めました。
ほぼ歩いていませんが、3つの展望台を満喫です。
今日一日は、膝に問題なく楽しむことができました。
ベットマーアルプは、ロープウェイでしか行けない閉ざされた場所だからか、何かにじゃまされることなく、自分のペースで自然を味わうことができました。
そしてアレッチ氷河はとても雄大で細かいことを気にしてもしょうがないという気持になった。ここに来てよかったと心から思いました。
山行報告終わり
以降は、余談と、スイス旅②前の行程を報告
余談①
行く前の1週間はスイスに寒気が入り、アレッチ地方で雪も積もり、氷河に行くかどうか悩みました。代わりにラヴォー地区のぶどう畑でワイナリー巡りしようか考えましたが、初志貫徹、変更しないでよかったです。
そして、9月のスイスは寒いのかと防寒着をそれなりに持っていきましたが、むしろ暑いくらい(日差しが強いからか)。温暖化の影響か???
余談②
アレッチ地方の観光協会の対応 が素晴らしく、メールで行程の相談ができたし、私の行きたいコースの時間や高低差を示したオリジナル地図も送ってくれた。日本で入手できる情報が少ないので助かりました。
余談③
ベットマーアルプの宿は「Hotel Alpfrieden」に2泊しました。
シングル眺望なしの部屋を予約したが、「足を痛めているのでバスタブ付きの部屋希望」とお願いしたら用意してくれた。駅まで送迎もあり、ゴンドラにも近く、オススメです。
余談④ 以後の行程
9月16日
今日はマッターホルン・ゴッタルド鉄道でウルリッヘンという駅まで行き、そこから峠越えのバスに乗り換え、アイロロを経由して、ルガーノへ向かいます。
・ウルリッヘンは無人駅なので、『降りますボタン(stop on request)』を押さないと鉄道が止まってくれません。
・本当はバスを使わない方が早いのですが、私はバスが好きで、どうしてもヌフェネン峠越えのバスに乗りたかった! 選んでよかったです!
・ルガーノは今までのアルプスの風景から一変して、イタリアみたいな雰囲気でした。
イタリア料理がおいしかった(でも高い!)。
スイス山旅①は本当におわり