副題 : 毒毛虫に刺されても、また行きたい 天空の山
日 程:6月3日夜~4日登山 5日観光
参加者:K子
神津島の天上山は5年前に会社の役員に「素晴らしい山だよ」と勧められその存在を知った。役員は登山歴50年、南アルプス好きで南以外の山を滅多に褒めない。そんな人が勧めるから、どんな山だろうとずっと行きたいと思っていた。
そして今年こそはと【K子の今年登る山リスト】に加えた。
6月3日22:00 竹芝桟橋から東海汽船に乗って、神津島に向かう。
船はダイバー、サイクリスト、釣り人で一杯。特に、山ガールならぬ、釣りガールが多いのにびっくり!
私は船大好き、島大好きなので、既にテンション高く、夜景を見ながらビールを楽しむ!まあ私だけでなく、そこらで酒盛りが始まる。
寝床は2等和室、女性専用スぺースを予約。
少し揺れるが、ぐっすり寝てしまい、いつの間にか伊豆大島に着いていた。
三原山はガスのなか。
大半の人が降りて行き、静かな船旅を楽しむ。
利島、新島、式根島と経由しながら神津島に向かうがだんだんと雲が多くなってくる・・
10:00神津島到着。
天上山も見える。でもガスかかってる。
天上山は1時間ほど斜面を登ると頂上に着き、頂上は広~い火口原となっていて、そこを歩いていきます。
(写真は神津島のパンフレットです)
港から宿の人が登山口まで送ってくれた。
10:30黒島登山口を出発。
今にも雨降りそうです。
斜面を登り切ると、ここは何?
ここは例えると、雲ノ平をミニチュアにして、でも植生はシダとか南国ちっくで、古代の森に恐竜でも出てきそうな、そんな不思議な雰囲気でした。山の上に、アルプスが現れた~と思いました。
とこんどは、いきなり砂漠が出現します。 「裏砂漠」という場所です。
砂漠を進むと、「裏砂漠展望地」という海の見える場所に出ます。
島の中心部に向かうと、こんどは岩が多い場所がでてきて何ともアルプスっぽいんです。
そして、今度は「天空の丘」という 360度見渡せる場所に来ました。
あれ、なんかこの頃から首がかゆい・・・
今度は、表砂漠という場所にでます。
そして、
ひゃ~
砂漠に、
うようよと・・・
←毒毛虫です。ここには、1匹しか写っていませんが、気付いたら、足元にうようよといます。
事前に天上山について知らべているなか、毒毛虫が大量発生しているとは聞いていたのですが・・・ こんなだとは・・・
イメージとしては、「風の谷のナウシカ」で虫が襲ってくるような感じです。
ここまで景色に夢中で、足元を見てなかったので毒毛虫に全く気付きませんでしたが、きっとずっといたのかもしれません。 首がかゆいのも、もしかして毛虫のせい???
宿に帰って首を見たら、湿疹が!!! 見たくないかもしれないですが、こんな感じ。
写真だと、たいした感じには見えないですね。
でも、実は首だけでなく、腕にも湿疹が・・・
私はこの湿疹が1ケ月ほど消えませんでした。
毒毛虫は直接それに触れなくても、風に運ばれた毛虫の毛が触れただけでかぶれてしまうらしいです。しかも、服に付着した毛を家に持ち帰り、家族への二次被害も発生するらしいです。私は服をガムテで拭ったあとに、2回洗濯機かけました。
私は虫に刺されやすく、かつ悪化して跡に残るので、一度こういう被害にあうと、その場所には決して行きません。かつて梅雨明け直後の尾瀬の山小屋であったダニ被害、雪解けの蝶が岳のブヨ被害など、ヒルが怖いから丹沢も夏には決して行きません。
でもでも、なんだか天上山は、毒毛虫の被害に会っても、また行きたいと思っています。
それくらい、とても不思議な山でした。
洋上アルプスというと屋久島ですが、私個人的には屋久島よりも神津島のほうが洋上のアルプスのイメージにぴったりと思います!ほんとに海にアルプスが浮かんでる感じです。
この毒毛虫の話をして、神津島の観光客が減ってしまったら悪いのですが、毛虫はいつもいるわけではないらしいです。天上山だけでなく、お魚、海と神津島は楽しかった。
私は日本全国旅していて、おいしい魚相当食べてます。ここ最近では、神津島の魚は一番ではないでしょうか!
ちなみに、天上山は新百名山や花の百名山に選ばれています。オオシマツツジはいっぱい咲いているのですが、固有種のコウヅシマヤマツツジを探しているご夫婦がいました(乱獲によって、ほぼ咲いていないらしくて、頂上とかどうでもよくて、花をひたすら探していました)。宿もいっしょで、夕飯の時は、固有種巡りをしていることを聞き、花が素晴らしい山を色々教わりました。
また、宿では、一人で食べてる私に、ビールをお裾分けしてくれたご夫婦もいて(一人だから気の毒と思ったのでしょうね)、感謝!色んな面で良い山旅となりました。