メンバー:I村さん(L)、Y松(記)
「マルチピッチのリード練習には裏妙義の木戸壁が易しくていいですよ」とI村さん。有難く同行していただく。
岩場の取り付きまでは裏妙義の国民宿舎から籠沢沿いの登山道を丁須の頭方面へ。木戸壁が迫ってきた地点を右手にいくと大きな岩室があり、その奥に取り付きがある。
わかりやすいとどの記録にも書いてあったのでその気になって行ったものの、発見した岩室の右奥の壁にはボルトがなく、取り付けるような感じではない。
しば~らく足場の悪い周りをぐるぐる。あきらめて10分くらい先に進んでみるとあった!
なんで他の人たちは最初に見る岩室に騙されないのか不思議だ。
やっと見つけた取り付き点。
このルートは6Pでムーブは易しく、岩は脆いとある。4P目が核心とのことなのでリーダーに引き受けていただき1P目は私から。
リードで登ることはもちろん、ロープワークも確実にせねばと気を引き締める。
そうそう、岩が脆いから慎重に確かめてから力をかけることも忘れずにね!
1P目:フェイスを直上。岩は立ってるがそれを感じないくらいホールドが豊富で快適。
2P目:タドン状のホールドが沢山。抜けないか心配しながら掴むが意外と安定している。
3P目:松の木テラスに向かってフェイスを直上。それにしてもドアノブのように掴みやすい岩だ。
4P目:高度感抜群。でも安定して登れるので楽しい!(フォローゆえの余裕かも。)
5P目:カンテを登って草付きランぺを右上した中間支点までで区切る。通常はそのまま終了点まで登ることが多い。
さて、次はリーダーをビレイ。
「青あげてくださーい」の声にロープを引き上げる。必死に引き上げているのに、あれっ?? ロープがたるんでいく。
ガーン。青だけATCへ上下逆にセットしてしまった。
黄色だけで登ってきたリーダーに「追試ですね」と有難い一言をいただく。
6P目:フェイスをかぶった岩の基部まで登る。ここで登攀終了。
振り返ると絶景が広がり息をのむ。
12月に登った表妙義が見える。
景色に酔いしれながら休憩。昼食を忘れてきた私にリーダーがお手製サンドイッチを分けてくれた。
名残惜しいが懸垂下降で下山開始。
でこぼこの岩にロープが引っかかるのはわかりきっているので、ロープを出しながら松の木テラスまで下降。 順調、順調。
でも、ドアノブのような岩は易々と見送ってはくれず、ロープを回収で引くとしっかりキャッチ。仕方なくビレイをしてリーダーが登ってひっかかったロープを解除。
再び懸垂下降。
再びビレイをしてリーダーが登ってロープを解除。
最後の1ピッチは懸垂下降のセットをして先に下降。
ようやく最後にスムーズなロープ回収ができ終了。お疲れさまでした。
先月の初アルパインクライミングから今回3回目で初つるべ登攀。マルチピッチをしてるなぁと実感でき、印象深いクライミングになりました。段階を踏んで機会を与えていただき感謝の一言に尽きます。ロープワークを自主練して再試に望みます。