●メンバー 7名 (石倉米子沢隊)
石倉会長・内海・吉田・大原・中澤・田中拓・山岸
●アクセス
クルマ2台
① 3:00 上尾出発北鴻巣経由→6:00 桜坂駐車場
② 3:00過ぎ 足立出発→ 6:30 桜坂駐車場
●タイム
6:50 桜坂駐車場出発→ 7:15 入渓点 →7:45 米子沢取付き
11:30 最終のツメ →11:40 一般登山道と合流→ 12:00 巻機山山頂
自由行動後 →14:50 最終チーム駐車場到着
●記録 山岸ひろこ
(以下、NHK風にお読みください。)
(時報・・・!)
2013年10月6日 日曜日
皆さん、こんにちは。
OAC報道班の山岸がお送りします。
————————————————————————————————————-
期待の米子沢。一級上のグレードだ。
熟練者がいれば、沢初級者でも行けると聞く。
ナメが延々と続き、比較的登りやすい滝も多くある。
そして最後のツメも美しい、広びろとした明るい人気の沢である。
巻機山には今年のGWに行ったが、
5合目迄の目印が少ない上、残雪が溶け落ち
苦労した記憶が新しい。
直登の「ニセ巻機」には一向に親しみを持てなかった・・・
しかし、ニセ巻機を通らずとも、 素晴らしい沢をツメた暁には
巻機山頂に到達すると、石倉会長から聞く。
「また、走ることに決めた。」日産スカイラインのCM。(わっかんないだろーな)
前日は、結構な雨だった。台風も遠く発生している。
この分では、新潟も雨でないか?
自宅待機中の、石倉隊のメンバー各々に不安が募る。
天気予報最新情報を見ては、決行か、止めるか
気がかりなので、連絡を取り合った。
雨の前泊テントは耐え難いので、極めて早朝出発をする。
「結果、オーライ」であった。
(これも古いギャク・・・)
朝香縦走チームも出発すると聞く。
「高原へいらっしゃい。」(古!)
我々は午前3:00に上尾を出発
会長は、前日涸沢から帰るや否や、寝不足で出発する。
今回の沢を終えたのち、再び 涸沢に出かけるそうだ。
まるで島崎三歩のよう。「よく、頑張った。」
一方、吉田チームも同時刻に足立を出発した。
6:50準備万端で出発の記念撮影をする。
脇にあった「米子沢遭難事故多発中」の
看板がフキツだ。
7:10 沢に入る。
ゴーロと言われる大石を飛びながら、20分程歩く。
「山頂は紅葉で、運がよければ草モミジが見られるかな?」と話す。
吉田隊員、「今日は草モミジが一番の日ですよ!」と笑った。
(・・・・ホントかなあ)だったらいいな。とワクワクする。
マメ知識=クサモミジは霜が降りると終わる。
暑くても葉が染まらないため、その期間は短いそうだ。
ようやく、川の水が見えてきた。ここからが本番!
出来るだけ、濡れないように歩く。
8:00 3段40m大滝が見え、ここは巻く。
その巻き道も、アドベンチャーだった。
報道班なのに、撮影不可能に陥る。
↓写真は、緊張の面持ちの中澤隊員
ハシゴを直登するような、巻き道に くわばら、くわばら・・・
田中拓隊員、堪えきれず流れに顔をつける。
満面の笑みが輝く。
シャワークライミング好きと見える。
滝を見ると、突撃している。
や、否や、小さな滝の手前の壺にドボン!
・・・入水被害1名。
早々に全身水に浸かった田中拓隊員→
8:40 5m滝
ぬめりのある、手がかりが少ない、イヤな場所があった。
左を登ってゆく。
ロープを出すような場所みたいだ。
ハーケンが打ってある。
前の4人は越えて言ったが、山岸腰が引ける。
そのとき、内海隊員がロープを出してくれた!
ファイントラックのフロートロープだ。
ヌンチャクをかけ、軽々とセットは完了した。
その後、どうしたらいいか、焦ってしまった。
向こう岸から「八の字!」と言われた。
八の字結びが頭から、ひらひら飛んでってしまう。
とにかく、八の字風になったので、ハーネスのヘソに結ぶ。
そして無事通過・・・・
内海隊員、ありがとう。
しかし、後続の渋滞を作ってしまった。
この日、2パーティと単独男性等、総勢約20名の沢ノボラーがいた。
その後、深いゴルジュにある滝で前進できなくなる。
手がかりがつかめず、後ろの内海隊員にお願いするも
内海隊員を、滑って入水させてしまう。
内海隊員、ごめんなさい。
・・・・入水被害2名。
先頭は大原隊員となる。
最近はボルダーにはまり、大きな岩を見ていたりしている。
今日は、水を得たようだ。
面倒な直登ルートに突っ込んでいく。
・・・私は巻き巻き、巻機山。・・・
中澤隊員も時には先頭になる。彼はなかなかすばしっこい。
脚も早いし、
「若いって素晴らしい」(古!わかる奴だけ、わかればいいんだ)
前のパーティーが苦戦している大滝が見えた。
それを眺めながら、ちょっと休憩する。
ここは難しそう・・・
大原隊員、鼻息荒く取り付く。
追って石倉会長・中澤・田中拓隊員と続く。
最初の取り掛かりが、困難だ。
足場をこしらえてあげる田中拓隊員
美しき助け合い。
内海隊員の示す巻き道をを追うが、
山岸、尻尾を巻く=3=3
実はここも危ない場所だった。
どっちを通っても、皆真顔!
低めの滝もあったが、びしょ濡れ覚悟で直登した
結果、巻くより楽だった滝もあった。
シャワー好きな、田中拓隊員向きだ(笑)
最後は長ぁ~く、広ぉ~い ナメの連続だ。
余裕の田中拓隊員・中澤隊員は、
こんな笑顔だ。
私は、沢のコケが大の苦手。
ホールドがヌメると、その瞬間、一気に心折れる。
足元も油断大敵!スラブは、ライダー状態なのだ。
ナメに滑ると、どこまでも滑っていきそう。(すらすらスイスイスイ~♪)
終盤ではちょっとした滝がある。
私にとっては、イヤな場所だ・・・・
慎重に岩のホールドを探していると、
後ろ隣の石倉会長が、「あぁ~おいしい。」と、
岩をつかみながら、余裕で沢の水を飲んでいる。
その笑顔を見たら脱力して(笑)私は岩から、剥がれそうになった。=3=3
振り向けば、
大源太山=東洋のマッターホルンあり、
見上げれば、紅葉成す山々が重なる。
山頂に近づくにつれ、雲の中になってしまったが、
それでも紅、黄、橙、様々な彩りが美しい。
いよいよ、川は細くなり、水が無くなる。
源頭に着いた。そこは、お花畑の風景だった。
もうしばらく登ると、とうとう稜線らしい。
会長が、登山者が見えるはずだよ。と言う。
稜線付近はは一面の草もみじ!
ここは本日で一番の美しい場所だった。
祝!草もみじ!
吉田隊員の予想は見事的中した。
草もみじと吉田隊員→
本日は運のいい日。
ラストの草もみじを這い上がる。
隊員全員が、ふざけているように見える。
フエルト底の沢靴なので
皆、ズルズル滑っている。
顔を出せば、池塘がお出迎え。
最後まで素晴らしい沢じゃあ、ありませんか!
這い出た先は木道がすぐの場所だった。避難小屋から大分上がっていたようだ。
山頂は近い???(登れば15分もかからなかった)
本日の米子沢、
石倉探検隊の任務は4時間半で無事終了した。
ロープの出番は、山岸のための一人分、1回だけ。(あいすみません)
それからは自由時間となる。
下山チーム(会長・内海・吉田)と
巻機登頂チーム(中澤・田中拓・大原・山岸)に別れる。
ガスった木道から、突如、OACの縦走チーム二名が浮かんできた。
一同、目を見張る。
今回は定例山行なので、会えると計画していても、
この広い山で実際に仲間に出会える事が
こんなに心躍るとは思わなかった。
二人は我々を待っていてくれたようだった。
ガスからトトロも浮かんできた。
トトロ縦走チームと合流7名で記念撮影。
(ホントの山頂は、あと5分先の高い場所にあるが、山頂標識は無く、三角点のみ。)
前日の雨で、粘土と赤土は水を含み、
百名山人気の、大勢の登山者でいい感じに?練れており
悪路の下山には苦労した。どうにかスベラーズ。
●まとめ
私の大好きな沢、堂々1位ランキング。
(と、言っても沢経験は今回入れて5回しかない。)
滝あり、ナメあり、ゴルジュあり
最高のツメあり、切り札に事欠かない。
米子沢の魅力は、 ここには書ききれないので、ぜひ、皆さんもいかが?
会長!来年も、よろしくお願いいたします~(礼)
以上、OAC報道班の山岸がお送りしました。
—————————————————————————————————
●反省
1.苦手な水コケの克服
昨年のナルミズ沢で、大いに転んで打撲をしてからトラウマ。
今はとりあえず、沢をやるべし!やるべし!やるべし!
2.岩登り強化。
ロープ結び方含め復習。足の置き方が良くない。 内海さんみたいに、つま先のきれいな登りかたをしたい。
3.ツメ切り。時計の持ち方。
事前にしっかりツメを切る。高度計付きの時計は、厚みもあり邪魔になった。 携帯のしかたを考える。
———————————————————————————————————–
≪巻機山基本情報≫
●登山口~七合目
樹林帯の急登。五~六合目付近はブナの美林が続く。
粘土質の道で滑りやすいため要注意。
ぬかる為、雨の後はスパッツ装着が望ましい。
残雪期は、五合目まではリボン等の表示が少なく登山道がわかりにくい。
●七合目~ニセ巻機山(九合目)
七合目付近で森林限界。展望がきく。
ニセ巻機山直下急登。ここが辛い・・・
●ニセ巻機山(九号目)~巻機山
巻機山、割引岳が左右に広がり笹原や森や地糖を眺めながらの木道歩きとなる。
山頂標の周りにベンチが有り、休憩に良い。
実は、巻機山の最高地点は山頂標のある所では無く、 牛ヶ岳方面に5分ほど歩いたケルンのある場所だ。
●トイレ
桜坂駐車場(無料、紙無し、男女共用)
巻機山避難小屋 靴を脱いで入る。きれいだ。(協力金¥100程度)
●桜坂駐車場
1日¥500。料金所有。早朝駐車の場合は帰りに料金所で支払う。
●靴洗い場
トイレのそばに水道がある。
トイレからホースで水をひいてある。
タワシあり。粘土の泥はここで落とそう。
●早朝発でクルマで日帰り可能だ。
塩沢石打インターから清水集落→桜坂登山口まで車で約30分
●登山ポスト
第一駐車場 トイレ脇
第二駐車場 奥の案内板の隣