笛吹川東沢 釜ノ沢東俣

盛夏の時期、山計画、沢計画・・・楽しみにしていましたが、どうも週末になるとお天気が崩れる・・・乱れる・・・。そんなお天気に一喜一憂しながら天気図と睨めっこ。。。
当初、14日前夜発で予定していた憧れの赤木沢は中止、その転進先として13日の真夜中に、雲の切れ間を見て釜ノ沢に決まった。
さあ、大変!二泊三日の装備から一泊二日の装備へ・・・
「荷物、減るからいいんじゃない!」という声が聞こえてきそうですが、何分初心者・・・選別が大変。。。しかも、地形図やら遡行図やら・・出来ればどんな沢か少しは調べたい。。でも眠い。。。
そんなこんなで出発日を迎える。

日程:平成26年8月15日(金)~16日(土)
メンバー:O竹(L) K美(SL) M子 Y枝
タイム:14日(木)19:00桶川駅出発
21:45道の駅みとみ
15日(金)7:00西沢渓谷駐車場出発
8:10二俣
(鶏冠山入口の小さな看板に気づきながら通り過ぎてしまう)
10:05山の神
10:55乙女の滝
11:10東のナメ沢
11:45西のナメ沢
12:45釜ノ沢出合
12:55魚留の滝
14:05両門の滝
14:50本日のお宿地点(1750m)
本日の行動時間:7時間50分(内休憩時間等:2時間)

16日(土)6:10出発
7:10ナメ滝
9:00ポンプ小屋
9:30甲武信小屋
10:05甲武信ヶ岳山頂
10:45甲武信小屋
11:45近丸新道分岐
12:50ヌク沢
13:38西沢渓谷駐車場
本日の行動時間:7時間30分(内休憩時間:1時間55分)

13日前夜発の出発時間が早かったせいか、道の駅みとみの駐車場は空いておりテントも一つも無く大きな軒下に早速テント設営。雨も朝露の心配も無くラッキー。そして、大きな軒下は絶好のゆうげの場となる。。。

 

昨夜のゆうげの場は朝食の場になり、
主食は各自準備し+大きなソーセージと小さなうずらの卵の目玉焼き !
しっかり食べて準備万端  

西沢渓谷駐車場に車で移動して出発。途中、田部重治のレリーフを見ながら進み二俣で西沢渓谷歩道から東沢に入る。。。はずが、調子よく歩道を進んでしまった。。。
しまった!と思っても後の祭り・・・戻るしかない。。
(往復40分、綺麗な渓谷沿いを歩く事が出来ました。)

鶏冠山入口の小さな看板を確認し東沢の河原へ降り沢装備の支度をします。他3組程が支度をしています。
支度を済ませ早速渡渉。流れも強く水量も多く・・・この先はどんな感じ?と少々不安にな
ります。
  が、渡渉後すぐにこの風景!

カメラではいまいちですが、朝の空気が澄み切ったとても綺麗な風景です。

間もなく、ホラの貝ゴルジュ
沢の水の色の素敵なこと!!
木々の緑と朝の光で輝いていました。

この先、山の神までは登山道の痕跡をたどります・・・が、ただ歩かせてはくれません・・・先週の台風の影響か、はたまた集中豪雨の影響か・・・道とは言えないような荒れようです。

ようやく辿り着いた山の神は大きな木の下に小さな祠が祀られていました。

さて、いよいよここから沢歩きの始まり!

少し見づらいと思いますが、山椒魚を発見!
初めて見ましたが、5~6cm位の大きさでした。

乙女の滝
の前にて・・・
乙女?三人。。。

しかし、水量の多いこと!
渡渉時に足がすくわれない様に足の置き方、向きなど気を付けなければ。

 

 

 

 

 

何度も渡渉を繰り返し東のナメ滝⇒西のナメ滝を通過。

魚留の滝

 

 

 

しかし、お天気!最高ですよね!!
ここしかない!
と選んでくれたO竹リーダー、K美サブリーダー、有難うございます。

 

 

千畳のナメ
まさに、千畳!!
広いナメの幅いっぱいに水が流れています。

ここまでに、沢山の渡渉と沢山のへつりといくつもの滝・・
ここへ上がる為のスラブ・・・この流れを見ているとここまでの苦労を忘れてしまいます。

←目を閉じて
回想中

 

 

 

 

 

 

 

 

おっと、いけない。
思い出すのは後にして歩を進めましょう。

 

 

 

 

両門の滝で一休み。
写真左の滝を上がれば西俣。こちらは、奥秩父主脈縦走路の水師に登り詰めるらしい。

さて、我々は写真右の滝、東俣へ

滝を巻く為の道なき道をすすむと苔むした広い河原へ・・
時間も3時前、「この辺りでビバークにしますか」とのリーダーの声に「ようやくビールが呑める」と心の中でニンマリです。

テントとタープと焚火
今夜のお宿の出来上がり。
川で冷やしておいたビールで「乾杯!」

 

 

 

今夜はM子ちゃんお手製の麻婆春雨丼
(漢字で書くと少し変?)
旨辛で疲れた体に最高の食事です。
そして、そして・・・次から次へと出てくるつまみ達。。。だから、荷物重くなっちゃうんですよね・・・

 

そして、焚火で温まり、今日の沢旅お疲れ様でした。

 

夜中、テントに当たる雨音で目が覚める。朝には上がってくれることを願いながらそのまま眠る。

 

16日朝。。。やはり、雨音での目覚めである。。。
ちょっと、テンション落ち気味・・・しかも、雨の沢・・・初心者の私は不安・・不安・・

朝ごはんを食べている間に雨もあがり出発!!

今日はガレた沢をつめていく・・・と本には解説があったはず・・・
沢は水がいっぱいだし、倒木、流木が沢山
エイヤッ!と乗り越えたり潜ったり、まさに大人の「自然の中のフィールドアスレチック!」
そうこうしているうちに、ポンプ小屋が見えて来ました。
ここまで来れば、甲武信小屋までもう一息。

小屋前のテラスで沢装備を解いて登山靴に履き替えます。
荷物はデポして甲武信ヶ岳山頂へ。
雨は降っていませんでしたが、生憎の空模様・・・予想通り、周囲は雲ばかりでしたがピークに立つことは出来ました。

甲武信小屋に戻り下山ルートの検討。
当初、お天気が良ければ鶏冠尾根を下山の予定であったが、昨夜から今朝までの雨と雲の出方から近丸新道を下山することに決定。

ヌク沢で小さい橋を渡る・・・筈が橋がない・・・
よく見ると、それらしき物が河原に転がっている・・・
しかも、相変わらず水量は多い。登山靴での渡渉は諦め沢靴に履き替える。数メートルのではあったが「沢靴は偉い」と改めておもいました。

無事、下山完了
行動中は雨にも降られず恵まれた沢旅でした。

私にとって、初沢泊・初焚火・初テントでの雨と初めて尽くしでした。そして、まだまだへっぴり腰での沢歩き・・・早く上達できればいいなと思っています。

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