メンバー:S田(L) O田(SL) Y田 S水 Y川 I村 N澤
K保 K沢 W辺(記)※投稿に手間取り、報告が遅くなってすみません
行動時間:8:20 入渓 11:00 手取淵 13:45 丸山入道淵 17:15 一之瀬川出合 18:20 青梅街道へ上がる 19:00 駐車スペース着
私以外の9名は、道の駅たばやまにて前泊。7時に合流すると、すぐに宴会できそうな酒やつまみが見受けられる。必要な隊員は、S田隊長のウエットスーツやライフジャケットを借用し三条新橋付近から入渓。なんでも大量に持っているS田隊長。さすが遊び人である。
入渓後まもなく腰まで浸かる。「寒っ。」とつぶやいた私にS田隊長がヘルメットでざばんざばん水掛けの洗礼を浴びせる。意地の悪い笑顔にむきになってやり返す。
急な水流を飛んで対岸に渡る。流されたら痛いことになる所では、安心の確保↓
手取淵の恐ろしい流れが見えてくる。こんな沢が遡行対象になるなんて信じ難い(;´・ω・)S田隊長トップで左岸をへつっていく。↓
隊長たちの動きを、手に汗握りながら見守る。そして心は決まった。先ほどから痛みが再燃している腱鞘炎の右手では絶対に落ちる。「あたし、巻きます。」K沢隊員と共に、左岸を巻く。…と、激流の突破とフィックスを終えた隊長が前方から巻きの案内に来てくれる。青梅街道まで巻上がらないといけないと思い、不安定な急登をしていたので助かりました
手取淵を突破したところからの様子。慎重にへつってくる隊員たちを見守る。↓
無事に全員手取淵を突破し(若干3名は巻きましたが…)、大休止。おひさまの有難さが身に沁みます。
胴木滝は水量多く、直登できず。左岸を小さく巻く。この時もロープをフィックスしてくれ、万が一の安心保障。
その後、一人では心もとない渡渉をスクラム組ませてもらったり、最後の一手でお助けが伸びてきたりと、みんなのサポートを受けながら遡行を続ける。そんな中、束の間の安らぎの沢歩き↓
13:30、丸山入道淵に到着。中間部までは白泡が立っていないので、一見瀞っぽくも見えるが、その実、泳ぐには大層厳しい(ロープを伝って行ったので私には述べる資格はないけど…)。まずは隊長がトライするが、中間部左岸側のレストポイントから対岸へ泳ぎ渡り、白泡の立つ中最後の一手を取る所でうまくいかず帰還。「さみーさみーさみー。」…お疲れ様です。
その後、フィンや手ヒレやライジャケ、それぞれ好みの装備を身に着け、男性隊員たちが順にトライ。N澤隊員は、クライマー的ホールド/スタンスの探し方で魅せてくれたが断念。
↓「いいねえ、ラッコ♪」と、非常に楽しそうに帰還するY田隊員。水流突破ができない事も想定して、O田副隊長が右岸の難しい巻を登っている。あんな恐怖の巻きは嫌だ…(;_;)誰か泳ぎきってください!
男性隊員たちが皆帰還し、さて、もう一巡か?と思った時、K保女史隊員「やらなきゃでしょ。」と準備を始める。ライフジャケットは泳ぐのに邪魔になるからと装着せず。フィンを付けて流れへ入る。中間レスト部より、みんな対岸へ移るのに難儀していたが冷静に進路を検討している様子のK保隊員。対岸へは移らずじわりじわりと右壁を進む。へつる水流の中で邪魔になったフィンをこれまた冷静に外し、こちらに流すこともなく笑顔で親指を立てる。かっこいい…。
無事に巻き終えたO田副隊長とK保隊員が合流し、後続を確保してくれる。その勇姿に興奮冷めやらぬ隊員たち。「水泳部だったの。」と天使の笑顔で話すK保隊員↓
「さみーーー!」の、隊長↓
一か所、懸垂下降↓
監視塔そばの淵、水流の突破は不可能で頭を悩ませる隊長。いやらしい左岸巻きを5隊員がこなしてくれ、先からロープを流してくれる。ここで何とS田隊長、「ザックに掴まれ!」と。右手を庇いながら行動している私を見て、背負いながら泳いでくれるという。「いやいや、いいですよ!」と一度は言った(?)ものの、お願いすることに。…何と快適なことでしょう。癖にならないように気をつけなければなりません。
それから、銚子滝・おいらん淵を覗き見て、一之瀬川へ入り一つ淵を過ぎ車道に上がる。トンネルができ廃道になった道路(一之瀬川に架かる部分)はもう姿がなく、「頭上に道路がある所」を遡行中止ポイントとしているとちょっと「?」となる。↓
40分ほどてくてく車道を歩き、駐車スペースに着くと19時。まさにおんぶに抱っこ状態で情けない限りでしたが、隊長・副隊長・隊員の皆さんの力に興奮しきりの楽しい遡行ができました。なかなか経験できない沢を、定例山行として計画し安全にリードしてくれた隊長、ありがとうございました!