講師:S藤さん(埼玉県岳連) 参加者:20名、うちOACからはI会長(2日のみ)、H間さん、Y松。 その他スタッフ:3名
埼玉県岳連主催で「読図とアクシデント対応を実地で行う」という講習会があるとのことで、苦手な地図読みを克服したいと思い参加した。
内容をみると地図読み(昼間の読図および夜間の読図による現在地の特定)、ビバーク体験、負傷及び搬送体験、飯能日高消防署における遭難事故講演と、自分には学んでおく必要のあることばかり。
講習は飯能の東吾野にある虎秀アルパイン入門道場と周辺の山で行われた。
当日は猛暑日で10:00の開講式からうだるような暑さ。
2日間のスケジュールを確認後、早速今夜ナイトウォークで読図する地図をもとに基本的な地図の見方から。
ツェルトを張ってみる。
ビバーク場所の状況、人数などにより様々な張り方を教わる。
ツェルトの底を側面にすると天井は低いが出入りがラク。
雨対策に底の合わせは上側を被せる。(写真は逆)
こんな風にも。
ツェルトの収納は天井の左右の紐が袋の口側にくるようにする。
取り出す際に紐を持ち、左右に引けば飛ばされず、素早く広げられる。
午後からは飯能日高消防署の山岳救助隊の方による講演。装備や救助システムなどのレアな話にみんな興味津々。質問も飛び交う。
続いて救急医療。
怪我側の三角巾はわきの下に通して結ぶと手がブラブラし辛く安定する。
結び目が首の後ろだと痛いので少しずらす。
三角巾がなければスーパーの袋の横を切って。
三角巾をつかって足首を捻挫した時の固定。
靴底で踏む→足首の後ろでクロスして前に持っていき
前でクロスさせ→先端をサイドに通して
前で縛る。
ストックを使って松葉杖を作る。
2本をテーピングする。ポイントはわきの下に当たるところが痛いので、分厚くしたタオルや、ペットボトルをつける。ストックのみよりかなり歩きやすい。
ツェルトをつかって搬送。
持つところにストックやタオルを入れて巻き、太くすると持ちやすい。
ザックを使って搬送。
肩掛けを外し連結する。サイドにストックを入れると頭が落ちないので搬送される人がラク。
腰紐で頭、腰、足がいい感じに押さえられる。
7:00暗くなってきたのでナイトウォークへ。
地図と磁石を持ち目的地のユガテへ(途中まで)。
講師先導でルートは明かされずに歩く。
途中途中で現在地と思われる場所を特定し地図上に書き込む。
周りの景色が見渡せず、地図と実際の距離感もつかめてないのでさっぱりわからない。明日、明るい中で同じルートで登り答えあわせをする予定。
9:00下山。
早速、ツェルトを張りを実践し、楽しい懇親会後、初ビバークで就寝。
おはようございます。
朝ごはんには講習場所を提供くださったO野さんお手製のお味噌汁が。二日酔いではないけどとても美味しい!
昨夜と同じ要領ででユガテへ到着。正解のルートを見ながらみんなで答え合わせ。
正解は福徳寺あたりで一度東に向ってから北北東へ。
夜はそのまま北北東へ向かっている。しかも実際に歩いた距離の倍は歩いた事になっていた。
昼間は周りの山や地形を目印にして特定していくことを教わりながら歩いたので修正しながらなんとか。
下山途中で最後の講習。滑落者の引き上げ搬送を行う。
2日間、盛りだくさんな内容で充実した講習会でした。山に行く上で起こりうることなので講習という場で体験しておけてよかったです。地図読みも半歩前進しました。
暑い中、熱心に教えてくださったS藤講はじめスタッフみなさまありがとうございました。
解散後はO野さん会に飛び入り参加。山菜をとってみんなで料理。みず、ヨモギ、ゆきのしたetc。シシ肉、シカ肉どれも絶品!ご馳走さまでした。