2016/5/2-5/4 鳥海山山スキー(旦那様の背中を追って)

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GW後半は、夫婦で
鳥海山スキー&山菜を食べに
東北に行ってきました。

 

 

2016/5/2の夜自宅発
5/3 鳥海山で山スキー 月山に近い『月の沢温泉』に宿泊
5/4 一般道で寄り道しながら帰宅
リーダー:Y朗  山レポート:K子

5/2  19時 K子は福井の旅から帰宅。 猛スピードで鳥海山への支度をする。
これから6時間かけて山形まで行くなんて・・。しんどい・・。
でも、K子はスキー後に食す山菜に惹かれ、疲れながらも自分の運転のノルマ(蔵王まで)をこなし、旦那様(Y朗)と交代。鳥海山の駐車場に夜中3時に到着。

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5/3 5時起き。
ひえ~2時間しか眠れなかった~。
やたら暖かい朝。

 

 

今回は、K子が山スキー初めてということもあり、頂上にはこだわらず、行けるところまで行こうと人の少ない猿倉ルートでのんびりと歩き出す。

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最初、スキーでの歩き方がわからず、足を持ち上げていたようで、とても疲れた。
でも、つま先を前に出す感覚で歩くという旦那様からの指導で、スイスイと進むのでちょっと楽しくなる!
天気もよく、とっても気持ちがよい。

 

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旦那様はどんどん進んで行ってしまう・・・。

 

 

 

すると、先に壁のような斜面が見える。しかも先行者が登るの苦労しているような・・。
さっきまで楽しかったのに、ブルーになるK子。
昔、K子は会津駒でシリセードをしていて、止まらなくり、崖から落ちそうになったことがある。それ以来、雪の斜面が怖い。

TS3Z0058壁の前まで着て、
K子「迂回できないかな。
この道間違ってない?」
Y朗「大丈夫、山スキーはどこでも道なんだよ。間違いとかないんだよ。登れるよ。」
K子、ジグザグに登るが、曲がる際に方向転換で片足をずらすのが滑りそうで怖い。心の中で、絶対この道間違ってる。もう帰りたいと思った。

緊張で疲れたが、なんとか登り切った。
(後で聞いた話だが、旦那様もこの斜面、初心者には厳しいかもと思ったらしい)

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少し歩くと祓川から来る人たちと合流した。どんどん人がやってくる。
この辺りから風が出だした。
頂上見えるのに、歩けど歩けど近づかない。
そして旦那様とどんどん距離が離れていく。

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誰か転んで骨でも折ったのか、救助のヘリがやってきた。搬送される様子を見ていたからか、私、そもそも滑り降りれるかしらと不安がよぎる。

 

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時々、突風が吹いて、耐風姿勢をとるので、K子はどんどん遅れていく。K子がなかなか来ないのを見かねて、旦那様がスキーを担いで登ることに。
正直、もう止めたかったが、私の板を担いで強風にあおられ、転んでいる旦那様を見て、がんばらないと!と思った。でも、ゲレンデブーツでのツボ足は痛いし、風は強いし、やっぱり止めたいなあと思いつつも、旦那様の背中は遥か前方。離れすぎて、止めたいと言うこともできず、K子は進むしかなく・・。

TS3Z0087へとへとになりながら、頂上到着!
あ~これで歩かなくて済む。

頂上は人で溢れていた。
風が強くて、頂上から少し下がったところでさっさと降りる準備をした。

写真だと風が強いの全く伝わらないですね。旦那様の板は風で飛ばされそうになりました。

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頂上から見た広大な風景に感動~。そして、いざ飛び立ちます(そんな気持ち)。
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ヒャー最初の滑り出し、超~気持ちいい。
なんなんでしょう。この気持ちよさ。
この一滑りで、登りのしんどさ・不安なんてすっかり忘れてしまった。

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本当に最初の滑り出し、超超気持ちよくて、来シーズンは、ブーツ買ってしまおうかしら・・。でも・・また家に山の装備が増えてしまうことを危惧するK子であった。

 

 

 

この日の宿は鳥海山近くの宿が取れなかったので、月山近くの月の沢温泉に宿泊した。
二人なのに16畳もある部屋で、東北名物のカメムシ数匹と夜を過ごした。
夕食も朝食も色々な種類の山菜が出てきて、大満足!

東北の春は、道端で山菜を取っている人をよくみかける。我が家もまねして探してみたら、いっぱいあるではないか。(ちなみに山菜の本で調べながら、食べられるのか検討。)
DSC_4958 (1)本当はいけないが、ほんのちょっとだけ取らしてもらったのと、道の駅で買った山菜で、自宅に帰ってからも、山菜ずくしを楽しみました。

大大大満喫のGWでした。

終わり

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2016/4/30-5/2 荒島岳登山と恐竜発掘(福井の旅)

2016/4/30-5/2 GW前半は、福井へ一人旅した。

1DSC_4682本当は鹿児島での登山を計画していたが、
熊本・大分地震が起きたため予約をキャンセルし、かねてから行きたかった福井恐竜博物館と越前焼の窯元を巡る旅に変更した。
福井の旅は3度目で、主な観光地は行っていたので、他に何をしようかな~とガイドブックを見ていると、なんと「荒島岳」という100名山があるではないか!福井に100名山があることを初めて知る。
私は100名山ハンターではないが、あるなら登ることにする。

4/30 羽田から小松空港に飛ぶ。レンタカーを借りて、福井に向かう。
レンタカーの受付の人は山に登るらしく、私が登山の格好をしているのを見て、
「どこ登るの?白山登るの?」と聞いてくる。
私が、「福井の荒島岳です。」と言うと
「知らないな~。どんな山?」と山に登る人も知らないようだ。
やっぱりたいした山ではないのねと思う。

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その夜は一人、居酒屋のカウンターで夕食。
福井は ”厚揚げ” が名物。最近厚揚げが好きなので、何よりも真っ先に厚揚げおでんを注文した。出汁がしみて膨れた特大厚揚げが運ばれてきて、これを食べてお腹いっぱいとなり、海の幸が全く食べれなかった・・・。

この飲み屋でも、どこの山に登るのかと聞かれ、「荒島岳」と答えたが、「知らないな~」という反応だった。
まあ、東京都民で「雲取山」を知らない人も多いから、そんなもんだろうと思いもしたが、地元の人さえも知らない山を、なんで深田久弥は100名山に選んだのかと逆に興味が湧いてくる。

 

5/1 5時半、福井駅前のホテルを出発。曇り空。
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1時間かけて、大野市にある登山口着。
駐車場は空いていた。

 

 

4DSC_4684この山には4つの登山コースがある。
一番メジャーなのは、駅から登れて、短めの勝原コース。
私は、それよりちょっと長いが、深田久弥が登った中出コースから登ることにした。
荒島岳は標高1523m、登山口から小荒島岳、シャクナゲ平を縦走して約1200m上がる。
歩き出しは、ダラダラとした林道。そして地味な針葉樹林帯を歩く。
ちょっとつまらない・・・。
でも、ぶな林に変わった辺りから、お花が色々出現する。
まずはニリンソウが登山道脇にず~っと咲いていて、”花道” を作っていた。

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ヒトリシズカ

 

 

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サンカヨウ

 

 

 

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最近、大好きな
キクザイチゲ

 

 

 

 

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約2時間半程で小荒島岳への分岐までやってきたが、寄らずに先へ急ぐ。
そこからは、ほぼ平坦な道を進んでいく。

マイナールートだから、ほぼ人に会わず、
静かな山歩き。

 

18DSC_4707時折、樹林越しに
向かう荒島岳が見え隠れする。
まだ遠い。

 

 

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ここからまた道の両脇を花が飾る。

イワウチワ
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ショウジョウバカマ

山の花はかわいらしい、でも、力強さを感じる。
だから好き。
花が好きだから、この道が楽しいのもあるが、先がどんななんだろうというワクワク感を感じる。

 

20分ほど進むと、しゃくなげ平に到着。
ここはメジャーコースとの合流点なので、そっちからどんどん人がやってくる。
やはりこの山が100名山であることを実感する。

ここから、登山道はいったん、鞍部へと下っていく。

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そして、本峰への登り。
荒島岳名物という「もちが壁」という
やや道が悪い所を経て、頂上まで1時間の登りが続く。

 

 

 

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そして、尾根道まで上がってきました。

 

 

ここから、長くも楽しい尾根歩き!!

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所々急で
ロープがある。

 

 

 

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かたくりです。
道の脇に所々咲いています。
山に自然に生えてるかたくりを見るのは初めてでテンションあがる。

 

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遠~くに見えるのが、白山。
(見えないか・・)
それにしても、この尾根、超きもちいいんです。

 

32DSC_473010:40頂上到着。
頂上で、この山が100名山に選ばれたのがわかる気がした。すんごい変化に富んでるわけではないが、いろんな要素が凝縮している山だと思いました。何よりも頂上に立つと、この山を中心として、360°ぐる~と山が囲んでいて、展望が今まで登った山と違っていました。

 

帰り道は、小荒島岳に寄りました。ここがまたいいんです!!
荒島岳を目の前に、展望台になっているのです。
人もあまり来なくて、私は荒島岳の頂上よりむしろこっちのほうが好きかも。
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ここで、北九州からきたという4人組みのおじさん、おばさんが「私、この山全然期待してなかったけど、すんごくよい山だった。来てよかったわ~。」 としみじみ話していた。
想定外によい山と感じたのは私だけではなかった と思わず話に加わってしまった。

残念ながらこの山の良さを私の写真と文章では、伝わらないと思うのでぜひ歩いてみてほしい。

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登るまでどれが荒島岳なのかわからなかったこんな地味な山なのに・・・
100名山に入れた深田久弥ってすごいなと感心して帰ってきました。

 

 

番外編(というか一番の旅の目的)
勝山にある『福井県立恐竜博物館』 で恐竜化石発掘体験!
山に関係ない話ですが、ちょこっと報告させてください。

福井は日本で最も多くの恐竜が見つかっており、フクイラプトルやフクイサウルスなどの新種の恐竜も発見された場所です。

まず、博物館内を見学する前に、化石発掘ツアーに参加しました。
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こんなバスで山奥の発掘現場に向かいます。

 

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実際の発掘現場。
今も、発掘が続いています。
どこから恐竜の化石が出たか、プレートで示してくれています。

 

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発掘体験。およそ1億2000万年前の地層から採掘された石を、参加者がハンマーを叩いて割り、化石があるか調べます。つい数日前に体験ツアーで骨が発見されたらしく、もし、それが新種なら恐竜の発見者になれるらしいです。夢が膨らみます。

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私は、地味に植物の化石を発見しました。
新種かその場で東京大学の先生が見てくれます。新種でないので、一つだけ化石は持って帰ることが出来ました!
なんの植物かわからないが、うれしい。

 

 

あっと言う間に時間が経って、発掘体験は終わり、博物館を見学します。
GWだから大混雑。でも、一番見たかった復元されたフクイサウルスなどの全身骨格と実物化石はガラスにへばりついて堪能しました。
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ちなみに、秩父に近い『神流町恐竜センター』も楽しいです。
国道299号脇の漣岩には日本で初めて認定された恐竜の足跡化石が簡単に見れますよ!

急遽行くことに決めた福井の旅でしたが、予想外に良い山だった『荒島岳』と念願だった恐竜たちに会えて、大満足なGW前半でした!
でも、東京に帰ったら、すぐに鳥海山に向けて夜行運転が待っているが・・・ 。

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2016/4/24 編笠岳

<メンバー> Kさわ

4/23(土) 18:00 出発

CA3C0983 夜の中央高速を、ひた走る。

21:30 八ケ岳パーキングにて       22:30 おやすみなさい。。。CA3C0991 CA3C0989
今回は3シーズン用シュラフ

4/24(日)
4:00am 起床

5:20am 富士見高原駐車場
0424 0520-1 0424 0520-2      雲行きが怪しい。。。              大切なパートナー♪

5:40am 登山口より入山

5:58am 五叉路分岐
0424 0558 暫くは、こんな感じ。

6:03am
0424 0603 編笠山頂が見えてきた。

落ち葉がたくさんで、なんとなく晩秋のような寂しさ。。。

6:07am 標識
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地図上では、”編笠山” だけど、登山道の各所に設置してある標識は、最後まで ”編笠岳”。そういえばKさわも、最近まで ”編笠岳” だと思っていたのを思い出し、地元民はそう呼んでるんだな~。 ってことで、Kさわも今後は ”編笠岳” と呼ぶことにした。

0424 0608 暫くは、こんな感じ②

6:31am 石小屋
0424 0631  小屋? 怖くて、中が覗けない;

7:29am
0424 0729 標高2,300m を境に、登山道に氷が出てきた。

7:47am
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徐々に氷の幅が広くなり、ついに道幅いっぱいに!
この辺りで、夏靴に4本爪アイゼンを装着する。

7:50am
0424 0750
前方には霧が。。。 嫌な予感。
誰もいないし、ちょっと不安。。。

8:04am
0424 0804 高い樹がなくなってきた。

8:11am
0424 0811
軽アイゼンを外し、ストックも片付け、両手を使って大きな石を「よいしょ」と、よじ登る。

8:15am
0424 0815 隙間に落ちないよう、慎重にルートを選びながら。

溶岩石は乾いた苔で覆われていて、今は乾いてるから良いけれど、雨が降ったらきっとヌルヌルなんだろうな。

8:19am
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俄かに霧が深くなり、立ち止まって振りむくと、ついさっきまで見えていた矢印が、みるみるうちに見えなくなってゆく。。。

8:20am エール① 「がんばって!」
0424 0821  うん。がんばるよ。

8:28am エール② 「もうそこだ!」
0424 0828  えっ!ほんと?ぜんぜん見えないけど。。。

8:35am エール? 「最後だダッシュ!」
0424 0835  ダッシュなんて、できるかー!?

8:37am
0424 0837  あ、山頂だ。標識以外なにも見えない。

8:40am 青年小屋方面
0424 0840 0424 0841
今日は青年小屋を経て、西岳へ縦走の予定なんだけど。。。
ここまで登山道に氷はあっても雪はぜんぜん無かったのに、突然の雪道。 よっぽど通る人が少ないんだろうな。
行けるかなぁ~と思って、ちょっと入ってみたけれど雪はザクザクで、とても夏靴では行けそうにない。 この先どうなってるかも判らないし。 天気もこんなだし、誰もいないし。。。 断念するか。

9:02am 下山開始
0424 0902 矢印を見失わないようにしないと。

10:40am
0424 1040 晴れてきた。

10:52am
0424 1052 0424 1053
不気味な木があると思ったら、なんと一面にさるのこしかけ(?)らしきキノコが。。。

11:05am 盃流し
0424 1104 あと30分で登山口みたい。

11:10am
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一か所ロープがありましたが、特に危ない箇所でもなく。

11:20am 登山口
0424 1119 「あと30分」 の標識から15分で到着。

あ~ぁ、、、、 西岳のみ残してしまった。。。
あまり早く帰るのもなんなので、道の駅に立ち寄り、美味しい八ケ岳牛乳を飲んで帰りました。

 

 

 

 

 

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2016/3/19-3/21 尾瀬雪中行軍

<メンバー>
隊長 :セシボン
副隊長:Dでぃ
車手配:Ingo
偵察 :おさる
広報 :Kさわ

3/18(金)
20:00 大宮駅西口集合 ⇒ 戸倉駐車場にて仮眠。

3/19(土)
4:00am 起床
5:25am 出発

今回はみんなで充実した食事をしよう。というコンセプトに基づき、米・餅・おでん・酒類と、とにかく食料の重量が多いこともあり、Kさわも初の18kg近い装備を背負っての出発となった。Dでぃ・Ingoにおいては確実に20kg Over。体力勝負の山行が予想される。

7:34am 坤六峠・鳩待峠分岐
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天気は雨。しかし予報では徐々に回復に向かうとのことで、何の心配もなくアスファルトの坂道を登ってゆく。
途中、隊長とおさるがショートカットを試みるも、雪が少ないため下草に手こずり、敢え無く敗退。その後も”今年は雪が少ない”ことにより、行程中の苦労を強いられることとなる。

8:44am 鳩待峠
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しばし休憩。これより道なき雪山に突入。

9:37am
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隊長の勘と地図・GPSを頼りに、足跡のない山中を突き進む。

11:02am
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雨が止み、束の間の青空。

11:50am  ビジターセンター手前
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整備された木製の橋を渡る。

12:15 尾瀬ロッジ
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軽く昼食のため休憩。
この後、幾つか出現する沢の、渡れる場所を探しながら巻き巻きで進む。通常この時期なら殆どの沢が雪で埋もれているはずだが、今年の冬は気温が高かったため、その後も沢の出現で手こずることに。

12:30 尾瀬ヶ原
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雄大な燧ヶ岳を望む。

12:32
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OAC最大級のIngo。トータルコーディネートで、なかなかキマッテいるぞ。

14:07
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おさる渾身の力作、“ゆきだるま”。

14:18 牛首手前
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本日の幕営地、牛首を目前にして。
予定よりだいぶ先に進めたため、明日以降の行動が楽になる(予定)。

14:30
うっすらとした樹林帯の中の平らな場所を踏み固め、テントを2張り並べて設営。
一息ついてテントの外に出ると、何処から来たのか?スノーモービルに乗った山の主(総勢4名)が怖い顔で「どっから来たんだー?」「何人いるんだー?」「明日はどこに行くんだー?」と、大声で質問してくる。
てっきり(こんな場所に幕営して)怒られるのかと思ったが、そういう訳でもないらしく、「遭難しても助けに来てやらないからな!」と捨て台詞を放ち、去って行った。

まぁ、心配していただけるのは有り難い事である。

15:46 宴会の支度
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16:10 食事の支度①
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隊長持参の炊飯用コッフェルで、五目炊き込みごはん。
おこげが絶妙。

16:50 食事の支度②
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ごはんを蒸らしている間に、これまた隊長特製のぺミカン(味噌仕立て)餅入り雑炊が出来上がり、テント内に至極良い香りが立ち込める。もちろん味も抜群。

その後 20:30頃まで宴は続いたが、1か月経った今となっては、どんな話題だったかさえ記憶にない。ただ、年齢・性別を超えた山仲間というのは良いものだなぁと実感する。

21:00 就寝

3/20(日)
4:00am 起床
5:25am 撤収完了
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まだ薄暗い中、ヘッデンを点けて出発。

5:40am
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昨日のスノーモービルの轍を暫し拝借。

6:15am
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まだ隊列は乱れず。

6:45am
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広大な尾瀬ヶ原を行く。天候が今一つなのが残念。

6:53am 竜宮小屋
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出発して1時間半で小休憩。

8:25am 沼尻川
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燧ヶ岳裾野に位置するこの沢がなかなか越えられず、水流が細くなるであろう上流に向かって巻きに入る。

8:43am
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どれくらい登っただろうか、一時、予定していた進路を変更し、稜線に向かって登ってみたり、試行錯誤を繰り返す。そのうちだんだん地形が渓谷のようになってきて、ふと脳裏を過ぎる “雪・中・行・軍” の4文字。そうだ!この山行レポートのタイトルは、“尾瀬雪中行軍” 以外、他には無い。最近「八甲田山 死の彷徨」を読み終えた事が起因している。単純なやつである。

8:59am 行止まり
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両側を沢に挟まれ、もうここで渡るしか前進する術はない!

幸い水深もそれほど深くなく、沢の中には渡れそうな石が点在している。ワカンを外し、いざ対岸へ。が、まず最初に隊長が足を滑らせ両足を水没させる。足場である石は、苔でぬるぬる。Dでぃ・Ingo・おさるは長身を武器に無事渡りきる。
そして最後に残るはKさわ。滑るよ~、足届かないよ~、案の定、隊長に引き続き2人目の犠牲(水没)者となる。とはいえ期待を裏切らない展開に、隊員達も笑顔で対応する。

9:07am
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靴下を絞る隊長とKさわ。こうなると妙に親近感が湧くものである。
他の隊員たちも、ワカンを再装着したりして出発の準備を進めるなか、「折角だから落ちた時の写真撮っといてくれれば良かったのに!」と、くだらない因縁をつけ、おさるを困らせるKさわ。

10:26am
0320 1026  孤高のDでぃ

10:33am
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カモシカの足跡を多数発見!
しかし残念ながら、一度も我々にその悠々たる姿を見せることは無かった。

11:00am
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時には深い森の中へも突き進む。
改めて周りの樹々の巨大さが浮き彫りとなる。

12:04
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山腹をトラバース。

13:12 尾瀬沼が見えた!
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とうとう目指す尾瀬沼が姿を現した。
だいぶ高い所まで来たようだ。あとは沼に向かって山を下るだけ。失いつつあった希望を取り戻し、隊員達のテンションが一気に上がる。

13:28 タソガレタシロ
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漢字で書くと “黄昏田代” だろうか。。。

13:36
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燧ヶ岳を左手に携え。
今日は、なかなかその頂を見せてくれない。

13:52 危ない!
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巨大な水たまりを発見し、大喜びのおさる。

14:00
0320 1400-4 これまた、名も無きピークをただ一人制覇する。

14:46 尾瀬沼へ突入
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ついに来た!             ただただ広大。。。

本日の幕営予定地である対岸まで、約40分の道のり。

14:59
0320 1459-1  相も変わらず孤高の・・・

17:20
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夕食は、おさる厳選の“おでん”。昨日の残りの切り餅も投入し、みんなで温まる。

しかしこの時、テント内上部の網棚には隊長とKさわの濡れた靴下が掲げられていた。恐らくその靴下のホコリもおでんと一緒に美味しく頂いていただろうが、それは、まぁ。。。

昨夜はKさわ持参の白ワインフルボトル。今晩はDでぃ持参の白ワインフルボトル。最近フルボトルが定番となっている。重装備にも関わらず、我乍らご苦労様である。

20:49 就寝
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誰もいない場所でテントを張りたい。そんな願いが叶った訳だが、考えてみればテント内にいる間は、いつもの感覚と何ら変わらず、まぁそんなもんだ、と。だが、外に出て真っ暗な中にポツンと佇んでいるその姿を見ていると、あぁ~、この大自然の中に居るのはこの仲間達だけなんだなぁ。。。と、実感する。

3/21(月)
4:00am 起床

5:23am 夜明け時の燧ヶ岳
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碧く浮かぶ燧ヶ岳。今日は晴天が見込めそうだ。

5:40am
OLYMPUS DIGITAL CAMERA  そして初っ端から山越え。

5:52am 山腹にて
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6:00am
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そして登り切った頂は、気持ち良いほどの平地だった。

今日は渡る沢もなく、最後まで順調に行ける!と思いきや、オモジロ山の急斜面をトラバース中、ワカンからアイゼンに履き替えようとザックを漁っていた際、カトラリー等の入った袋が滑り落ちて20m~30mほど下の樹の根元で止まった。アイゼンは見つからず、ツボ足で回収に行くのは時間がかかる上に危険だ。“そんな(値段の)高い物じゃないし、置いて帰ろうかな。。。”と諦めかけていたところ、「しょうがないな。。。俺が回収してきてやるよ!」と男気を見せるDでぃ。そしてその姿に惚れ込むIngo。

6:53am
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この後、地図には載っていないが道らしき道を発見し、隊長「これは使える!」と、今後役に立つであろう大きな収穫を得ることとなる。

7:46am 一之瀬休憩所
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重い荷物、山越え、高巻き、強行突破、トラバース、沢ポチャ、それなりに過酷であっただろうに、終盤に措いても誰一人として疲れた表情を見せない。素晴らしき体力集団だった。さすが自ら立候補しただけのことはある。

8:18am
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もう進路に迷う事も、沢に翻弄される事もない。ただひたすら整備された夏道を行く。

8:34am 遠くに建物が!
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とうとう舗装された道まで戻ってきてしまった。前方のアスファルトは、もうショッキング映像以外の何ものでもない。山中2泊3日の長い道のりと思っていたものの、今は名残り惜しい思いでいっぱいだ。

8:35am 小さな鳥井
0321 0835
隊員たちが素通りのなか、Ingoは一人手を合わせ、いったい何を願っていたのだろうか。つられてKさわも軽く手を合わせてみた。願ったことは・・・

8:47am
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あと残り何Kmと、カウントダウンが始まる。

8:54am 大清水
0321 0854-1 この辺りの地名の由来であろう。

10:34am 戸倉駐車場
0321 1034-1
全員無事帰還。最後の最後に、この上ない晴天。

重装備を背負っての3日間、移動した距離は凡そ48.7km
予想していた以上に登り下りも多く、急斜面のトラバースもあり、決して楽な道のりではなかったが、今回入隊できて本当に良かったと思う。随所で隊員たちの様々な人間模様も垣間見たが、適度に妥協し合い、最後までチームワークを崩すことなく帰路につけたのは幸運だった。

<3日間の軌跡> 隊長のGPSログより。
oze
拡大して見ていただくと、どんな場所を通過したのかがよく判る。
この先にどんな事が待ち構えているのか?進んでみないとわからない。本当に貴重な体験だった。

そして、帰還した直後は“誰にも迷惑をかけず、お荷物にもならなかった”と偉そうな気分でいたが、思い返してみれば初日、誰も背負手のいなかった食糧(餅)を引き受けてくれ、荷物の重さを顧みず隊員達のためにビタミンレモンを提供してくれたIngo。体格に比例して、サービス精神も大きな男である。

隊員達が無駄に体力を消耗しなくて済むよう、若さと体力を糧に随所で先立って偵察を引き受けてくれたおさる。同時にたくさんの笑顔と元気をもらった。

副隊長として、時には最後尾から隊員達をサポートし、Kさわが迂闊にも急斜面で滑落させたカトラリーを、自身の危険を承知の上で回収してきてくれたDでぃ。彼には毎度助けられている。

そして渡渉の際、Kさわが落ちて流されるのではないか!と心配し、両足を水中に浸したまま受け身体制でいてくれた隊長。穏やかで、せっかちで、無邪気で、裏表のない愛すべきキャラである

そんな優しい隊員達に守られての山行であったことを強く実感する。

来年の尾瀬は、“景鶴山の頂に立つ“がテーマだという。その山は登山道が存在しないため、下草や低木が雪で埋もれる冬にしか登ることができない。とても興味をそそられる企画だ。もし来年も運よく入隊できたとしたら、今回の反省を生かし、より良い山行となるよう協力したいと思う。

そして最後に・・・

・・・ありがとうございました。

 

 

 

カテゴリー: 山行レポート | 2016/3/19-3/21 尾瀬雪中行軍 はコメントを受け付けていません

2016/4/10 残雪の権現岳

メンバー:Kさわ

4/9(土) 17:30 出発

19:15
CA3C0970
夜の中央高速をひた走る。

20:00
CA3C0972
談合坂SAに立ち寄り、夜ゴハンの鍋焼きうどん。

22:10
CA3C0975
八ヶ岳パーキングにて車中泊。この時点で既に20台くらいかな。
厳冬期用のシュラフでは、ちょっと暑かった。。。

4:30am 起床

自販機で暖かい缶コーヒーを2つ購入し、テルモスに注ぐ。
5:00am 徐々に夜が明けてくるが、曇っていて太陽は見えず。

5:30am
0410 0530
天女山入口には軽自動車が1台、KさわのパジェロJr、すぐ後から来たヴェゼルの合計3台のみ。早々に身支度を済ませ、予定より30分遅れで出発。

5:35am
0410 0535
ここから入山します。

5:40am
0410 0540
しばらくは緩やかな笹野をのんびりと。
1週間前までの情報をもとに入念に下調べをした結果、冬山装備+12本爪アイゼン持参で来たものの、すぐに暑苦しくなり上着を脱ぐ。

5:55am 天女山
0410 0550
あっという間に天女山に到着。

6:05am 天の河原
0410 0605
次々と見どころが出現するので、飽きません。

6:13am
0410 0613
影絵のような幻想的な景色に、おもわずシャッターを切る。

6:25am
0410 0625
目指すピークは、まだまだ遠く。。。

7:27am
0410 0727 標高2,000mを境に、やっと雪が。

行けるところまでツボ足で行こうと、樹林帯の雪の斜面で苦心していると、左後方から人の話声が。。。 振り返ると眼下に登山道。いつの間にか道から外れて藪漕ぎ(?)していた事に気づき、急いで登山道に戻る。

8:20am アイゼン装着
0410 0820アイゼン装着 凍ってつるつるです。

8:28am 前三ッ頭
0410 0828
天女山からここまで、コースタイム3時間のところをちょうど2時間半で到達し、出遅れた30分を取り戻す。

8:55am
0410 0855
登山道が氷交じりから完全な雪道に変わり、歩きやすくなった♪

9:08am 三ッ頭より
0410 0908 0410 0909
右から、赤岳~中岳~阿弥陀岳~旭岳~権現岳(尖ったピーク)

0410 0911
大好きな赤岳の堂々たる容貌に圧倒され、暫し目が離せなくなる。

9:15am
0410 0915
この風景に自分の姿を入れたくて、岩の上にデジタルカメラを置き、セルフタイマーで撮影した1枚。斜めになってしまい、ちょっと失敗だが風が強かったので、まぁ良いかと妥協する。

9:27am
0410 0927
権現岳をアップで! 良い感じに尖ってますね~

9:47am
0410 0947
目指すピークが近づいてきた。

10:00am 稜線手前
0410 1000
登山道は、正面の岩を左側に廻りこむ。

10:02am 問題の・・・
0410 1002
“垂直(に見える?)岩壁” 撤退ポイントかなぁ。なんて思っていたが、なんてことはない。つるつる滑るナイロンの細いロープを掌に巻きながら慎重に登る。難なく通過。

10:04am
0410 1004
あの”うさ耳”が、目指す山頂だ。

10:08am
0410 1008  も
うちょっとで山頂!

と思ったら。。。 あのピークに通じる登り口がなかなか見つからず。行けそうなトレースが何か所かあり、行ってみると行き止まり(足元は断崖絶壁)だったりで、あれ~? 左側から回り込むのかな~? なんて思い、通り過ぎたところで山小屋(権現小屋)を発見!

10:15am 権現小屋
0410 1015
そういえば、持ってきた地図では、権現小屋を通過したすぐ先が山頂ってなってたような。。。
地図を見ると、やはりそう解釈できる。でも、ピークはうさ耳のはず。そうだ!コンパスで確かめよう。と、確認すると、やはり通り過ぎてる!

10:30am 権現岳山頂
0410 1030
うさ耳まで戻ると、なんと、てっぺんに誰かいる!
「山頂って、そこですかー?」と声をかけ、登り口を案内してもらい、無事登頂を果たす。

11:00am 三ッ頭までの道
0410 1100
登りでは気づかなかったけれど、随分と危ういところを通過してたようで;

11:17am 再び三ッ頭
CA3C0976
あぁ~、やっぱり赤岳かっこ良いなぁ~

念願の展望を満喫して気が済み、もうあとは駐車場まで帰るのみ。
山頂直下で声をかけたお兄さん?と意気投合し、途中からいっしょに下山してきました。

単独での日帰り登山は何度か経験してたけれど、単独前夜発&車中泊は初めてで、またちょっとだけ成長できたでしょうか?

八ケ岳連峰の主要ピーク、残すところあと編笠岳と西岳の2つのみ。それも近いうちに。。。

 

 

 

 

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2016/2/11-12 雪崩対策訓練&上州武尊山(山スキー)

講師:U海さん
メンバー:O竹さん、Y松さん、H間さん、I村(記)

会の内部講習会として雪崩対策講習をU海さんにやってもらえるということで、山スキーを志すものとしてはありがたく参加させていただく。今年は雪が少ないと嘆いていたが、水上に着くと前日にかなりの降雪があり、高気圧の下、ピーカンの今シーズン最高の山スキー日和。講習会にするにはもったいない気もするが真っ白な谷川岳を眺められるだけで良しとする。
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宝台樹スキー場にほど近い大学の山小屋をベースに講習を行う。小屋の中での雪崩についての座学のあと、ビーコンを使っての捜索訓練。新雪に足を取られながら電波の特性を踏まえて素早く捜索し、プローブ、スコップを使ってダミーのビーコンを掘り出す。埋没者を素早く掘り出す方法や弱層テストなども学ぶ。知らなければいけない知識ではあるが、できれば実践はしたくないもの。

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2日目は日が昇る前からU海さん、H間さんとともに武尊山を目指す。しばらくはスノーシューなどの跡があるが直になくなり、くるぶし上のラッセルとなる。まだ前日の雪は腐っておらず、ふかふかのパウダーに期待が膨らむ。5時間弱で避難小屋付近に達し、谷筋にとりつくが、H間さんがGPSを紛失し、U海さんが膝を痛め、ここまでとする。
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強烈な日差しに尾根筋の雪はベタベタになり、登り返しと急斜面の下りをどうにかやり過ごす。尾根に出た時の休憩ポイントをさがすとGPS発見。そこからの谷筋は日陰であったこともあり、パウダースノーを楽しむ。転ぶのもまた楽しい。

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2016/03/07-08 いわき青葉

メンバー:Oぽん、N澤、A津、Dあん、Issey(記)、他
この時期、恒例化しているいわき青葉の岩場へ。
この時期でも温暖でアプローチも容易でエンクラできました。
クライミングの成果は惨敗だったけど、気の合う仲間と最高の時を過ごせた。
青葉 201635-6_1289

バラ色エアメール【11b】 by N君

青葉 201635-6_559

青葉 201635-6_528

Oぽん

青葉 201635-6_2002青葉 201635-6_4935

青葉 小さな林.MOV_000438126

小さな林【12a】 by Issey

青葉 201635-6_2288

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2016/01/09-10 湯河原幕岩

メンバー:Issey(記)、N澤、Dあん、他

初登りは湯河原幕岩。

2日間とも快晴で暖かな気候の中、クライミングを満喫。
宿泊先で仲間が作ってくれた料理も最高。

11台もコンスタントに落とせるようになってきたので、調子に乗って12をトライしたら

コンケスタドール★★【12a】を完登!
12aにしてはかなり甘めな、いわゆる
お買い得なんだろうけど…

幸先の良い初登りとなりました。

201619-10 ユガマク_5264

ダイモンドヒップ【11a】 by N君

夜の宴会

夜の宴会

サンセット【10a】

サンセット【10a】

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コンケスタドール【12a】 by Issey

Dあん特製 水餃子。激旨

Dあん特製 水餃子。激旨

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2016/2/27-28 厳冬期の?北八ヶ岳縦走

メンバー:Dでぃ(L)・Kさわ(記)

2/27(土)
9:30am 渋御殿湯駐車場に到着
01

10:00am 登山口より入山
先週末の雨で登山道の雪は完全に氷と化し、しばらくはアイゼン無しでは歩けない状態。かと思えば、南側の日の当たる場所では、雪が完全に溶け、落ち葉と苔と下草の上を歩いたり。。。とても2月とは思えない状態でしたが、標高が上がるにつれ徐々に冬山らしい登山道になってきて一安心する。

11:17am それでも足元は、石ごろごろ。。。
02
そういえば、登山口は賑わっていたのに、みんな天狗岳方面へ行ったらしく、誰もいない。。。
本日出会った人も(高見石で)3人くらいで、大自然を貸し切り状態でした(*^^*)P

12:10pm 高見石小屋
03

10:20pm 展望台より白駒池を望む
04  05 

南八ケ岳方面
06
天気が良くポカポカ陽気で、今日はのんびりとお昼ゴハン休憩に50分を費やす♪
明日はハードスケジュールだからね(^^;)

3:10 白駒池
例年より気温が高いせいで、白駒池も(写真では白く見えますが)真ん中あたりは水面が溶けかけていました。
ここから本日のテン泊予定地である青苔荘まで、湖畔の木道を通ってすぐのはずが。。。 なんとトレースが全く無く、木道も雪で埋もれていて、踏み抜くわ、木道踏み外して落ちるわで、なかなか進まず、13:40 なんとかやっとテント場までたどり着く。 が、やっぱり誰もいない。。。

まだ時間も早いので周囲をちょこっと散策してテント設営後、15:00 一息ついて先ずは持参した白ワインとブルーチーズで乾杯♪それから夜ゴハン~20:00過ぎまで、Dでぃのバーボンを頂きながら。。。外は軽く吹雪いていたので、残念ながら夕日も星も見えず。

2/28(日)
4:00am 起床 ⇒ 5:30am 出発。
昨夜の雪はすっかり止んで、見上げると星空が!今日も1日晴れると良いなぁ~。

6:00am 麦草峠
07  08
麦草峠から、本日の第1峰・茶臼山を望む。

6:20am 大石峠
09
茶臼山の樹林帯で日が昇る間のほんの僅かな瞬間、樹々が真っ赤に染まり、今、自分自身がモルゲンロートの中に居るんだなぁ~と実感したり。。。

10  11
昨日の緑色の景色とは打って変わって、今日は見るものすべてが真っ白。。。

6:40am
12

7:00am 茶臼山山頂 景色が何も見えな~い。
13
ふと振り返ると、「展望台⇒」の標識が。

7:05am 茶臼山展望台にて
14
とにかく絶景!

前回の山行でカメラの設定を変にいじってしまったため、初期値に戻せず、ここから先の写真が全て白っぽくなってしまい(涙)、記録のみですが。。。

7:40am 縞枯山山頂
8:00am ロープウェイ分岐
8:30am 雨池山山頂
9:15am 三ッ岳1峰

実は今回ノーマークだった三ツ岳は、山名の如く3峰のピークを越える岩稜帯で、鎖場ありの岩場をアイゼンで通過し、想定外のスリルを味わう。ただ、晴れていたから良かったものの、この時期は荒天だったら絶対に通りたくないルートではありました(汗);

北横ヒュッテの手前でザックを下ろし、北横岳山頂へ。
ヒュッテも山頂も人が沢山いて、昨日の静けさがまるで夢のよう。。。

10:30am 北横岳山頂
それにしても、スノーシューの団体が多いです! 流行りなんでしょうか。

11:30pm 坪庭
ここから暫くは緩やかな道を進み、最後の急登にさしかかるところで、なんと、突然目の前にトレースなしの無数の岩&ハイマツ(の上に満遍なく雪)の斜面が。。。 岩の隙間を踏み抜いたら大変なことに!と思った矢先に、踏んではイケナイところを見事に踏み抜くKさわ(怖;)
このまま進むのは危険。と、Dでぃの判断で、いったんザックを下ろし、ストックで雪面を突きながらちょっとずつトレースを付けてもらい、戻ってザックを背負って、今付けたトレースの上を確実に一歩一歩。。。 で、なんとか無事に通過する。

13:30 冷山のコル
14:10 渋御殿湯到着

テン泊装備で6つのピークを越えての雪山長距離縦走、めいっぱい冬の北八ヶ岳を満喫し、とても充実した山行となりました! ただ、写真が。。。 ない

そして最後のご褒美♨は、渋温泉辰野湯♪ 信玄の薬湯に浸かり、ぽかぽか気分で帰路につきました(*^^*)
雪山は良いなぁ~。。。 またどこか行きたいなぁ~。。。

 

 

 

 

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2016/1/9~11 冬合宿 北アルプス蝶ヶ岳

2016/1/9-1/11 冬合宿 北アルプス 蝶ヶ岳

メンバー(敬称略):M崎(L)、会長、S下、I村、Dでぃ、Naoちゃん、すりまん、Kさわ(記)

1/8(金)
先発隊5名は、上尾駅に21:00 に集合 ⇒ 道の駅にて前泊。

1/9(土)
後発隊3名、8:00am過ぎに沢渡駐車場にて合流(^^)V
沢渡から中の湯(釜トンネル入り口)まで、当初はバスで移動の予定でしたが、予定時間よりだいぶ早く身支度ができたのと、ちょうど8名なのでタクシー1台に4人ずつ乗り、結果的に全員で往復2,800円の節約となる。 これは大きい!

9:15am 釜トンネル入り口
20160109 0913
それにしても、道路に雪がぜんぜん無ぁ~い!
未だ ”冬合宿” の気分が盛り上がらないままヘッデンを点けて、トンネルに突入。

9:40am
20160109 0943
トンネルを抜けると一面の雪景色!やっぱこうでなくちゃね。思い思いに写真を撮りながら、のんびりと。

9:50am
20160109 0953
今回は山中2泊なので、みなさん荷物は重いけれど、徳沢(幕営地)までは終始緩やかな道なので、疲れを知らずに順調に歩を進めて行きます。

10:15am 大正池
20160109 1014
大正池から明神岳 標高2,931m が綺麗に見え、一同テンションが上がる!
明日もこんなに穏やかだったら良いけれど。。。

10:20am
20160109 1016
S下さん&期待のルーキーすりまん。

10:45am
20160109 1043
沢の向こうに六百山 標高2,470m を臨む。

10:50am 上高地
20160109 1051  OLYMPUS DIGITAL CAMERA
赤い屋根の帝国ホテル(冬季閉鎖中)をバックに記念の集合写真。
なんだかまとまりが無いですが。。。(^^;)

11:10am 上高地バスターミナル
20160109 1107
スタートしてから約2時間弱で到着。夏はここまでバスで来れるのにね。

11:10am
20160109 1108 足あとひとつない、真っ白な雪面。

11:25am もうすぐ河童橋          11:30am 河童橋にて
20160109 1125 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

12:30 明神分岐
20160109 1233

12:40 徳本峠分岐
20160109 1241
”とくほうとうげ” だと思っていたら、”とくごうとうげ” との表記が!
地名って、難しい。。。

13:25
20160109 1324 20160109 1325
もうすぐ徳沢(幕営地)です!

13:25
20160109 1337
13:35 徳沢に到着
冬季用トイレが使用できることが分かり、ちょっとテンションが上がる(^^)/

13:40
20160109 1338
ちょうど良い間隔で2つ幕営跡があったので、みんなで雪を踏み固める。
この後、すりまんが本職を発揮し、固くなった雪の塊をスコップで掘る掘るっ!
(あっ、べつに雪を掘る仕事してる訳じゃないですよ;)

14:30 設営完了
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
今回は装備の軽量化を図り、4テン×2およびS下さんの1テン(兼荷物用)で済ませるため、テント内に入りきらないザックはツェルトに包んで雪の上に。

明日朝早いので、16:30頃からお湯を沸かして夕食の準備を始める。
するとなんと、S下さんがコシヒカリのご飯を炊いてくれて、おすそ分けをいただく。雪山でこんな美味しい白米をいただけるとはホントに贅沢です!!!

夕食後は、お楽しみの宴会! ボジョレー白(フルボトル)や、各自持参のバーボン、焼酎など。おつまみはカマンベール・ほたるいかの一夜干し・ドライハム・ミックスナッツ・輪ゴム(←?)みたいなやつなどなど、バーナーで炙ってみたりして大いに盛り上がる。

20:00過ぎ、解散後に空を見上げると、満天の星!なんとかして画像に収めたいと、カメラの設定をいじりまくってシャッターを切るも、画像は真っ暗。。。(泣)
数回チャレンジして諦め、後ろ髪引かれる思いでテントに潜り込む。
ところが翌朝、すりまんが深夜(全てのテントが消灯後)に星空の撮影に成功し、光が全く無い状態なら、デジタル(携帯)カメラでも星が撮れるということが証明される(^^)/

1/10(日) 3:30am起床
目覚めると、思ったほど寒くなく、各々に朝食を済ませ、身支度を整えて未だ暗い5:15am、蝶ヶ岳に向けてスタートを切る。
夜半に降った雪でトレースは消え、真っ暗なので目印になる景色も全く見えない中で、リーダーの道標は的確で、”経験”を積むことの大切さを実感する。

6:35am 横尾
20160110 0636
この辺りまでは平坦な道でしたが、この先から登山道らしく登りが始まります。
テントが何張りかありました。

7:15am
20160110 0716
積雪も徐々に深くなってきましたが、それでもせいぜい膝くらいまで。今年はホントに雪が少なく、しばらくはツボ足で。

9:20am
20160110 0920
ひたすら樹林帯を行く。
傾斜が強くなってきたのでアイゼン装着。地図で見るとけっこう急登なのですが、雪のおかげで?それほど傾斜を感じなく、着々と歩を進めて行きます。

10:35am
20160110 1036 20160110 1037
そろそろ樹林帯を抜けるころです。    ヨーグルトみたいな綺麗な雪面。
この辺りはまだ風もなく、暖かだったんですが。。。

10:35am
20160110 1038
稜線に出る前に小休憩。。。

10:40am 稜線間近
20160110 1039
カメラが変なモードになっていて、画像が暗いですが(泣)

ついさっきまで風もなく穏やかだったのに、樹林帯を抜けたとたん、強風吹きすさぶ極寒の世界に!
ゴーグル着用&防寒着の追加など、装備を整えて向かい風に立ち向かうも、なかなか耐風姿勢を解除できず、Naoちゃんが5cm浮いたところをすりまんがザックを抑え込み、リーダーにてこれ以上は危険と判断し、山頂を目前にして撤退っ!
風がなければあと30分足らずで登頂予定でしたが、撤退もまた”次こそは!”という原動力につながる貴重な経験として、メンバー全員満足のいく判断だったと思います。

ひとつ心残りなのは。。。
気を抜くと自分自身も飛ばされそうな強風で、写真どころではなく、折り返し地点の画像が無いこと(泣)

13:20 槍分岐
20160110 1320
ちなみに、槍方面はトレース無し。

14:30 徳沢(幕営地)到着
小雪が舞う中、装備を解き、各々のテントに入って(雪を集めて)お湯を沸かして暖を取りながら暫し歓談。コッフェルの中を覗くと。。。良くわからない小さなゴミがたくさん。I村さん曰く、「これはミネラル」。
もちろんそんなゴミなんて気にせず、飲んじゃいますけどね(笑)

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16:00過ぎ、今回のメインディッシュ!I村シェフが”とん汁”を作りはじめ、テント内に良い香りが立ち込めて、だんだんお腹が空いてくる。。。
17:00絶妙の塩加減で出来上がり、感謝しながらみんなで美味しくいただく♪
(ほんとはもっと沢山あったんですが、写真撮るのを忘れ。。。;)

夜ゴハンの後、会長のテントにみんなで集まって、本日の反省会(宴会;)。
炙り職人すりまんに弟子入りしたNaoちゃんが、チーズ&ししゃも等々いろんな食材を炙り、DでぃとKさわの終始”かみ合わない”会話に呆れられ、お腹いっぱいになったところで21:00、楽しかった時間を惜しみつつ、お開き。

今夜は雪で、星は見えず。
明日積もってるかな。。。 強風の中で撤収はキビシイなぁ。。。 なんて思いながら、時折風や降雪の音で、なんとなく眠れぬ一夜をやり過ごす。

1/11(月) 4:30am 起床
それぞれに朝食を済ませ、荷物を片付け、凍りついたテントを撤収する。

6:35am
20160111 0636
小雪の舞う中、まだ薄暗い6:47am帰路に向かう。

7:45am 明神分岐
20160111 0745
小雪が舞い、景色は真っ白。。。
この2晩で10cmくらい積もったでしょうか。。。

8:45am 上高地バスターミナル
やっぱり真っ白。。。でも風はほとんどなく、この3日間で体が寒さに慣れたせいか、一昨日来た時より暖かく感じました。
ここでお迎えのタクシー会社に電話をかける。

帰りはのんびり。。。 途中の沢で会長が小さな岩魚を数匹見つけ、ちょっとテンションが上がる♪
釜トンネルは、下りのため早い早い!ここで走ったら凄い記録が出そう!

11:00am 中の湯
既に到着していたタクシー2台に4人ずつ分乗し、沢渡駐車場まで戻る。
共同装備のチェックをして解散後、車ごとにそれぞれ帰り途中で温泉(Kさわ達は白骨♨)に入って温まり、帰路につきました。

<あとがき>
個人的には、冬の北アルプスは2度目でしたが、雪の中でのテント2連泊は初めてで、寒さが心配されたものの、この時期には珍しく暖かで、そういった意味ではあまり”試練”にはならなかったかな。
また、同じ会の仲間たちと、こうして狭いテントの中で体を寄せ合って賑やかに過ごす。ということがどれほど楽しく、そして恵まれた環境であることかを実感した合宿でした。
ピークを踏むことはできませんでしたが、何かと得ることの多い3日間でした。

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