2018年7月 K子 スイスへ一人旅。
ツエルマット「マッターホルンのヘルンリ小屋まで歩く編」です。
この旅の一番の目的はマッターホルンを見ること。
旦那様がいつかマッターホルンを登るときのために、下見をすることが目的でした。
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マッターホルンの朝焼け
7月18日 ミューレンでのハイキングを終え、ツエルマットへ。
駅から数分の「ホテルサラズィナ」に着いたのは20時近くだった。
着いて天気をチェック。ツエルマットの町のホームページの天気予報はかなり正確。明日が一番よく、明後日の午後から崩れる予報。
7月19日 予定を変更して、今日ヘルンリ小屋までハイキングに行くことにする。
ツエルマットの町から見たマッターホルンは、正直、北アルプスの槍ヶ岳程度ね!って思っていました。でも、近づくに連れ、存在感が・・。
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ツエルマットの町からのマッターホルン
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ゴンドラでシュバルツゼーまで上がります
黄色は今日泊まるホテル
シュバルツゼー(標高2583m)まで上がってきました。
10時出発。ヘルンリ小屋(標高3260m)まで標高差約700m、行程2時間半の道のり。整備された道が続き、日本で言うと室堂から立山の雄山に行くより楽チン!
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ロープウェイの到着地点シュバルツゼー
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マッターホルンを登ってきたクライマーとすれ違う
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少し崖沿いの道も歩きます
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マッターホルンが近づく
マッターホルンに向かう道が凄すぎて、体が震えた。人間って、感動するとおのずと体が震えるんだと思いました。
マッターホルンは槍どころの存在感ではなく、その300倍もの圧力で迫ってくる感じだった。いやいや、世界の山はすごいな~と、終始感動しっぱなし。
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矢印のところがヘルンリ小屋です。
ここまで、ほぼ平らでしたが、これからヘルンリ小屋まで急な登りとなります。
でも、K子はアドレナリン出まくりだから、ハイテンションで全く疲れない。
人間楽しいと自然と足が前にでることを久々に体感!!!楽しすぎる~!!!
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結構バテてる人もいる。かなり歩きやすいのに
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ガレ場の登り
12時半頃、ヘルンリ小屋到着!
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ヘルンリ小屋到着
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小屋前の様子 翌日に備えるクライマーとハイカーが混在
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登り終えたクライマーが休憩中
旦那様のマッターホルン登山のために、取付きに偵察に行きます。
ちなみにマッターホルンの標高は4478m。頂上まで標高差1300m。
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取付きに向かうクライマーの後に
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矢印が取付きです
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取付き前で
取付き前でクライマーに写真をとってもらいました。
クライマーに、
「私の夫はクライマーだ、マッターホルンに登る予定なので、装備や登っている様子を写真にとってもいいですか?」と少し馬鹿みたいなことを言ったら、
「いいですよ」。
「あなたの写真も撮ってあげましょう」と登る前にも関わらず写真をとってもらいました。
既にお昼過ぎなので、練習に登るだけとは思いますが、登る前に余裕ありすぎなんです。
クライマーの登っている様子をずっと見ていました。
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簡単に登っていく
そして、記念に自分も一手だけ・・・。一手にもなってないが・・。
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ほんとうに一手だけ。
ここまで来ての感想
・ヘルンリ小屋は山小屋ではなく、ほぼホテル。
・すれ違うクライマーの数が多い。日に何人がマッターホルンに登るのだろうと思った。
・クライマーのザックが小さい。恐らく、最低限の装備しか持たないのだろう。
思わず、旦那様にちょうどよい大きさのザックを土産に買った。
・この取付きから先はクライマーの世界ですが、勢いで登って行けそうな気がした。
クライミング嫌いなくせに、自分も登ってみたい気持ちになった(この一瞬だけね)。
マッターホルンは「魔の山」と呼ばれるだけあって、吸い込まれるような魅力を持った山だった。
そして、旦那様はどう思っているかわからないが、何よりも旦那様にマッターホルンをぜひ登ってもらいたいと心から思った。
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マッターホルンはやっぱりすごい
今夜の宿は、シュバルツゼーにあるホテルです。
私はこの宿だけはケチってドミトリーにしていた。泊まる人自体少ないだろうし、相部屋に泊まる人なんていないだろうと高をくくっていた。
受付で「今日は、男性一人と二人で使ってください」と言われ、少し緊張。
部屋には、憔悴しきった男性が寝ていた。私に気付くや起き上がり、挨拶された。イタリア人とのこと。
ロープ等クライミングの装備が干してあったので、「マッターホルンに登ってきたのですか?」と聞いたら
「今日登ったが、天気が荒れて、断念した」、「雪がひどくて、ダメでした」と残念そうに話していた。
地上から見たマッターホルンは、頂上に少し雲がかかっていただけだった。その程度でも登れないんだと思った。
その後も数分話していたが、説明されている場所も英語もわからず、うなづくだけになってしまった(貴重な情報なのに、理解できず、もったいなかった)。
なお、相部屋であることはそんなに問題ないが、ここのドミトリーは半地下にあるので暗いのがマイナス、でも、タオルもシャンプーとかも付いてるし、基本はホテルです。
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ドミトリー 地下にありオススメしない
夕食はホテルの料金に含まれていた。サラダ、スープ、メインはチキン、デザートとボリュームあるんですが、またまたおいしくて、ペロッと食べてしまった。
焼いただけのチキンなんだけど、香草と塩加減が絶妙でビールが進んだ。
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このレストランのお姉さんがいい人だった!
そして、何といっても、このホテルの売りは景色がすばらしいことです。
7月20日 朝がやってくる。
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シュバルツゼーのホテルとマッターホルン
散歩がてら、シュバルツゼー湖まで歩いてみた。
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逆さダンブランシェ
上の写真に写る真ん中の建物は教会です。
マッターホルンを登ってきた人が、伝説に由来して、お礼に訪れる教会とのこと。
”昔、マッターホルンを登った村人が吹雪にあい、進む道がわからなくなった時にマリア様の導きにより無事に帰って来れた”という伝説を受けて建てられた教会。
今でも、登頂後のクライマーが、お礼にお参りするらしいです。
私は、「旦那様がいつしかマッターホルンに無事に登れますように」と拝んできました。
そして、今でもマリア様が登山者を導いてくれているみたいです。
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教会内部の絵
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マリア様
今日はこれからツムットを経由して、ツエルマットに戻ります。長い下山でした。
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長くて暑い下山
今日の宿は、先日と同じ「ホテルサラズィナ」です。私が事前にメールで切望したからか4階にあるツインのマッターホルンビューの部屋にグレードアップしてくれました(このホテルも全てにおいてgood!)。
午後から天気予報どおり雨がぱらつき、マッターホルンは顔を出すことがありませんでした。でも、既にK子は大大大満足。
7月21日
小雨が振ったり止んだり。もう山は満喫したので、山用品を見て回りました。ザックを二つも買ってしまいました。そして、午後にはチューリッヒへ。
7月22日
空港へ出発する11時までチューリッヒを散策しました。
13時チューリッヒ空港を飛び立ち、翌23日朝、成田に帰ってきました。猛暑でした。
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チューリッヒの街並み
初めてのスイス旅。
山も人も食べ物もすべてにおいて大満足。想定以上にすばらしかった。
スイスにはまた行くと思います。
スイスの山の良さを経験する一方で、「日本の山も捨てたもんではないなあ」と日本の山の良さも顧みる旅となりました。
いろいろご教示いただきました皆様と旅に出させてくれた旦那様に心から感謝します。
ありがとうございました。
ほんとうにおわり