2014/7/21 多摩川水系 水根沢谷

メンバー:U海(L) N田 S田 Y田 T田 I村 W辺(レポート)

釜ノ沢東俣1泊の計画が、夜間の雷雨予報のため中止となりがっかりしていたが、代替え案として出たこの沢。T田さんやY田さんも加わり、7名での遡行。急遽決まったので前日ぎりぎりで予習する。泳ぎ、シャワークライム…とにかく濡れるらしい。慌ててウェアも調達し、当日を迎える。

入渓点へと向かう道路の横断で、あわやリーダー車にはねられそうになり、この日一番のヒヤリ。

8:30 むかし道へと入り、「ここは入渓点ではありません」との看板を通りすぎ、工事の作業用具置き場のような所から踏み跡通りに沢へ降りる。

なんだか水の量が凄まじい。

最初の滝は左壁をへつって登る。水流近くはいいホールドがないようで上がれず。初っ端からずぶ濡れになる。

 

次の二条の滝は中間部からでも、右の水流伝いでも。上部の岩はつるつるでホールドがなく、私はS田さんから差しのべられた手をありがたく掴んで上がる。

 

ミニゴルジュ帯では、登りやすい小滝も多いが、いかんせん水勢が強い。取り付こうとして剥がされ、押し戻されるやら寒さで時間切れに…などなど、濡れねずみなりにアタックを繰り返す。

この倒木を綱渡り風に利用するという非常にバランシーな技も出る。

 

コケティッシュな岩をへつる、へつる。

 

この水流を、足の長さを利用してN田さん跨いでクリア。I村さんあと数センチのナイスファイト。落ちても釜が深く、怪我の心配がないので、思い思いに楽しめる。

 

CSトイ状4mは、突っ張りで。またもや水流で突っ張り体勢に入れない。寒い。ここはロープをフィックスしてもらい、取り付きまでロープ頼りに行く。

 

凍えるN田さんとY田さんの突っ張りの模様。

 

時に日が射し、優しい渓相も見せてくれる。

 

そしてまたへつる。

 

11:10頃、半円の滝。ここも突っ張りで行くが、細かいスタンスがあるし、岩が滑らないので不安はない。

 

ここで待ちに待ったお楽しみの時間。激流ウォータースライダー!「ほんとに平気?」と何度も確認し、N田さんの笑顔と頷きで決意。流れに腰を下ろすと、躊躇する暇もなく押し流される。

 

突っ張り中のT田さんとI村さんのトンネルをくぐってのスライダー。みんな、次々に滑る。U海さんも、半ば強制的に参加。あー、楽しかった。ふと見ると一人、参加せずはしゃぐ大人達を傍観するS田さんがいた。

 

その後も、いくつかの小滝が出るが、やはり水の多さと寒さで難しさを感じるところがある。スタンスを探している間に被る水の冷たさに耐えられず、出直したり。

 

滝裏から手前の水流の向こう側に頭を出して、直登。

 

その後、上流に行くにしたがい更に水温が下がり、水線通しに行くことがちょっとだけ嫌になる。シャワーで登るN田さんの動きを観察し、ほうほう、なるほど。と頷いた後、全員その滝を巻いたり。「裏切り者ー!」の声が遠くから聞こえてきた。

14:00 大堀沢を右に分け進が、高度が上がらず水根沢林道との交差がなかなか見えないので、登れそうな右の斜面を上がって林道へ出る。

大堀沢に架かる木橋が朽ちかけていて、渡るのが怖かった。近いうちに落ちそう。

途中で装備を解き、14:20 下山開始。N田さん、Y田さんは走って下山。あとの5人、山のあれこれ談義をしながら15:05 駐車場に到着する。

気温が高ければもっと楽しかったと思うけれど、嫌というほど水と戯れて、大充実の遡行だった。

 

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