2014/10/26 谷川一ノ倉沢烏帽子沢奥壁 南稜フランケ

日程:2014年10月26日
メンバー:I、A津さん(イオりん)

当初の予定は25日に南稜フランケ、26日はどこかでフリーということであった。

【プロローグ】
各自、谷川ベースプラザに25日am5時集合ということで24日(金)夜に水上に到着した。
ベースプラザ1Fは夜間でも駐車できるということなので、入ろうとすると規制ロープが…
立て看板を見ると、入れるのは朝7時以降。混雑時期の土日は少し下のPに駐車して下さい。との御触れが。
仕方なく、そのPに向かうと、慰霊碑横であった。周囲は真っ暗で自分の車以外に人がいる気配はなし。トイレの灯りもなし。
このまま未明までここにいると、見てはならないものを見る予感がしたので、土合駅で仮眠することにした
待合室には2名のクライマーらしき方々が。ちょっと安心。
車で仮眠していると。AM2時前にケータイが鳴動。イオりんからである。
嫌な予感がする。
話を聞いてみると、水上に到着してコンタクトを外そうとしたら破損した。替えのコンタクトもないし、メガネはあるがスポーツタイプではないので登攀は出来ない。一旦、埼玉に戻るので登攀は翌日にして欲しい。とのこと。
でたよー・・ハプニング王子。
無理言っても仕方ないので、承知した。
とりあえず、朝まで寝るか。
翌朝、8時頃起床。さて何するか。とりあえず飯だな。
なにを食おうか。ふと、前々より気になっていた、みなかみのデカ盛り食堂「あしま園」を思い出す。
とりあえず、臨戦態勢を整えるために、近くの公園で1時間ほどジョギングをする。
そして、あしま園で「特製オムカレー」を食す。
「うん、うん、うまい」ボリュームも満足。


そして、湯テルメで汗を流し、時間を潰す。
何だかんだで待ち合わせ時間に近くなり、道の駅に向かう。
イオりんと合流し、軽い宴会。

【26日】
翌日は慰霊碑横のPから出合まで歩くので、4時に道の駅を出発。

05:07 出合着。準備を兼ねて一服。
05:40 出発
右岸を歩いていくと、踏み跡が出てくる。そのうちまた沢に出る。
白いのっぺりとした岩が出てきたので、沢を渡りまた右岸の踏み跡に入る。その内、懸垂下降点に到着する。後続Pも後ろからきていたが、どうやら一番乗り。

白い岩

懸垂50m(Fixも有り)

06:40 テールリッジ着

07:26 南稜フランケ取付き
08:00 1P(Ⅳ+)30m/リードI
事前の情報通り残置Pほとんどない。ランナウトに絶えながら登る。体感、グレード以上。

登攀ライン

1P終了点より下方(南稜テラスが見える)

1P終了点

1P終了後、登ったのはどうやら「YCCルート」だと思われる。本来はもっとカンテを右上するようだ。
本来の終了点らしきものも右下数mのところに見える。

09:00 2P(Ⅳ+)40m/リード:イオりん
ここもランナウト。

2P(右に変チムが見える)

 

09:55 3P(Ⅴ+)40m/リード:I
核心P。そして寿命が縮まったP。
ハング下を右にトラバースし、新しいRCCがあり、そこから直上。細かいスタンス、カチ。
そして登っても一向に残置ピンがない・・
気が付けば25mはランナウトしている。
腕がパンプしそうになる感覚がでてきて、もしここでフォールしていたらと思うと、ゾッとした。
数m上にフレークらしきものが見えたのでここで、カムをきめる。
結局、終了点まで、2箇所しかランナーが取れなかった。
フォローで登ってきたイオりんからトラバースで右に出て直上ラインも右では?
ラインが間違っていたらしい。。。
たしかに直上後、右にトラバースして終了点があったな・・・
ルーファイだめじゃん。
テラスで小休止。

3P終了点より下方(青ラインが本来のラインか?)

3P終了点

11:00 4P(Ⅴ)40m/リード:イオりん
トラバースのラインが草付きで足元がかなり悪い。
フォローでの登攀中、ハプニングが
右目のコンタクトが外れ、落ちてしまった。
焦点が合わず苦戦。

4P

11:45 5P(Ⅴ-)40m/リード:I
焦点が合わないので、リードを替わってもらおうかと思ったがやりたい気持ちが上回りリードする。
ランナーは腐ったハーケンが2,3箇所。直上後、右に行き過ぎたのか、YCCルートに入ってしまったのか、
終了点が2枚の腐ったハーケン。ハンギングするのも恐ろしかった。
トポでは途中から草付きに入るとあるが、よく分からずハング下まで行ってしまった。

5P終了点より下方

5P終了点

12:30 6P(Ⅲ)15m/リード:イオりん
トラバース悪い。絶対Ⅲ級じゃない。

6P

13:00 馬の背リッジに合流
無事、完登できたことを喜び、感動の握手を

すぐに南稜ルートを下降開始。
南稜テラスでは南稜を登攀していたパーティーが下降を終え、テールリッジに向かうとこだった。
どうやら、一番最後のパーティーとなってしまった。

16:00 出合着

ベースプラザに着くころには既に日が暮れかけていた。
時間的にはぎりぎりだった。
登攀を振り返ってみると、トポに記載されている「弱点をついて、フリークライミングのルートファインディングを楽しめる」はこなせたとは言い難いが、十分にアルパインを堪能できた。
しかし、だいぶ命を削られた一日だった。

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槍~穂高~焼岳 単独 大縦走

2014年10月7日(火) 夜発 ~12日(日) 4泊5日

<単独山行>  yamayuri

< 行程 >

10月7日(火)   新宿 爽やか信集号 22:30発~上高地 8日 (水) 5:00 着

10月8日(水)  上高地バスターミナル6:30~ 横尾山荘9:11-9:30~ 槍沢ロッジ11:06~11:10 水俣乗越分岐12:16-12:38 ~乗越13:45~ 東鎌尾根~ヒュッテ大槍16:08-16:23~槍ケ岳山荘着17:23   山荘泊    歩行時間 : 約 11時間

10月9日(木) 日の出 5:49~ 槍ケ岳ピストン 7:00-7:50 ~山荘出発 8:00~ 大喰岳~中岳~南岳11:10~南岳小屋 昼食 11:30-12:45 ~ 小屋出発 13:00~大キレット ~ 北穂山荘着 5:15 歩行時間 : 約 10時間

10月10日(金)北穂山荘出発7:00~涸沢岳山頂10:10-10:32 ~穂高山荘 ~奥穂山頂  11:48~岳沢小屋15:16 ~上高地 5:00  上高地アルペンホテル泊     歩行時間: 約10時間

10月11日(土)  上高地アルペンホテル 8:00~焼岳登山口 8:47~ 焼岳小屋10:46-11:07 ~焼岳山頂 12:34-13:30 ~焼岳小屋14:17 ~焼岳登山口15:50~ 下山  上高地温泉ホテル泊       歩行時間 : 約8時間

10月12日(日) 上高地温泉ホテル checkout 10:00 ~河童橋散策~新島々行きバス13:20~松本駅15:14~ 特急あずさ15:19~新宿16:06~無事帰宅

<天候> 二つの台風の谷間・・・久々の秋晴れの天気が続く

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10月7日(火)

新宿発の爽やか信集号 高速バスで上高地入り。横3列のグリーン車は快適なリクライニングシートだった。途中、団子坂SA/諏訪SA と停車した。今回の山行は夏のお盆から天候不順のため 3回も順延された槍・穂高大キレット 縦走計画だった。先週末、4日 (土)~5日(日)に 空木岳を登った後、久々に晴れマークが続く天気予報。 この時とばかりに、単独山行で北アルプスを目指した。

10月8日(水)

上高地バスターミナル5時着。 すでに大勢の登山客で賑わっていた。まずは、朝食を取って出発の準備を整えた。今日は、一気に上高地から槍ケ岳山荘まで登る長丁場だ。横尾山荘までの平坦な道はちょっと早足で時間を稼いだ。途中、ガイド山行をしている瀬下さんに偶然出会った。ガイドをして生き生きしている瀬下さんでした。

横尾山荘を9時半出発、槍沢を快調にコンスタンスに登る。槍沢ロッジは、建て替えられてとても綺麗だった。槍沢ロッジから槍ケ岳へは 5.9km . 水俣分岐から、ダケカンバの黄色く色づいた木々を見ながら急登を1時間で登り上がり乗越に出た。

乗越から槍ケ岳へは 4.5kmの表示・・・槍はまだまだ遠かった。これから東鎌尾根の岩稜を 登って行くのだが 稜線から見る山々の景色は 心ゆくまで楽しませてくれるのでヒュッテ大槍までの2時間も苦ではなかった。ここまで来れば・・・もう槍ケ岳も目の前に迫ってきた。槍ケ岳山荘に到着したのは5時を廻っていた。朝から夕方まで快調な歩きであった。・・・夕日(アーベントロート)が赤く槍ケ岳を染めていた。素晴らしい景色だ。

夏に用意した食料をしっかり持ってきた。・・・ということは、それを食べなければ 持ち帰ることになってしまうので 「素泊まり」で泊まることにした。自炊室でお湯を注ぐだけの夕飯を作った。「香るグリーンカレー」「カルボナーラ風リゾット」「フカヒレ中華粥」いろいろな種類の超軽量食料、味噌汁、スープも、本当に美味しい。夕食を食べながら山荘から 月が欠けていく「皆既月食」が見ることが出来た。夜空を見上げれば 散りばめたような星が輝き、流れ星も夜空を横切って飛んでいった。素晴らしい時を過ごしました。部屋は夏の煩雑期と異なり8人用の部屋に 女性4人 ・・・上下段に2人づつ 、8時30分に消灯。ゆっくりと就寝。

10月9日(木)

朝 山荘のテラスからご来光を拝んだ。5時49分、朝焼けが朱く空を染めていた。未明の朝はしっかりと寒い。7時に槍ケ岳を登りに行く。富士山、燕岳からの表銀座の山並み、奥穂からジャンダルム~西穂の稜線等々、360度の展望 素晴らしかった。

槍ケ岳山荘を8時出発 。さて、今日はいよいよ “大キレット” を歩く♫ 大喰岳・中岳の稜線を歩き、南岳へ向かう。中岳から南岳の稜線が長く3峰大きな岩峰を登る。ようやく 南岳山頂に立つ。山頂から南岳小屋を見下ろすと時折、ガスがかかり始めてきた。

南岳小屋で昼食を取り休憩。大キレットを渡るのにタイムコースは3時間。南岳小屋を13時に出発。大キレットを何人かが先を行ったが 前後には人影もなかった。南岳の大岩を下って行った。しばらくの間は余裕のある山道が続いた。白いペンキの丸いマークの先を目で追っていく。あそこを登っていくんだな!切りだった稜線、鎖があるところは まだ心強かったが・・・切り立った岩峰を廻り込む所があったり、だんだん緊張感が片手、片足の一手、一歩に伝わっていった。大キレットの核心の所を通過これが・・・「長谷川ピーク」「飛騨泣き」と言われるところだろうと心に思う。自分だけの動きに注意を払えば良いので集中出来たことは良かった。もし、他の人の動きを見ていたら「恐怖感」がよぎったかも知れない。ほっと足を止めることが出来るところになってようやくカメラを取り出す。北穂の小屋が見えてきた。もう一頑張りだ・・・小屋のテラスの最後の一歩を登り詰めると、拍手をして迎えられた。「ありがとう」「お疲れ様でした」時計は5時15分を指していた。歩いて来た槍ケ岳からの稜線のシルエットが夕焼け空に浮かびあがっていた。

小さな北穂小屋は、満員(60人)だったが、6人部屋で布団1枚の寝床は確保出来た。無事に大キレットを通過した充実感に浸りながら飲んだホットウイスキーは心地よい眠りに誘ってくれた。

10月10日(金)

爽やかな朝を迎え目が覚めた。今日も素晴らしい天気だった。小屋のテラスからの槍ケ岳パノラマ風景・・・薄い雲の動きが美しく何度もシャッターを押してしまう。北穂から大キレットに下りて行く人達を見送った。

8時に小屋を出発。北穂山頂からすでに紅葉が終わってしまった涸沢カールを望む。昨日の緊張感を思うと 今日は、北穂から涸沢岳まで 登りがいのある山道を 心の余裕を持って素晴らしい景色に何度も足を止め眺めた。 涸沢岳山頂でもあまりに素晴らしい景色に釘付けになって30分もいた。

静かな穂高山荘を11時に出発。奥穂高で驚きの出会いがあった。先週末の空木岳の駒峰ヒュッテで一緒だった若いお兄さん二人に声をかけられた。奥穂高の頂上で約束をしていたかのように出会ったことは思いがけない喜びであった。もちろん記念写真を一緒に♫

さてさてそんなにゆっくりしている場合ではない!奥穂高~紀美子平~岳沢へと下らなければならない。下山途中から 岳沢小屋が見えてきてからの道程が・・・長かった。岳沢小屋で冷たいオレンジジュースに喉を潤し、上高地へと下ったがこれがまた・・・とても長かった。上高地アルペンホテルに5時に到着。入浴そして美味しい夕食に感謝。

10月11日(土)

リフレッシュした朝を迎え美味しい朝食を戴いた。ホテルを8時に出発して噴煙をあげている活火山、焼岳に向かった。百名山の最後に残しておこうと思った山だったが、木曽御嶽山の爆発の大惨事を思うと・・・早く登ってしまおうと思い決行。

朝の梓川はいつも美しい。観光客の人達も大勢散策を楽しんでいる。焼岳登山口 8時47分、眼下の上高地の景色やカラマツの紅葉を楽しみながら焼岳小屋に2時間で到着。小屋から焼岳山頂 へは、穏やかなクマザサの生い茂るなだらかな山を登りそれから草木のない火山帯の岩石の山道へと続いた。焼岳の岩穴から噴煙が上がっている脇を歩く。大きな噴煙は2カ所・・・真っ黄色な硫黄が鮮やかだった。焼岳の山頂に12時30分到着。

焼岳からの穂高連峰の全景が目の前に見える。噴煙とともにガスが発生しているだろうと思いながらも山頂で ”おにぎり”を食べた。焼岳がこんなに素晴らしい山であったことにあらためて感動した。13時30分 いつまで眺めていても飽きないけれど下山することにした。焼岳登山口15時50分。すべて無事に山行計画通り踏破しました。素晴らしい天気に恵まれ無事に遂行できたことに感謝、・・・これも また 11年間 大宮アルパインクラブに所属して培った経験によるものと OAC に あらためて「感謝」です。開業 102年の歴史を持ち有名な文豪達が宿泊した 上高地温泉ホテルに宿泊。山行の疲れが癒やされました。

10月12日(日)

今回は、山小屋は素泊まり・・・朝・夕の食事代 を節約。  締めくくりに 帝国ホテルで自分のご褒美にスペシャルランチを戴きました。美味しいランチの後、松本から特急 あずさで新宿に18時すぎに到着。すべて素晴らしい山行でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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空木岳 2863.7m

2014年10月3日(金) 夜発~5日(日)

<メンバー> くろちゃん & しろちゃん、yamayuri

<行程>

10月3日(金) 戸田 9:00 出発~中央道~駒ヶ根IC~ 空木岳P 仮眠

10月4日(土) 林道終点駐車場6:30出発~登山道入口(標高1365m)~ 標高差1500m~水場8:15~駒峰ヒュッテ~昼食(イカ墨スパゲッテイ)14:16~空木岳山頂 2863.7m~ ヒュッテ泊

10月5日(日) 駒峰ヒュッテ出発 7:00~空木平避難小屋7:50~ 水場~登山口~農産物店~松川IC~中央道~戸田着

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10月3日(金)

くろちゃんことOACのOB。久々のくろちゃん&しろちゃんとの山行。 中央高速を一路 駒ヶ根IC に向かって走る。4年前・・・2010年9月10日~12日 木曽駒ケ岳から宝剣岳を通って 空木岳の縦走をやった時、空木岳は雨が降って風があってとても寒かったことを思い出した。ガスっている中、巨岩のシルエットがとても印象的でもう一度登りたいと思っていた山だった。

明日の天気が良いのが何よりだった。順調に中央道を走り駒ヶ根ICで下りて駒ヶ根スキー場の奥、林道終点駐車場まで車を走らせた。途中から道は舗装されていない山道となった。駐車場にはすでに10数台の車が止まっていたがまだ余裕があった。丁度 東屋の屋根の下に車の後部を少し入れ駐車して テントを張った。とりあえず、テントの中で明日の天気と無事山行を願って「乾杯」

10月4日(土)

朝5時 起床。他の登山者達は 早々と出発していった。朝食を戴いてテントを片付けて6時半に出発。空木岳山頂 2863.7m 登山口の標高1365m・・・標高差1500m だった。水場まで 2時間弱、 黄色い木々のダケカンバの木々の中に 時折 紅葉や赤い葉の木々が秋の彩を楽しませてくれた。丸木をくり抜いた水場は変わらず苔むしていた。途中の小休止で二人の若いお兄ちゃんを一緒になり、くろちゃんがチョコレートを一つづつあげた。「先に行ったら、ヒュッテの2階の窓の下の所の3人分の席を確保しといてね」・・・と、すかさずお願いしたのは誰だ (笑)

軽いサブバッグを背負った登山者が勢いよく下って来る。空木岳 日帰り山行・・・これってかなりきついよね!鎖や梯子の山道を抜け稜線に出た。13時 駒石の巨岩に着いた。もう少しだ!駒峰ヒュッテが見える。

頂上直下の駒峰ヒュッテは、かわいいテラス付。いつもは無人小屋だが土曜日の今日は、管理人の人がいた。14時過ぎにランチ ”イカ墨スパゲッテイ” を頂いた。口の中を黒くして(笑)・・・山小屋でイカスミ?お味はGood!

少しゆっくりしてから 空木岳の頂上に向かった。頂上から静かに噴煙を上げている御嶽山に向かって、心よりご冥福をお祈りしました。

頂上から駒峰ヒュッテが小さく見えて可愛かった。5時半過ぎ 空は夕日に染まり綺麗な夕焼け空になった。今夜の夕食は 6時半 くろちゃんの特別料理  。ミニピザに豚汁  美味しくご馳走になりました。お酒を飲みながら 楽しいひとときを過ごしました。

10月5日(日)

朝から雨、昨夜は 夕空に月を見たのだから今日の雨は” おまけ”  としよう。    空木平避難小屋への山道を一気に下りた。黄色く色づいた木々が綺麗だった。登山口に11時半到着。駐車場は私たちの車が1台・・・すでに皆さん下山していた。空木岳 くろちゃん&しろちゃんと楽しい山の思い出がページが増えました。なんと言っても くろちゃんの山の食事は 美味しくていつも楽しませてくれます。ご馳走様でした♫

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谷川岳 西黒尾根

 2014年9月14日(土)

西黒尾根から山頂に登り、天神尾根を下るコース

メンバー :美和子さん、yamayuri

出発8:00~ざんげ岩9:30~岩場・ラクダの背10:00~合流巌剛新道11:27~小屋付近11:30~11:40トマの耳~頂上オキノ耳 (1977m) 12:05~トイレ待ち 1時間・昼食~小屋出発1:40~ロープウエイ乗り場 3:30   ~ 駐車場4:00  歩行時間  6時間

湯テルメ4:50~6:00~水上IC 6:30~ 沼田IC 出口2km 前より渋滞~(ハレー軍団大事故  関越道閉鎖)~17号大渋滞で動かず~赤城IC入る9:00すぎ~戸田帰宅午前 1:30

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9月14日(土)

谷川岳天神平スキー場駐車場には、すでに多くの車が駐車してあった。今回は美和子さんと一緒に西黒尾根から谷川岳を登る。8時に駐車場を出発。

西黒尾根から登る人はそんなにいないだろうと思っていたら、そうでもなかった。お天気も良く気持ちよく歩く。リンドウの花が秋の季節を知らせている。順調に岩場を登る。途中、天神尾根を見ると登山者が「アリの行列」のように登っていた。「あの列に入らないで西黒尾根から登って良かったね。」と美和子さんと話す。厳剛新道に合流11:30

 

谷川岳の山頂は二峰に分かれており、それぞれトマの耳(1,963m)、オキの耳(1,977m)

目の前が「トマの耳」であるが、なかなか動かない。ちょっと様子を見に脇から登ったら、順番に写真を撮るために並んでいたのだった。「オキノ耳」も同じく、”目と鼻の先”でありながら、20分ぐらいかかった。美和子さんは 初めての谷川岳、とりあえず登頂記念の写真は撮らなくては!

こんなに谷川岳が混むなんて初めてだった。谷川岳小屋のトイレは2台・・・これがまた 大渋滞!「トイレ1時間待ち」だった。この夏は天気に恵まれなかった。久々の良い天気に谷川岳に集中してしまったようだった。ロープウエイ乗り場に3時30分。そのまま並んだ。とりあえず駐車場に4時 無事下山。

谷川岳があれだけ混んでいたとなれば・・・湯テルメもそれなりに混んでいたが、とりあえず汗を流してリフレッシュ。水上ICに6時半に入ったが、掲示板に 「大事故により 沼田~赤城 通行止め」のサインが表示されていた。月夜野ICで下りるにも渋滞していたので 沼田まで走ったが沼田 IC の2km手前から渋滞にはまった。高速を下りたはいいが どの道路も渋滞していた。

事故は ハレー軍団の転倒事故・・・午後2時半に起き9時まで 約6時間半閉鎖された。何台もの大型バイクが転倒した大事故だった。・・・とりあえず、事故の中に巻き込まれたのでなかったのは幸いだった。9時過ぎにようやく赤城ICが開通してどうにか高速を走ることが出来た。自宅に帰ったのは、午前1時半・・・なんとも大変な谷川岳であった。お疲れ様でした。無事でなによりでした。 

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2014/9/6~9/14 北海道山旅(羅臼岳、斜里岳)

《メンバー》Y田K子

第一部       初恋の・・・

9月6日、北海道女満別空港に降り立つ、レンタカーを借りて     いざ知床へ! 北海道には十数回訪れているが、久しぶりの一人旅。

途中、斜里岳、知床連山が出迎え、明日も晴れる!と心躍り、ドリカムの「晴れたらいいね~」を熱唱する。

 

今宵の宿は、羅臼にある 「とおまわり」 という宿で、宿泊するのは4回目。              とにかく魚がいっぱい出ることで北海道を旅する者には有名な宿。夕飯に出ためんめの湯煮(本州では「きんき」と呼ばれる魚、ちろっとしょうゆをかけて食べる)、旬の鮭の白子、イカのごろなど羅臼産の魚に、「うんめ~」とうなり声が出てしまう。                            でも、こんなにおいしい魚が次々と出て来るのに、私は、明日の羅臼岳との対面にあまりに緊張しすぎて、食べ切れなかったし、大好きなビールも飲めなかった。

初めて北海道を訪れた25年前。当時は、自分が山に登るとは微塵にも思っていなかった時だが、知床峠でその姿を拝見し、「わ~、この山かっこいい♡。」と思わせてくれた初恋の山、    それが「羅臼岳」だった。 それ以来、私にとっては憧れの山として、ずっと存在してきた。

そのあこがれの君への長年の思い、熊への恐怖、おまけに直前に登山靴が壊れ、ほぼ新品の靴で登らなければならないプレッシャー。 加えて、その宿に遊びに来ていた漁師が言うことにゃ、明日の天気は強い北風が吹き、北風の時は羅臼は晴れ(漁は良好)、一方で反対側のウトロ側 つまり羅臼岳は荒れる可能性があると聞かされ、緊張が増す。 (知床半島はオホーツク海と太平洋に挟まれて、両方からの海洋性気象の影響があり、天気が難しい。)                                                                                                                                                                                     え~明日の天気はダメなんて・・・。日程を延期すればよいのだが、延期すれば一人で登ることになり、熊が怖い。 どうしよう、最近、旦那に行程判断を委ねて、自ら判断をしていないと反省しながら、眠れない夜を過ごした。

登山の日、9月7日4時起床。5時に宿を出発。                                      きれいな朝焼け。漁師の言葉どおり羅臼は晴れ。                             ところが羅臼から知床峠に向かうにつれ霧が発生して、初恋の君       の姿は全く見えない。 でも、登山口まで行ってみることにした。             岩尾別温泉登山口6時着。                          雨なら止めようと思ったが、晴れているので進むことに決めた。

 

今回、同行者はとおまわり宿主の通称 「ななめさん」。         熊が怖いので同行してもらった。ななめさんは羅臼岳登山回数およそ50回程、趣味トライアスロン、熊よけスプレー持参で頼もしい。

口癖は、「俺はガイドじゃない、ただ羅臼岳が好きだから登る。」

 

羅臼岳の登山道の印象はずばり歩きやすい。危険箇所もない。知床が世界遺産となり、整備が進んでいるからか、ガイドブックに急坂と書いてある最初の1時間もつづら折で歩きやすい。                                                                そして560m岩峰からは熊が多数出没する地域。蟻を食いにくるらしい。確かに登山道に丸々太った蟻が目立つ。この蟻確かにおいしいそうだなあと思い、熊はこの蟻何匹食べたらお腹いっぱいになるのだろうとか考えたりしていた。

登山口から1時間半程で弥三吉水という水場に着いた。                         ガイドブックではこの水場は要煮沸と書いてあるが、ななめさん曰く、「道内の人間でこの水を沸かして飲む人はいない。そこからすぐ湧いてる水なので大丈夫。」とのこと。               北海道の沢水は、北キツネの持つ 「エキノコッス」 という害虫が混入している可能性があるため飲めない。最終的には自分で判断してと言われ、私はおいしくいただいた。

この水場からは極楽平というまさに極楽の平らな道が続く。 ところが・・・               ルンルン!って 暢気に歩いていたら、「ぶぉ~ん」という犬がほえるよりも重低音の声が聞こえ、背筋が凍る。 「熊か?!」 と息を呑む。                                  その後、特に動きがなかったため、「熊じゃないよね~」と話しながらゆっくりと進むが、      ななめさんはしばらく熊スプレーに手をかけていた。 熊が居たのか真相はわからないが・・・。  後でななめさんも「実はびびった」と話していた。

このあたりから、登山道はガスが出だし、全く眺望がないのであるが、道が楽ちんなのとダケカンバが雪の重みで斜めに生えているのが奇妙で、きれいで足が進む。                            こんな悪い天気なのに、初恋の君に抱かれているからか、楽しくてたまらない。

 

そんなこんなで羅臼平まで到着したが、ガスで視界はほぼ0。 頂上まで行くか迷ったが、     昨晩の漁師の言葉ほどに北風は強くなく、しかも寒くないので、進んでいく。             本当に笑ってしまうくらい、な~んにも見えない。 でも楽しいのだウフ!

途中、岩の隙間からちょろちょろと湧いている岩清水の水を飲む。   ネットで羅臼岳登山記を読むと、誰しもがこの水は旨いと書いてある通り、冷たくて旨い。今まで山で飲んだ水では一番おいしかったかも。

 

 

ここから先は岩場になり、ガイドブックにしんどいと書いていあるが、  言うほどしんどくなく、あこがれの羅臼岳頂上2m手前まで到着。    するとそこで何名か登山者が溜まっている。                頂上は狭いわけでもないのに、「なんで進まないの」と尋ねたところ、 頂上は突風だと言うのだ。 え~、ここは大丈夫なのに、そんなついその先が突風だなんて。

うっそ~と思いながら、頂上に着いたとたん、踏ん張らないと飛ばされるほどの突風。 しかも今までの北風ではなく、ここだけ南風の突風なのだ。                                       「ここが、あこがれの羅臼の頂上だわ~」 とか感慨にふけっている暇は全くなく、溜まり場に下がる。

 

あこがれの君はつれないのね と考えながら、               「また来るぞ」 とリベンジを誓う!!                     本当にまっ白けっけの頂上でしたが、登れてとてもうれしかった。   頂上到着は10:40。お昼食べて下山開始11:15。

*景色のよい写真がなくて・・・すみません。

 

登山口に戻ってきたのは14:00。 あんなに頂上はガスガスだったのに、下界に降りてきたら、知床連山以外は、晴れてる~。 ひえ~!  山の上にだけ雲がかかっているなんて~。まじ~。

 

 

下山途中、俺はガイドではないと言っていたななめさんでしたが、羅臼岳の植生のことやクマゲラやアカゲラの野鳥の話、世界遺産になってからの知床の様子、最近、羅臼で獲れる魚が変わってきていることなど、知床の話は尽きない。                                   この人は本当に羅臼が好きで、ただ純粋にそこにある羅臼岳という山を楽しんでいるんだなあと 感じて、とてもうらやましかった。

羅臼岳は日本100名山で、制覇する山の一つとして登りに来る人は多い。             私も制覇するという目的で登っが、この山が好きで登るというななめさんの言葉に、山を味わう楽しさを見直す機会を与えられたような気がした。                               初恋の山は、山を始めた頃の純粋に楽しい~という気持ちを思い起こさせてくれました。

 

第二部       意外性に惚れる・・!

9月8日 斜里岳のふもとの清里町にある「ロッジ風景画」に宿泊する。                この宿のオーナーは山岳ガイドで昭文社の地図の斜里岳の監修をおこなっている方。      斜里岳登山について事前にレクチャーを受ける。事前の注意事項は3つ。

1、最初の沢の渡渉が水量多く出来ない場合、上流で増水している恐れがあるので引き返せ。 2、沢は濡れる覚悟で真ん中を進め。渡渉で石を飛び跳ねると滑るから、道を選ばず歩け!   3、つばのある帽子はかぶるな。 木に頭をぶつけるてケガする人が毎年多い。           そして、この山は天気が悪くても、本当に楽しいよ!と笑顔で言われた。

今回の山旅の目的は羅臼岳で、斜里岳は何の思い入れもなく、近くにあるかついでに登るかと、正直、悪天候なら登らなくていいやぐらいに思っていた。

 

9月9日 登山の日。                                              天気は晴れだが、宿から見える斜里岳は雲が切れたり、かかったりで基本的に眺望は期待出来そうにないと感じた。                                               でも、出発前にまたオーナーから、「きっと楽しめるよ」と声をかけられ7時に宿を出発。      宿の宿泊客に登山者がいたので、登山口までいっしょに行くことになり、行程中、結局ほぼ同行者のようになってしまった。 宿から登山口のある清岳荘まで20分、7時半に登山開始。

登山口から15分程度林道を行くと、下二股まではあまり傾斜のない沢の脇を登り、時々渡渉をする程度であるが、

 

 

下二股から旧道コースに入るといくつもの滝が出てきて、時折、沢のなかを歩く。

 

 

一般道だから沢登りとは言えないかもしれないが、アドベンチャー感があってとにかく楽しい。                             沢って楽しいのね、今後、山岳会で沢登りに参加させてもらいたいなと思ったりする。

 

 

沢が終わるとともに、新道コースとの合流点である上二股に着く。                    ここに15人程登山者が休憩していた。広島から3泊4日で羅臼、斜里、雌阿寒と100名山を登るツアーらしい。毎日一つ登っては、次の山の登山口付近まで移動するとのこと。そんなんで山を楽しめてるのかしらとか思ったりした。 まあ、人それぞれの目的があるからね・・・。

上二股から頂上までは普通の登山道を1時間程登り、頂上着11時。 予想通り雲がかかり下界は全く見えない。そのうち晴れるかと1時間程待ってみたが、この山も下界を拝ましてはくれなかった。

 

 



下山は沢の旧道ではなく、新道を行く。                   こっちの道は尾根道を下る。

 

 

 

登りですれ違ったおじさんから新道はつまらないと言われていたので、期待していなかったのだが、下山道は、縦走路のようにアップダウンがあり、ガスっていて展望はないのだが、これまた楽しい。         非常にバラエティに富んでいる山で、宿のオーナーが言っていた  「楽しめるよ」という言葉を実感した。

 

全く期待していなかったこの山は、例えると、全く眼中にもなかった人と話してみたら意外と素敵で、また会ってみたいと惹かれていくようなそんな山であった。

羅臼にしても斜里にしても、素敵な山で、また絶対登りに来たいと思います。

今回の山旅は、その他、雌阿寒岳、西別岳・摩周岳の登山も試みましたが、いずれも天候悪く、登山は断念しました。                                              しかし、久しぶりに一人での登山は、日頃、旦那に天候、地図読みなど行程を委ねていることを実感し、自分でもしっかりと判断しなければいけないこと痛感しました。                  でもでも、そうは言っても、来年はいっしょに北海道に来たいなあ~。 この旅の最後に、阿寒町の鶴居村で つがいでないと生きられない丹頂鶴を何度も見て、来年は「夫婦でおいで!」と  鶴が言っていると勝手にこじつけてしまいました。

 

 

 

 

以上

 

 


カテゴリー: 山行レポート | 2014/9/6~9/14 北海道山旅(羅臼岳、斜里岳) はコメントを受け付けていません

2014/09/22 八甲田山

【メンバー(敬称略)】朝香 (文責)
【宿泊】 車中泊(前泊)
【アクセス】車:百沢駐車場(岩木山)→3号→394号→酸ケ湯温泉第2駐車場
【天気】 曇りのち晴れ
【総行程時間】 6時間00分 (休憩時間含む)
【休憩時間・回数】登り10分(レスト1回)、昼食30分、下り50分(レスト1回)
【単純標高差・距離】 標高差:685m  歩行距離:8km

6:00 酸ケ湯温泉登山口 → 7:20 仙人岱 → 8:30 大岳 → 9:00 大岳避難小屋 → 10:00 上毛無岱 → 11:00 下毛無岱(お昼) → 12:00 酸ケ湯温泉登山口

【目的】 「東北の山々を登るぞ」第三弾として八甲田山に登りました。
【感想】 前日は岩木山に登って、翌日の八甲田山に備えて近くの温泉(津軽)に入りました。東北は温泉が本当に多く、しかも安い(ビジターでも400円以下)。まさに温泉天国です。少し山とは話がずれますが本当にいいところでした。
宿泊はいつもの車中泊。酸ケ湯温泉の駐車場に停めて一泊しました。
八甲田山は新田次郎の「八甲田山死の彷徨」で有名な山です。今ではロープウェイ、整備された登山道があるため、危険な個所は特にありませんが、道を外すと有毒ガスがでている箇所もあるので油断は禁物です。このような殺伐とした箇所はありますが、それとは別に、下山途中にある毛無岱は尾瀬を彷彿とさせる綺麗な湿原帯です。
今回の山行は、天気予報は「晴れ」でしたが、山頂付近は曇っていました。軽い気持ちでそのまま登っていましたが、山頂まで登ると暴風雨。「あれ?」「ちとまずい」と感じ、早急に下山しました。避難小屋までくると風は止みましたが、途中一緒だった地元の登山客の方には「八甲田山の天気は気まぐれですよ」と言われました。今後は天気読みの勉強でもするかな。 いろいろありましたが、総括すると八甲田山は登りやすいいい山です(※今回の周回コース)。

【本文】前泊先は酸ケ湯温泉の駐車場で車中泊を決めました。酸ケ湯温泉前の駐車場も停めれますが、広い第2駐車場にとめるのがお勧めです(綺麗なトイレもあります)。

酸ケ湯温泉第2駐車場

八甲田山の登山口は第2駐車場の目の前にあります。登山口からの道は整備されているので、迷うこともありません。
登山途中には「地獄湯の沢」といわれる沢があります。この沢に沿って登っていきます。岩がゴロゴロしていますが、ここも整備されているので見かけほどではありません。

地獄湯の沢

仙人岱につくと仙人岱避難小屋に向かう分岐にきます。避難小屋へは向かわずにそのまま大岳にむかって登っていきます。このあたりから霧と風が強くなってきました。大岳の登り途中には草原と鏡沼があり、天気のいい日には見どころみたいですが、なにも見えません(失笑)。天気予報は快晴なんですが。。

大岳の登りにある鏡沼(なにもみえない)

大岳の登りは小石が敷き詰められ整地されています。通常であれば登りやすいんでしょうが、このあたりは下山したほうがいいのでは?くらいの暴風でした。ここまで来ると登ってしまえ、と思ってしまうのは登山者としの性分なのかな。
頂上には途中ご一緒だった一組のご夫婦しかいなく、お互いに証拠写真を撮ると早々に頂上を後にしました。とにかく大岳避難小屋まで行って一休みしたい。急いで下山です。

いつもの証拠写真

大岳避難小屋までは登りと同じ小石の整地された道です。頂上から10分程度で到着します。避難小屋には5人ほど雨風を避けるために休憩していました。その中に地元の登山者がいらしたのでお話しを聞くと、「八甲田山の天気予報は当たらないことが多いよ。」と笑いながら言われました。登山者の中には神戸から来られた方もいらっしゃって、皆さん、こんな天気でも元気だな、キムタクと同じ歳である私としては負けてられないと、ふと考えました。
その後、避難小屋で風がやむのを待って毛無岱に下山開始しました。
因みに避難小屋はトイレ、簡易宿泊所があるのでかなり便利な場所です。
毛無岱は湿地帯で木道が敷かれているので歩きやすいです。気をつけなければいけないのは雨天時に滑りやすくなるくらいでしょうか。

雲の中の八甲田山

上毛無岱の湿地帯と木道

毛無岱まで降りてくると、天気は晴れ。まったくもって天気が安定しません。
上毛無岱から下毛無岱まで、紅葉がはじまったばかりの草原と池塘(ちとう)を眺めながら気持ちよく下山します。遠くには南八甲田山の山々が広がっています。

湿原と南八甲田の山々

途中、かなり急で、おまけに距離が長い木の階段があるので滑らないよう注意して降りて行きます。それから30分もすれば酸ケ湯温泉に到着します(出発した登山口とは別になります)。

酸ケ湯温泉

酸ケ湯温泉。ちなみに混浴です。

【反省】
大岳の登りは暴風雨だったので、無理せず下山するという選択もあったかと思う。
天気図はもう少し勉強しておく必要がある。
酸ケ湯温泉に入るなら、若い女性が多いシーズンにくるべきだったかも(オヤジ発言でした)。

【行程図】八甲田山(1/25000) GPSログ

八甲田山行程ログ

以上。

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2014/09/21 岩木山

【メンバー(敬称略)】朝香 (文責)
【宿泊】 車中泊(前泊)
【アクセス】車:白岡菖蒲IC(圏央道)→黒石IC(東北道)→102号→3号→百沢駐車場
【天気】 晴れ (快晴)
【総行程時間】 8時間00分 (休憩時間含む)
【休憩時間・回数】登り30分(レスト3回)、昼食30分、下り10分(レスト1回)
【単純標高差・距離】 標高差:1445m  歩行距離:10km

6:30 百沢スキー場登山口 → 8:20 焼止避難小屋 → 10:00 鳳鳴ヒュッテ → 10:40 岩木山(お昼) → 12:00 鳳鳴ヒュッテ → 14:30 嶽温泉登山口

【目的】 「東北の山々を登るぞ」第二弾として青森県最高峰の岩木山に登りました。 【感想】 埼玉から青森まで約9時間。。本当に遠い。我ながらよく運転したと感心してしまいました。飛び石連休だったので有休とって4連休でいけるところはどこかあるかな。。そう、ここで遠い山々にいかないで、いついくの?今でしょ!ということで青森の山々に登ることにしました。
岩木山は独立峰で様々なコースがあります。中級コースということで今回は百沢コースを選びましたが、嶽温泉登山口ピストンコースも歩きやすい良いコースだと思います。ちなみに今回は一周コース(百沢→頂上→嶽温泉)にしたのですが少し失敗しました。なにが失敗か。それは嶽温泉に下山したあと、バス待ちに1時間近くかかってしまいます。歩いて元いた駐車場まで行けなくはないのですが2時間以上かかるし。。ということで同じコースを歩く場合は、下山後どうするか予め決めておくといいかと思います。
岩木山自体は、青森県民の方々の憩いの場所なのか沢山の登山客がいました。ほとんどが8合目から登られたみたいです。家族連れ、若いカップルなど地元に方々に愛されている山なのだと実感しました。

【本文】青森までは東北道をひたすら車で飛ばします。青森についてからの宿泊先はいつもの車中泊ですが、登山口は寂しいので、やはりいつもの道の駅を探します。決めた場所は黒石市の道の駅「いなかだけ」。近くには田んぼアートなどあります(夜中だったので見れませんでしたが)。
翌朝、百沢スキー場登山口に向かいます。道の駅からは車で30分くらいです。登山口には車が2、3台くらい停まっています。駐車場はスキー場の駐車場をそのまま使えます。

百沢スキー場(登山口)

登山口は建物(リフト乗り場?)の中にあります。そこからゲレンデの中を歩いて行きます。すぐに登山道になりますが焼止まり避難小屋までは森林浴といった感じです。避難小屋につくと、トイレ(無料)がありますので、ここでひと休憩してから行くことにします。
避難小屋を後にすると、すぐに沢筋を進むことになります。沢筋は岩がゴロゴロしていて歩きづらいです。

沢筋を歩きます(百沢)

ここから、頂上直下の鳳鳴ヒュッテまでは一気に登ります。その行程は長い、きつい、歩きづらいの三拍子ですが、途中に名水「錫杖清水」で喉を潤わせ頑張ります。

頂上まではあと少し

鳳鳴ヒュッテにつくと、岳コースからの登山客と遭遇します。とはいえ、岳コースがメインコースのようで、登山客で行列ができています。

岩木山直下の登り

直下の登りは、岩がゴロゴロしていますが、道は整備されていますので、老若男女だれでも登れます。幼稚園くらいの子も沢山みました。私より速いので、背負った荷物でも持ってもらいたいくらいです。鳳鳴ヒュッテからは30分くらいで頂上に着きます。

頂上からみた八甲田山方向の風景

いつもの証拠写真

頂上からは青森平野、八甲田山、津軽半島が見えます。気持ちいい山です。
頂上は岩場になってますので足もとに気をつけてお昼をとります。
お昼を食べたら、岳コースから下山します。
岳コースは地元の遠足でも使われるそうで、道は明瞭です。

【反省】
沢筋の岩場は、やはり私には歩きづらい。おなかの肉が邪魔しているみたいで。
下山後のことを考えておけばよかった。登山口までのバスの待ち時間は長かった。

【行程図】岩木山(1/25000)
GPSの電池切れのためログが残せず。

以上。

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2014/09/14 鳥海山

【メンバー(敬称略)】朝香 (文責)
【宿泊】 車中泊(前泊)
【アクセス】車:白岡菖蒲IC(圏央道)→東北道→山形道→108号→7号→鉾立駐車場
【天気】 晴れ (快晴)
【総行程時間】 10時間25分 (休憩時間含む)
【休憩時間・回数】登り30分(レスト3回)、昼食30分、下り30分(レスト2回)
【単純標高差・距離】 標高差:1076m  歩行距離:15km

6:45 鉾立登山口 → 8:20 御浜小屋 → 9:40 七五三掛 → 11:50 御室 → 12:30 新山 → 13:00 御室 (お昼) → 14:20 七五三掛 → 17:10 鉾立登山口

【目的】 今年の目標である「東北の山々を登るぞ」第一弾として日本海が一望できる鳥海山を選びました。
【感想】 埼玉から山形までは本当に遠い。車で7時間。登山する以前に疲れました。
鳥海山の行程は日本海からの風と景色が最高でした。頂上直下の新山の登りは岩登りですが、3点支持と落石に気をつければ問題ない登りです。予定では外輪山コースで下ることを考えていましたが、時間的に無理そうなので、次回また登りに来るぞ!!ということで諦めました。途中、登山者に聞きましたが鳥海山の御室からの夕日はきれいとのことです。次回は一泊かな。
【本文】鳥海山は実は2回目です。ただ、前回は天候不良のため途中で登山を諦めましたが、今回は天気に恵まれました。
前泊は道の駅である「鳥海」で車中泊。私の車の他に10台ほど停車していました。道の駅から登山口である鉾立駐車場までは30分程度です。通常、鉾立駐車場に停めますがコンビニなどがある便利な道の駅がお勧めだと思います。鉾立駐車場につくと既に満車状態。あとでわかったのですが、monbel主催の大会が開催されていました。

鉾立駐車場と日本海

鉾立駐車場から御浜小屋までは石畳みの階段が続きます。特に緩急もなく、ひたすら歩くといった感じです。御浜小屋につくとトイレが設置されています。保守・使用料として100円が必要です。御浜小屋からは鳥の海が見えます。

鳥の海

御浜小屋から七五三掛(しめかけ)まではアップダウンがありますが、周りの景色に見とれてあっと言うまに分岐まできます。分岐からは外輪山コースと雪渓コースに分かれています。どちらも時間的にあまり変わりませんが、登りに雪渓コース、下りに外輪山コースを選ぶ人が多いそうです。私も登りに雪渓コースを選びました。
雪渓コースは万年雪である雪渓を横断し、一気に頂上直下まで登るコースです。特に危険な所はありませんが、旺文社の5万分の1の地図には「危」の文字があり、梯子のことだと思います。ただ踏み外すことはないほどしっかりした作りになっています。

雪渓。意外と残っています

雪渓を横断したあとは、90分くらいの登りが続きます。道は明瞭です。それを越えると御室に着きます。

御室(避難小屋前)

御室前には避難小屋とトイレ(使用料100円)があります。御室から鳥海山頂上(新山)までは片道30分くらいです。御室前でザックをデポして身軽な格好で最後の登りです。

新山の登り。この裂け目を行きます

裂け目の中。ほぼ一方通行

岩場は3点支持と落石に気をつければ特に問題ありません。それよりもここで地震あったらどうしようかな?というくらい岩がゴロゴロしています。そうこう言っている間に頂上に到着。頂上付近は2、3人くらいしか立てない狭さです。ここからの日本海の景色を期待していたのですが、運悪く、ちょうど雲に覆われました。

いつもの証拠写真

頂上直下の岩場

さて、下山です。本当は外輪山沿いに下る予定でしたが、見るからに登り返しが大変そうだったので諦めました。下山は同じ雪渓コースを降りて行きます。

向こうに見える嶺が外輪山コース

【反省】
・コースタイム、そのままの時間だったのでもう少し速く歩きたい。
・若い女性グループに「写真とってもらえますか?おじさん」と言われてしまった。ショックだった。せめて「おじさま」と言われるよう努力したい。

【行程図】鳥海山(1/25000)

行程図(GPSログ)

以上。

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2014/9/23 表丹沢 水無川 モミソ沢

メンバー:S田(隊長) N田(軍曹) I村(静かなる戦士) W辺(青っ尻)

9:20 モミソ沢入渓  10:35 8m大滝  12:25 下山開始  13:15 入渓点着~         懸垂岩でトレーニング  15:30 下山

久し振りにS隊長率いる沢軍団。新茅橋手前のわずかなスペースに駐車し、アプローチ3分でモミソ沢に入渓する。懸垂岩左の狭いゴルジュ入り口がモミソ沢の出合。洞窟探検のような遡行が始まる。↓モミソ沢の入り口

 

わずかな水流か、完全に涸れた狭いゴルジュが続く。全体的に岩は脆く、ホールドにするには慎重を要する。S隊長の「慎重・安全」な歩みに続く。(会話は常に危険である)

 

狭い廊下の底を進む。直角に沢が曲がる所もあり、先の見えないわくわく感。大滝までは2m~3mの小さな滝(や涸れ棚)ばかりで直登可能だが、垂直に立っているものが多い。

 

3段8m滝の3段目は、右に取り付いたが、青っ尻には「落ちる」というイメージを抱かせる細かく乏しいホールドだったため、確保していただいて登る。写真はその滝の左壁。登りやすいのは多分こちら。

 

静かなる戦士は、狭い谷に充満する邪悪な空気に耐えながらナイスクライミングを繰り出す。

 

3mチムニー。岩に挟まれている感じがなんだか心地よい。難なく登れる。

 

S隊長が一緒だといつもの8倍元気な軍曹。「あはーー」と奇声を発しポージング。         崩れやすい3m滝、倒木も利用して上がる。

 

8m大滝(Ⅳ)。先行者2名。ルートを見ながら待機。右壁から取り付き、中央を上がり、トラバースして右に戻り落ち口へ、がセオリーのようだが、我が隊は中央→左へルートを取る。隊長がカムで追加ランナーを取る。落ち口への最後の一手がホールド乏しく、悪い。                    一度全員登った後、静かなる戦士と青っ尻は懸垂下降し、青っ尻のリード訓練。上部からの補助確保なしでリードをするのは沢では初めて。                                落ち口では、「怖いよ怖いよー、ホールドないよー、前にロープがないよーー」と軍曹がにやにやしながら応援してくれる。「怖くない、怖くない、落ちないもん」と声に出して軍曹の応援に負けないよう自身を鼓舞しながらリードする。その後、半マストで静戦士(略)を確保。              3か月前よりはいくらか青い範囲が小さくなったんじゃないかと自らの尻を振り返ってみる。

 

練習で大いに時間をもらった後…「この先は平凡、かあ。下るか。」ということになり、大滝上からいきなり下山ルート探し。地形図とGPSを読み、尾根と谷を一つ越え右岸尾根に出る。分かりやすい尾根で、踏み跡もある。

 

尾根が終わる所で左に懸垂で降りると、そこはもう懸垂岩のすぐ脇。                  標高差約150m(!!!)、大滝での練習含め4時間の超短行程。全く疲れることもなく、おしゃべりばっかりしながら下山する。懸垂岩で岩トレした後、温泉に入り「さて次は…」のミーティングをし、渋滞にはまって帰宅する。                                           ドライブ・温泉&自然と戯れる、といった趣向の今日一日。だが、青っ尻にとっては、今季の成長を実感できた山行となった◎

 

 

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2014/9/13-15 小川山でおさぽん覚醒

メンバー:おさぽん、Kぼ、N澤、I(記)

連休は天候が微妙なので、剱チンネを断念し、今シーズン最後だと思われる小川に転戦・・

【1日目】…マルチ
おさぽん熱望の屋根岩2峰の人気ルート、セレクション(5P 5.9)へ向かう。
3連休なので渋滞が予想されるため7時過ぎには取付到着。
一番乗り~
おさぽん、Kぼパーティは初ということで先行することに。
自分は数回登っているので、1Pのクラックしかリードしたことないという
N君に「リードしたら?」と言い、4、5P以外はN君リード。

最終P N君

 

10時過ぎに戻ってきて、お目当ての3峰へ。

2パーティーに分かれ、クラックマルチへ。
自分はレモンルート。他Pは神奈川ルート。
初見なので、ワイドにびびりC4 6#も同行させカム武装していく。

レモンルート (varクラック)【4P NP5.8】 N、I
1P:Iリード ジャミング一切使わず。アルパインみたいな感じ。


2P:Nリード トラバースからスラブを登る。

3P:Iリード 核心のワイド。なんとかOSできたけど、登り方が分からずアドレナリン爆発状態。#6 なくても大丈夫だったが、あると安心感を購入できます。

4P:Iリードよく分からんP。とりあえず3峰名物(?)のハトを触りに登った。
N君は「自分おなかいっぱいス」と言い下降場所でまったりモード。

3峰から2峰セレクションを登るPが見えます。

神奈川ルート【5P NP5.8】おさぽん、K
詳細は不明だが、核心Pでおさぽんが「うっひょー」と叫んでいたらしい・・・

夜はいつものBBQ

【2日目】・・フリー
友人のFB投稿で気になっていたストリームサイドへ。
取付きがよく分からず、迷ったあげく
到着は10時過ぎに。
先着は2パーティ-ほど。
とりあえず、★ルートを食い散らかす。

・Love or Nothin’ 【10a ★★】 MOS
グレード通り。レイバックでナイスルート。

Kさん MOS

・ピットタッチ【10c ★★】MOS
甘め。限定あるのか分からず。

・Let Me See【11a ★★】MOS
レイバックでのクリップが怖い。
楽しいルート。

このルートでおさぽん覚醒
OACに新たな11クライマー誕生

おさぽん 「なんだ、案外、11の壁て低いんだな。12も先が見えたな・・

ガッツおさぽん

11トライのN君
右が12a「鳥の豌豆」

・雀の豌豆【11b ★★】MOS
カチ系。自分がOSできた時点で甘めなのでしょう。限定あるのか・・

・鳥の豌豆【12a ★★】1テン×
調子に乗ってお触り。カチカチ系。フレッシュだったらいけそう。

・一級掃除師への道【10a】MOS

K MOS

全体的に小川にしては甘めだけど、13aまであるし、グレード更新には持って来いのエリアだと思われる。

夜はメンバー全員がグレード更新したので、トマト鍋とフレッシュ野菜とチーズとビールとワインで祝杯。

ワインにやられたおじさん 「ほえっ?ほえっ~」と連呼していた。

 

3日目・・ボルダー


2日間の疲れもじわじわあり、午前中、灯台もと暗しエリアでゆるボルをやり、小川山を後にする。

ヤッホーの湯で3日間の汗を流し、佐久の有名店 草笛でそばを堪能し、帰路につく。

暑くもなく寒くもなく快適な小川山でのクライミング。
サイコーな3日間でした。

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