2017/6/9ー12 アツモリソウに一目惚れ!礼文と利尻の旅

6月初旬
2つの目的で礼文島と利尻島に行ってきました。K子一人旅。

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6/8(木)
K子は会社を終えるや羽田空港に向かい、19時の飛行機で千歳に飛ぶ。札幌泊。

6/9(金)
礼文・利尻に行くなら、通常、稚内空港ですが、飛行機代が高いので札幌から宗谷本線で稚内へ向かう経路をとった。
7時30分札幌駅出発。
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撮鉄には有名なスポットらしい。利尻山が幽かに見えます。

撮鉄には有名なスポットらしい。利尻山が幽かに見えます。

約5時間の列車の旅。途中飽きて寝てしまうと思ったが、全く飽きなかった。

列車で過ごしている時間は贅沢で、旅してるなあということを実感した。

 

 

 

 

 

12時40分
日本最北端の稚内駅に着く。

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14時45分
稚内港発、礼文島に向かいます。

 

 

利尻山が見えます

 

10DSCF1707空いてる船首では揺れが大きく、船酔いしました。
だから人が少ないんだと後から気付きました・・。

 

 

 

13map

 

 

16時40分礼文島香深港着。
宿の人が、港まで迎えに来てくれました。
宿は南端の知床地区にある「民宿はまなす」です。
この宿を選んで、大正解!でした。

 

 

 

花に詳しい宿、食事のおいしい宿で探して、2泊お世話になることに。
料理は丁寧な作りで、かつおいしい!
今咲いてる花の情報を教えてくれて、ルートの相談に乗ってくれます。
宿泊客も花目当てのリピーターが多く、皆、すごく詳しくて。

一日目の夕飯のおかずの一部!

一日目の夕飯のおかずの一部!

 

 

 

 

 

 

 

私も礼文島は2度目ですが、前回は利尻山を登ったついでに半日礼文島を歩いただけ。
その時から、お花畑の道を歩いてみたかった。でも、明日以降、礼文滞在の2日間は天候が悪いのです・・。
明日、宿で停滞でいいかと思ったのですが、宿泊客の一人から「雨こそ足元の花を見れるから歩いたほうがいいよ!」と言われ、とりあえず花が一番咲いているという「滝コース」へ行くことにしました。

 

 

 

礼文島のトレイルコースです。

 

 

 

 

6/10(土)
雨が降ったり、止んだりしている・・・。
宿主がバス・タクシーの発着場所となっている香深港まで送ってくれた。
そこから、タクシーで10分程の林道コース入口に着くや強い雨が・・。傘さして、憂鬱に林道を進んでいくが、少し歩いただけで、高山植物が次々と現われるではないか!!
気持ちは一気に晴れ☀模様!!

ハクサンチドリがお出迎え

マイズルソウ

 

この後、飽きるほど、道端に咲いているのです。

 

 

 

 

「林道コースはあまり花が咲いていないよ」と言われたのですが、見たことのない花が出てきて、超たのし~。

エゾエンゴサク?

 

オオバナノエンレイソウ

 

 

 

 

 

シラゲキクバクワガタ

 

レブンハナシノブ?

 

 

 

 

 

 

名が判明しない・・。かわいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうこうしているうちに滝コースへの分岐までやってきました。平原を進んでいく、晴れてたら気持ちよいのでしょうね!!

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滝コースのお目当ては、早咲きの「レブンウスユキソウ」。
群生地はまだ咲いていなかったのですが、今の時期、通称「ハイジの丘」と呼ばれる辺りに咲いてると宿主さんからの情報。

本州でもウスユキソウは見ることがあるけど、地味で、あまり存在感がなかったが、レブンウスユキソウ(礼文島固有種)は花が大きく、丈が長く、容姿端麗。
清楚で気高いという感じです。
ウスユキソウは咲いていないと思っていたので、見ることができて感激でした!

 

 

 

 

 

 

 

その他にもハイジの丘にはいろんな花が咲いていた。

 

 

 

 

 

 

本当は、ハイジの丘で引き返そうかと思ったが(ウスユキソウ群生地のレンジャーハウスの監視員さんに、雨の滝コースは渡渉があるから止めたほうがよいと忠告されていた)

小川の横を進んでいくのです。

でも、その先の道を見ていると、その先がどうなっているのかどうしても見たくなってしまった。
自分でも、ダメ登山者と思いながら、慎重に行ってみることにした。

 

 

 

 

 

3回の渡渉はなんとか渡れて、海の見えるところまでやってきた。
この両脇はお花畑になっていた。
最盛期にはエゾツツジで両脇がピンクに染まるらしい。

 

 

 

 

その先は、海岸に行きついた。
滝コースというので、すんごい滝を想像していたが、意外とそうでもなかった。
気付くと、すんごく雨が降っていたので、渡渉がやばいと速攻引き返した。
でも、次々に見たことのないお花が目に留まり、なかなか先に進まない。

 

サクラソウモドキ

 

この花「サクラソウモドキ」って名前ですが、こんなに素敵な花なのに、モドキとか二番手みたいな名前を付けられてかわいそうだなと思っていたら、崖に1株だけサクラソウを発見したときに、申し訳けないが、惹きつけられてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

既に時期は遅い「レブンコザクラ」。可憐で、かわいい。
気付くと、靴の中がびちょびちょになっていました。

 

 


そして、二つ目のトレイルコース「桃岩展望台コース」を歩きます。

桃岩はかつて、Y朗といっしょに歩いたことがあるコースで素晴らしい景観であることは知っていたが、今日はガスって何も見えない。

 

キンバイの谷でお昼を食べてゆっくりすることにした。

ガスが時折流され、海岸沿いの景観が見え隠れした。

 

 

ここもお花が咲いていた。

礼文固有種のレブンキンバイソウ

クロユリが木道脇に咲いていた

 

 

 

 

 

 

実は、宿主さんから、「1輪だけ、桃岩コースにレブンアツモリソウが咲いているよ!」と言われていた。アツモリソウは特定の群生地で保護されている花だったので、他のコースで会えるのか!と胸膨らませた。でも、教えてもらったところに咲いている花はもう終わっていた。
この旅の一番の目的はなんといっても「レブンアツモリソウ」を見ることだった。残念、終わってる~と思ってた矢先、あのクリーム色の見たことのない物体を発見した。

写真だと伝わらないのが悲しい・・

 

ここにも一輪だけ咲いてる~。
一目惚れした💛。
その存在感は今まで見たどの花とも比べ物にならなかった。
こんな花、見たことないでしょ!!
こんな形の!

この予期せぬ出会いに、K子はこの旅の目的の一つを達成し、雨の中歩いてよかったと感極まって、不必要な下山報告をしてしまいました。

 

6/11(土)曇り空。
今日はスコトン岬から、岬めぐりコースを歩き、午後から利尻に渡る予定。
朝一便のスコトン岬行きのバスに乗るべく、宿主さんが香深港まで送ってくれた。
宿主さんからやませの影響で冷たい強風になるから、歩くの気を付けてと忠告を受けた。そして、すんばらしいものが見れるという場所があると教えてもらった!!

礼文はバスの本数が少なく、岬めぐりコースを歩き、帰りのバスに乗るのに、かなり早足で歩かねばならなかった。しかも加えて、宿主さんに教えてもらった場所にどうしても行きたい。

寒くてすべてを着込む。

スコトン岬到着。風も強いですが、寒い。
K子は、軟弱なので、コース全部を歩くのではなくポイントだけ回ることとした。
とりあえず、江戸屋山道(変な名前!)を歩いて、帰る方向のバスに乗ることにした。
ここは晴れてりゃ、素晴らしいのだろう~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして宿主さんに教えてもらった場所に向かった。
礼文島固有種ではないが、天然記念物として監視保護されている「ホテイアツモリソウ」が咲いているというのだ。

天然記念物ホテイアツモリソウ

 

またしても感動~!!
こっちのアツモリソウも素敵~。

 

 

 

 

 

その後、本日のメインイベントである、礼文固有種レブンアツモリソウ群生地に向かう。
実は群生地の花は終わりかけていると聞いた。でも、宿のお客さんから、群生地の監視員さんにこっそりと「元気なアツモリソウが見たい」と言えば、咲いている場所を教えてくれるよ!と言われた。
言われたとおり、監視員のおじさんにコソコソ尋ねると、群生地から少し進んだ駐車場の横へ連れて行ってくれた。そこには元気に咲いているアツモリソウがいた。
おじさんは、その回りに咲いている花なども教えてくれた。ありがたいです!!

黄色矢印のところにレブンアツモリソウが!

 

恐ろしい数の写真を撮った。
この後、澄海岬まで往復したが、またここに立ち寄り、レブンアツモリソウを眺め、その後、また、ホテイアツモリソウも見に行ってしまった。
何度見ても飽きないのだ。花の一つ一つが「はなじい」みたいに動き出しそうで・・。

 

 

これは言ってはいけないが、この花、そばに置いておきたいと、盗掘する人の気持ちもわかる気がした。
そのくらい人を引き寄せるすごい力のある花だと思った。

礼文島の旅は、雨とやませの天候不良であったが、K子はこのアツモリソウと出会え、来てよかったと心から思いました。

 

 

なお、礼文島の「民宿はまなす」の宿主さんには本当にお世話になりました。
礼文島に泊まり、花と料理を楽しみたいならこの宿をオススメします!
本当にお世話になりました。

 

礼文島での目的を果たし、利尻島に渡る。やませの影響でフェリーは大揺れ。
利尻の宿は、旅館雪国さん。
何と言っても、「ウニ」が旨い!
あまりにおいしいので、別注でウニ丼を頼んでしまった。

これで900円

 

 

 

 

 

 

   そして、朝は朝で、バイキング!
「いくら食べ放題」です。
2杯も食べてしまった!!

 

 

 

 

6/12(月)快晴!!
今日は、この旅の目的2つ目を果たす!!
利尻島と言ったら、普通、利尻山登るでしょ、って感じですが、K子は過去に最高の天気のなか利尻山に登り、利尻固有種の「リシリヒナゲシ」も見ていたので、今回は山には登らない。前回は観光を一切しなかったので、島をぐるっと回り、見る角度で表情の変わる利尻山を拝むというのが目的でした。

旅館雪国でバイクをレンタルした。宿泊者割引で2日で1,500円(ガス込)安い!
バイクはうん十年前に一度乗ったきりで、全く運転の仕方がわからないながらも、頑張ってみた。
利尻島は丸い形の島なので、立ち寄り地を(時計の針)で表します。

逆さ富士

最初の目的地、姫沼へ(1時辺り)
利尻山は別名「利尻富士」と呼ばれている。姫沼は、利尻富士が水面に映る、逆さ富士の撮影スポットである。

そして、沼の回りには、これまた見たことのない、花が咲いている。思わず、レストハウスで利尻の花の本を買ってしまった。

おおあまどころ

ノビネチドリ

くるまばそう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は私の愛車!

 

白い恋人の丘にやってきました(5時あたり)
銘菓「白い恋人」のパッケージの山は利尻山なのです!!

 

 

 

 

 

 

 

私は、ここから見る利尻山が一番かっこいいと思いました。

 

 

 

 

そして、ほぼ見える角度はいっしょですが、観光名所「オタドマリ沼」に向かいます。

皆は、既に変わらない利尻山に飽きてしまったと思いますが、実際には、少し角度が変わっただけで、山の形が変化しているのです。

そんなのを見てると、楽しくて・・。山に登らなくても利尻山を楽しめます。

 

 

仙法志御崎公園
アザラシが飼われていました。

 

真南の6時の位置にある仙法志からの利尻。

利尻ブルー!?の海

 

 

 

 

 

 

利尻山への沓形コースの登山口のある
「見返台園地」です。(9時あたり)

形がだいぶ違います。

 

 

 

 

 

 

バイクの返却時間が迫り、宿までバイクをぶっ飛ばす!!    気持ちよかった~。
今日は、14時35分利尻空港発の飛行機で帰らなければいけなかった。

空港からも利尻山を拝むことができた。
(時計の針では11時あたり)

 

 

 

 

私は最後の最後まで利尻山ビューにこだわった。飛行機では右側の窓際を予約。

空からの利尻山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつまでも見飽きなかった。

 

 

 

 

360度島一周を達成し、空からの利尻も拝むことが出来て、最後の最後まで楽しませてもらいました。

終わり

 

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2017/7/15ー16 明神岳東稜から主稜と おまけの焼岳登山

2017/7/15-16
上高地小梨平を基地に、
明神岳バリエーションパーティーと焼岳登山パーティーに分かれ山行に行ってきました。

 

<参加者>
バリエーションP :
Y朗(L)、H間さん、S田さん
ハイキングP:K子(記)

 

 

 

7/15(土)
10時30分埼玉発。出発がゆっくりなので、K子は家事を滞りなく済ませる。

16時、沢渡の足湯公園駐車場着。3連休なのに空いてる。
タクシーで上高地へ。タクシーの運転手さんはガイドばりに山、花、山菜、きのこに詳しく、聞いてて興味をそそられた。今度案内してもらいたい。

17時、上高地到着。

雲がかかっているが、何度見てもこの風景は素晴らしい。

ブヨ除けのネットを被るY朗

 

 

 

 

 

早々とテントを設営。
そして、贅沢?!ディナーへ。
何が贅沢って!?
今日は山に登らず全~く疲れてないのに、こんな涼しい場所で、おいしい夕飯とビールをいただくのです。
ゆったり山行も良いもんだ~。

 

 

7/16(日)
<明神岳バリエーションパーティー> Y朗記。
12時間行程と予想して2時半起床、3時にヘッデンスタート。
この時点ですでに北アのバリエーションぽいでしょ。
明神橋を渡り、養魚場跡から怪しげな踏み跡に入ります。 まだ薄暗い中、頼りない踏み跡をたどって 東稜の取付きであるひょうたん池に向かいます。

矢印がひょうたん池あたり

 

その名のとおり、ひょうたん形だ!

 

 

 

 

 

 

ひょうたん池からいよいよ東稜の始まりです。

 

 

 

さすが7月の北アルプス。あちらこちらに高山植物が咲き乱れ、お花畑の中を歩いているようです。

しかし、同時に異常なほどブヨが多く、絶えず襲撃にさらされるので 休憩中も落ち着いて物も食べていられないほど。
ずいぶん被害に遭いました。

グンナイフウロ

イワカガミ

ノビネチドリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東稜を登り始めて、すぐに現れるのが 第1階段。
岩場というより岩場と草付きのミックス。 途中から残置ロープも出てきます。
ここはロープを出さずに通過。ロープの準備をしていた先行パーティーに先を譲っていただきました。

 

 

9DSCF2840      13DSCF2860

明神岳主峰と2峰、3峰

 

 

 

 

 

 

 

 

第1階段の後、 しばらく急な登行が続きます。
長い登りの後に、ようやく本日のメインイベント、東稜バットレスが見えてきました。

ワクワクのS田さん

 

前穂も見えます!

 

 

 

 

 

 


取付きでロープを準備。待ちに待ったクライミングです。
ロープを出すところは、Y朗トップ、セカンドS田さん(アッセンダー利用)、サードH間さんのシステムで終始登ることにします。

 

 

 

1P目は2段の岩場を攀じ登ります。
2段目は思いの外難しく、ガバを使って体を持ち上げるように乗り越えます。

振り返るとこんな感じ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2P目はよく紹介されている、ツルリとした岩の右側から登るものです。
こちらは残置ハーケンも数多くあり、傾斜も緩いため、 さほど難しい感じはありませんでした。

 

この頃からガスが出始めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

あとは明神岳本峰まで登り詰めるだけですが、ガレていて浮石が多く、 クライミングよりむしろ神経を使います。

 

 

 

 

そしてだんだん天気が悪化し、山頂に着く頃には、見事真っ白けでした。 稜線上はすさまじいほどの強風で、上着を着込み、山頂直下の岩陰に隠れて昼食です。

ここからは2峰、3峰、4峰、5峰と標高を下げながら明神岳主稜を縦断し 岳沢登山道に下ります。

 

 

2峰の登り返しはまた2Pのクライミングですが、東稜のクライミングと比べると、短く易しいです。すっかりロープ慣れして順調にこれをクリア。

3峰のトラバース

 

 

 

 

 

 

晴れていれば穂高連峰に囲まれながら 絶好のロケーションの中の稜線漫歩のはずでしたが、吹きすさぶ風と、視界を奪い去るガス、そして時折混ざる雨…

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歓迎したくないコンディションではありましたが、バリエーション体験としてこんな状況を体験するのも悪くないと考えることに。
そうそう、風のおかげでブヨがいなくなったというメリットもありました。 物事前向きに考えれば辛いことも楽しくなります!?

樹林帯まで戻ってやっと一息ですが、 そこからの下りもこれまたしんどい。 筋肉痛必須の長い急な下りを、 疲れた体に鞭打って下ります。 そう、アルパインは体力勝負なのです。

 

 

 

15時半頃、観光客でにぎわう上高地を経て小梨平に無事生還。 ほぼ予定通りの所要時間で戻ってきました。100%の疲労感と120%の充実感を持って!!

 

<焼岳ハイキングパーティー>
パーティーと言ってもK子一人ですが、K子3度目の焼岳登山に行ってきました。
Y朗たちの出発を見送り、5時20分出発。

田代橋から、Y朗達が登っているであろう明神岳を望む。

 

 

 

 

6時、登山口を出発する。
最初、誰もいなくて、クマを心配してましたが、登山道は次から次へと登山者がやってくる。
やっぱり百名山であることを実感。

 


7時半、林道から焼岳が見える場所まで登ってくる。
なんか、遠くに、長~い梯子が見える。

 

 

 

焼岳は3回目なのに、こんな梯子があるのを全く覚えていませんでした。
意外に怖い。
この後、少しだけ鎖場もあります。

鎖場を抜けると、気持ちよい登山道が続きます。
この先に焼岳小屋があります。

 

 

小屋を過ぎると、
頂上へ向かう気持ちのよい道を進みます。

 

 

 

だんだんに岩場の登りが近づいてくる。

 

 

 

 

いよいよ岩場の登りです。
足がなかなか進まない。
どんどん人が登ってきます。

 

 

 

 

 

10時頃、頂上到着。
な~んにも見えません。
速攻下山します。

 

 

行きのタクシーの運転手さんが、白樺とダケカンバの違いを説明してくれたな~とか思いながら、下山途中に、とても素敵な白樺の道を通りました。

白樺の道

 

 

 

 

 

 

1泊2日で、しかも1日目は17時に上高地INというスケジュールでしたが、バリエーション組も焼岳組も、満足度120%で山を楽しめたのではないでしょうか!!
K子は、家事を終えてから山に出発できるのはとってもいい!と主婦目線で思った。
また、協調性がないので、会の方と同行することがほぼないK子ですが、H間さん、S田さん、そしてY朗と同行して楽しく、これからはボチボチ会の山行にも参加しようと思いました。
でも、山登りはK子一人だったけどね!!

終わり

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2017/5/27ー28 佐渡島の花?の山旅

2017年5月27日ー28日 K子一人、佐渡島の山を登りに行きました。

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今年は春に佐渡島に行くと決めていた。

昨年6月神津島の天上山で出会った花好き夫婦に「すごいと思った花の山はどこですか?」と聞いたら「佐渡島のドンデン」と言われた。
佐渡は新花の百名山に金北山が選ばれている。登山道がオオミスミソウ(雪割草)やカタクリ、シラネアオイの花道になり、花の量がすごいというのだ。

見てみたい・・・。
もう春になるのを楽しみにしていた。

でも・・・。

 

佐渡トレッキング協会から資料を取寄せ、昨年の花の開花時期と昨年と今年の雪の量なども鑑み、5月2週目に、1日目アオネバ登山口からドンデン山、2日目は金北山までの縦走、3日目佐渡観光を計画した。

でも、前日に風邪をひいてしまい、かつ天気予報が悪いということで、こんだけ準備したにも関わらず佐渡行きを断念(涙)。
でもでもやっぱり歩いてみたいと1日目は山、2日目は観光で5月最終週に行ってきた。

 

5月26日金曜日、大宮から新潟港フェリー乗り場行きの夜行バスに乗る。
全然眠れなかった。

5月27日朝、新潟港に着くや15分後にフェリー出航。
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新潟は小雨まじりの曇り空。
いつもならフェリーでは楽しくて船内を歩き回るのだが、今日は眠いので寝ることにした。

 

 

 

遠くに見える山を登ります。

遠くに見える山を登ります。

 

8時半佐渡島の両津港に到着。
と起き上がって、外をみたら晴れてる!!

 

 

 

 

 

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8時50分発のドンデンライナーバスに乗って、アオネバ登山口へ。
花の時期だけバスが運行されている。

バスには10組程の登山者が乗っていたが、大半はドンデン山荘まで行くようでアオネバ登山口で降りたのは他1組。

 

 

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やはり、登山道は既にシラネアオイも終わってるようで緑しか目に入らない・・・。でも、緑がきれい!!

佐渡は島だから、シカなどの動植物がおらず、花が食べられないので花の量が多いらしい。

 

 

ピンクの花で埋め尽くされる花道はなかったが、白い花が次々と現れる。
見たことない花もあり、意外とうれしい!

ぎょりんそう

ぎょりんそう

 

図鑑で調べても花の名前わからず・・

図鑑で調べても花の名前わからず・・

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤクシュ?とショウマ?

ヤクシュ?とショウマ?

ヤマオダマキ

ヤマオダマキ

 

 

 

 

 

ヤマシャクヤク

ヤマシャクヤク

お馴染み「いわがかみ」

お馴染み「いわがかみ」

 

大好きなニリンソウ 花道をつくっていた。

大好きなニリンソウ 花道をつくっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

途中すれ違った人から、「上に行くとシラネアオイとイワカガミの群生地が素敵よ!」と言われた。
期待に胸はずませたが、進めど見あたらない・・。15DSCF1225

 

一輪だけ咲いているシラネアオイはあったけど、群生地ではないな・・・。

12時半
そうこうしているうち尻立山の中腹(ドンデン高原)まで着いてしまった。

 

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ここはここで
青空と海風が心地よい。
しばしシラネアオイのことは忘れて景色を楽しむ。

 

 

 

 

ドンデン池

ドンデン池

中腹は高原になっていて、ドンデン池があり、池の回りにはカタクリやアマナ、ツツジが咲いていた。

初めてみた「アマナ」

初めてみた「アマナ」

 

 

 

 

 

 

もう少しのんびりしたいな~と思っていたが、今日は日帰り行程なので14時50分発の帰りのバスに乗らないといけない。

前方に見えるのが、丘のような尻立山

前方に見えるのが、丘のような尻立山

 

尻立山を経てドンデン山荘目指します。

22DSCF1242

 

 

 

 

振り返ると、ドンデン高原が広がっています。
この頃から雲行きが怪しくなり尻立山では雨が降ってきた。

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14時、ドンデン山荘到着。
山荘と言ってもお風呂も入れる旅館です。ここまで車でも来れます。

 

 

 

着くやいなや、シラネアオイのことを思い出し、宿の受付の人に
K子:「シラネアオイが群生してると聞いたのですが、どこにあるのですか」と聞いた。

宿の方:「登山道にはもう咲いてないよ。2週間前はシラネアオイが登山道を埋め尽くしてたけど、今は登山道から少し道を入ったところにいっぱい咲いているよ。入口に棒立ててあるけど、気付かなかった? 」
「ここから20分ぐらいだから行ってみたら。」
「今日泊りだよね? シラネアオイやカタクリなら金北山までの縦走路に花道になってるよ。明日の縦走は最高だよ!」

K子:「今日バスで降りるんです・・。今から群生地まで行ったらぎりぎりですよね。」

宿の方:「そうだね・・、僕らの足だと往復30分なんだけどね・・。う~ん。」

K子は、群生地に行くか行かないか迷ったが・・・。
う~ん、う~ん、今回は女は度胸で、やめる! 急いで見てもしょうがないとコーヒーをゆっくり飲むことを選択する。

雨に降られ、シラネアオイも見逃したK子に山荘の方は、
「来年は、問い合わせてくれたら花の情報を教えるから、また開花に合わせて来たらいいよ」と言ってくれた。
コーヒー飲んだからだけでなく、体も心もなんかほっこりした。

 

バスで両津港に戻ったK子はレンタカーを借りて、佐渡観光に出かける。
この時期、佐渡南端の大野亀では、「トビシマカンゾウ」が咲きだしているのです。

レンタカーを超ぶっとばして、まずは、大野亀手前の二ツ亀という景勝地に立ち寄る。
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干潮時には砂州がつながり、あちらの岩に渡っていけるとのこと。

なんで二つ亀という地名なんだろう?

 

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二ツ亀を望む。
亀のように見える岩が二つあるから二つ亀らしい。
この写真でも亀二匹には見えないが・・。

 

 

 

 

大野亀です。
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トビシマカンゾウが咲いています。
ニッコウキスゲより花が大きくて佐渡島と山形県の飛島のみに分布している花です。

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山登りではないですが、大野亀は一つの岩でできていて、頂上まで登れます!
頂上に向かいますが、なんと通行止めになっていました。

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まだ、二分咲きと言ったところでしょうか、でも十分お花を楽しみました。

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佐渡は、山だけでなく、道沿いに色んな花が咲いています。

海岸沿いにはいわゆりがいたるところに咲いていた

海岸沿いにはいわゆりがいたるところに咲いていた

 

 

何かの花越しの日本海に沈む夕日

何かの花越しの日本海に沈む夕日

 

 

 

 

 

 

黄色い花が群生してました。花越しの夕日がきれいでした。

 

 

 

 

カワハギの肝の吸い物超美味。

カワハギの肝の吸い物超美味。

そして、今宵の宿は相川の達者海水浴場近くの「玉椿」という民宿。
客は私一人。魚うまい!

K子、宿選びは自信がある。今日の宿も宿主含めて良い宿でした。

 

 

 

 

 

5月28日、今日は観光。
まずは、佐渡金山の跡地めぐり。
山登りではないが、「金山」と山つながりなので、ちょっと紹介。
K子は鉱山跡地が大好き!!、実は跡地巡りは佐渡に来るもう一つの目的でした。

天空の城ラピュタみたいなのです

天空の城ラピュタみたいなのです

①北沢浮遊選鉱場

元の建物の写真

元の建物の写真

 

 

 

 

 

黄色の所が山が割れた所

黄色の所が山が割れた所

 

②佐渡金山の道遊の割戸

金を掘りすぎて、山が割れてしまったくらい、金が取れたみたいです。

割れたところ

割れたところ

 

 

 

 

 

 

金塊12.5㎏上がりません

金塊12.5㎏上がりません

←これちょっと面白いのですが、箱に入った金塊を持ち上げて、手を入れたところから出すというゲームなのですが、私は全く動かせませんでした。

大人男子も誰も動かせていませんでした。

 

 

 

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佐渡の特徴的な風景。
海の近くに田んぼが続く。

この風景好きです。

 

 

 

 

 

トキ!

工事現場の防護柵もトキ!

ときの飛来地も何か所か行きましたが本物の「とき」には会えませんでした。
でも、帰りにはトキに乗りました!!??

 

 

 

 

42DSCF1463新潟駅から上越新幹線の「Maxとき」で上野に向かいます。
来年廃止予定の2階建て新幹線に乗れて、旅の最後までちょっとうれしい!!
そして、列車に乗ったら駅弁とビール!
でこの旅を締めくくりました。

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佐渡は、自然だけでなく、金山や北前船など文化・商業的史跡などの観光地も多く、とても2日ではまわり切れないところでした。
そして、来年は花道歩きにまた来ます!!

追伸:6月の初めに会の清掃登山で雲取山に行きましたが、三條小屋に泊まった際に、温泉でいっしょになった女性は飛竜山に花を目的に来ていたのですが、その方からも佐渡のお花はすごいと言われ、K子の佐渡への期待が更に深まってしまいました。

おわり

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2017/5/3ー5 八甲田・八幡平 山スキーと湯治旅

2017年のGWは八甲田→八幡平→鳥海山に行ってきました。
Y朗&K子の旅 K子記

八甲田を滑るちょっとカッコいいK子 K子唯一登った硫黄岳

八甲田を滑るちょっとカッコいいK子(自分で言うな!!)  硫黄岳にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年1月、我が家ではGWは東北に湯治に行こう!と人気の宿を予約。
というのもK子はアキレス腱炎が治らず、Y朗は1月に自転車から落ちて鎖骨を骨折。
GWは湯治するはずだったのに・・、
Y朗は医者から完治を言い渡されるや封印がとけたかのように山スキーに行きたくてしょうがない。ということで、この旅はY朗山スキーの旅へ変わってしまった。

 

5月2日
K子は会社を終えるや、速攻帰り、東川口駅でY朗を拾って東北道に乗る。
夕飯に寄った那須高原SAは激混みでタイムロス。
さらに花巻東から一部区間は事故通行止め、やむなく高速下りて4号をひた走る。
「下道か~、八甲田まで何時間かかるんだよ~。」と思っていたK子であるが、道は空いてて高速のようにスイスイ進む。ちょっと楽しい。
3時にY朗に運転を変わってもらい、K子熟睡。

 

気付いたら5月3日の朝
八甲田の睡蓮沼の駐車場に着いていた。天気快晴。
9時 睡蓮沼を出発し、硫黄岳に向かう。

右の山は高田大岳

右の山は高田大岳

 

K子はアキレス腱炎が治らない状態でゲレンデブーツで登れるのだろうかと乗り気ではなかったが、こんな天気に山に行かないのはもったいないし、Y朗が「行けるところまで行けばいいんじゃない」と言ってくれるので、行くことにする。

 

左からこれから登る硫黄岳、大岳、小岳

左からこれから登る硫黄岳、大岳、小岳

 

 

 

 

 

 

 

 

硫黄岳に近づいてきました。

硫黄岳に近づいてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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硫黄岳を登るのは2度目。
前回はツボ足で、しかも雪山始めたばかりの頃で斜面が怖くて怖くてしょうがなかった。
今回も相変わらず怖いのだが、昨年の鳥海山の1ケ所きつい斜面に比べれば少し余裕あり。

Y朗は今回は離れず見守ってくれていた。

 

バックは大岳です。

バックは大岳です。


 

硫黄岳頂上到着!!

 

 

 

 

八甲田の素晴らしい景色をしばし見とれる。

八甲田の素晴らしい景色をしばし見とれる。

 

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とK子が景色を堪能している様子を見て
Y朗は「ちょっと滑ってくるわ~。また登ってくるから、待ってて!」

K子「まじで、また登らないといけないだよ~、信じられない~」と言ってる間に、Y朗は滑り降りて行った。

 

矢印がY朗です。登り30分、滑るの1分ですね。

矢印がY朗です。登り30分、滑るの1分ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

K子は、「まったく、この山馬鹿が~」と思いつつ、
この人は骨折治療の間、山に行きたくて、行きたくてしょうがなかったんだろうな~
治ってよかったと、あきれつつも元気なY朗を見て安堵の気持ちになった。

 

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20分ぐらいしたらY朗が満面の笑みで戻ってきた。

そして、いっしょに滑ります。

 

 

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Y朗はカッ飛んでいく!

 

 

 

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K子は、ボーゲンでゆっくり滑る。
今年に入って、K子は山にも行ってない(運動もほぼしてない)から、足が固まって、ロボットのような滑りだった。

 

 

 

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八甲田硫黄岳
なんか心を穏やかにしてくれた山でした。

楽しかった!!

 

 

 

と山を満喫し、我らは本日のお宿「酸ヶ湯温泉」に向かう。
酸ヶ湯に泊まるのは2度目、そして、今日は温泉以外にも楽しみが・・・!!
今日は、親友のN隊長とHさんと同宿、久々に酒盛りが待っている。
二人も昨晩から東北に向かい、本日は岩木山へ山スキーに行っていた。

温泉で汗を流し、夕食前に彼女らの部屋に集合。
私達は一番安い湯治部屋。彼女らは湯治部屋ではあるが、最近改築されたワンランク上のトイレ付のお部屋でちょっとうらやましい・・。
彼女たちは毎年GWは八甲田にきて(いやGWだけではないが)、ほぼ八甲田の山スキーのコースは制覇していた。
ちなみにHさんはK子の大学の後輩。
N隊長は添乗員のバイトの関係で知り合ったスキーは準指導員資格者。二人とも車の運転ガンガンできるし、確実においしい酒を知ってるし、とってもアクティブ。いっしょに居てとっても楽しい!!

夕食前にビールで乾杯するや、さっそく彼女らがチョイスした「くどき上手、出羽燦々」純米大吟醸を飲み、すでにK子酔っ払う。K子はあまり酒に強くない、かつY朗は酒は飲めないのであるが、その日、一升瓶はほぼ空になってしまった。彼女らの酒量が怖い。

 

5月4日
今日はY朗とK子は別行動。
Y朗は当初単独で大岳周遊に行く予定でしたが、飲み会でせっかくだから一緒に行こうと、N隊長、Hさんが当初から計画していた高田大岳に混ぜてもらうことになりました。

酸ヶ湯前

酸ヶ湯前

 

Hさんの車で
谷地温泉の登山口へ向かう。
Y朗は万全の態勢!!
Hさん、N隊長は昨日の酒が残り・・

 

二日酔いで気持ち悪いながらも登るN隊長、Hさん!

二日酔いで気持ち悪いながらも登るN隊長、Hさん!

 

Y朗記。
高田大岳は北八甲田の東端に位置していて、大岳とほぼ同等の標高を有する大きな山で、南東斜面に八甲田随一の広大なバーンが広がっています。今回は谷地温泉からピストンでこの大斜面を登って下るというシンプルな行程。

谷地温泉からの前半の登りは大斜面下の台地まで林間を登っていきます。

 

24DSCF0593  最初の壁を越えると比較的緩い登りで順調に高度を稼いでいきますが、標高950m付近からいよいよ大斜面の登りに取付きます。20~30度程の斜面が途切れることなく続き、南東向きという日当たり抜群のロケーションも相まって、暑い中でのしんどい登りです。

25DSCF0600飲めない自分は全く前夜の後遺症がないのですが、N隊長とHさんは1升空けてしまった実績を露呈し、二日酔い状態での苦しいアルバイトにヘロヘロになりつつも、気合と根性で登っていきます。

登るにつれて南八甲田方面の絶景が開けていきますが、展望を楽しみながらというより、ひたすら足元の雪面を見ながら歩みを進め、時に前を見ていっこうに辿り着かないゴールに絶望する…といった様子です。

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ちょうどお昼頃に大斜面の上端に到着。
やったー、あとはお昼ご飯を食べてゆっくり休憩し、残るはお楽しみの大滑降のみ。今までの苦労が報われます。
これだから山スキーはやめられません。

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高田大岳の斜面はややきつめの広大なバーンで、高温で雪が腐り気味であったにもかかわらず、期待通りの豪快な滑降が楽しめました。
N隊長は滑り出すとまさに「水を得た魚」ならぬ「スキーを履いた隊長」と言わんばかりの安定感抜群の滑りで、あの辛そうな登りとは別人のようです。

30DSCF0616一方のHさんは、しっかり確実に安全に滑り降りる感じで、普段のマシンガントークとは真逆のような羽目を外さない滑りに徹しているようでした。
「何のために苦労して登り、苦労して下らなければならないのか疑問に思うことがある」と言っていましたが、ちょっとわかるような気がしました。

いつものことながらあんなに苦労して登った大斜面も滑るとあっという間。
樹林帯は地形が今一つ不明瞭で漕いだり、樹間をかわしたりしながら谷地温泉までたどり着きました。
大斜面滑降の爽快さはもちろんですが、思いがけず3人での山行となり、登りのしんどさも含めて、とても楽しく、中身の濃い山スキーを満喫できました。

 

一方、K子は
蔦沼めぐり(蔦温泉の回りにある何個かの沼を巡る)に向かった。
蔦温泉は湯船の下からお湯が沸き、落ち着いた良い宿でK子は何回か泊まっているが沼めぐりをしたことはなかった。
こちらは雪の世界から目に優しい「新緑の世界」。雪解けの花や山菜も目につく。

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14時、Y朗を迎えにK子は谷地温泉の登山口に向かう。
温泉でも入っちゃおうかなと思った矢先、やりとげた感にあふれた3人(うち二人はヘロヘロ)が降りてきた。
ちなみに、彼女たちは3泊酸ヶ湯を取って山スキーを楽しむはずだったが
高田大岳でもう満足!?だと、温泉を満喫したらしい!!

 

HさんとN隊長と別れ、我々は約4時間かかる八幡平(松川温泉)に向かう。
のんびり下道で夕飯までに着けばと思ってたが、途中の道路掲示板を見てK子ドキドキ。
この時期、八幡平のアスピーテラインは道路凍結のため17時半でふけの湯ゲート以降が閉鎖されるとのこと。
31DSCF067510分前にゲート通過。ほっ!
そして、雪の回廊へ!

今宵泊まる松川温泉は、八幡平の先にありずっと泊まってみたかった温泉である。
正直、一番人気の宿は1月でも予約できなかったので、失礼ながら次候補の「松楓荘」を予約した。
宿はやや古い感じを受けるが、食事をグレードアップして前沢牛コースにしたからかよい部屋に通され、しかも大型の宿でないから白濁で弱酸性の硫黄泉にほぼ貸し切りで入れた。
ただ、言ってはいけないかもしれないが前沢牛の量は少なくて、もっと食べたい・・。
残念がっているK子にY朗は「所詮1000円の料金アップではこの程度だよ」といつもの冷静な口調で諭された。

 

5月5日
Y朗記。「源太ヶ岳」の山スキー。

東北はたくさんの山スキー適地があり、八幡平周辺も間違いなくその一つなのですが、
八甲田や鳥海・月山などと比べると、エリアとしての知名度はありながらも、ルートとして「ココ」というところが案外ありません。
そのあとの南鳥海への大移動も考えて、松川温泉周辺で半日程度の行程で山スキーが楽しめそうなところを調べてみると、「源太ヶ岳」というところがそこそこ記録があり、地形図で見ても緩めながらまずまず楽しめそうだったので、あまり期待せずに行ってみることにしました。

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スタート地点は樹海ライン1200m地点の駐車スペース。

 

 

 

 

厳美沼から源太ヶ岳が少し見える

源美沼から源太ヶ岳が少し見える

源美沼までは緩やかな谷状地形の樹林帯の中を素直に南下(登りだけど)していきます。樹間は適度に広く、スキー滑降にはまず問題なさそうですが、意外に細かい谷間があったりして地形図で見るより複雑な地形をしています。まあ、登っていく分には自然と源美沼に導かれますが、周辺一帯どこも同じような植生で、下りはちょっと駐車場所に的確に戻るのは難しそうな感じです。どんどん斜面が緩くなり、いよいよ真っ平になったところが源美沼のようです。今の時期は豊富な残雪に隠れて沼の姿は見られませんが、樹形が低くなり、いかにも沼や湿地帯が広がっていそうな風景になります。そして目指す源太ヶ岳が見えてきました。東面が広く無木立の大斜面になっていて、いかにも快適そうな斜面。期待が高まります。

45DSCF0628恐らくどこから行っても登れそうですが、地形図で見て比較的緩くて登りやすそうな北東斜面の尾根状のところを目指して登っていきます。入山者は八甲田と比べるとやはり相当少ないようで、トレースがほとんどありません。当日は1名登山者がいたようですが、スキーは自分1人で独り占め状態です。頂上直下の大斜面に取付き、狙い通り北東尾根を登り詰めると、ほどなくして山頂直下の大斜面上端に到着。

八幡平方面を望む

八幡平方面を望む

せっかくなので山頂を踏んでいこうと東方向に回り込んで、夏道が出ているところを発見し、スキーをデポして登頂してきました。
八幡平の主峰からは遠く離れていますが、なかなかどうして立派な山で、すぐ隣には大深岳、そこから北方に八幡平の山々が展開。
すぐ東隣にはドカンと岩手山が居座り、南西方向には秋田駒ケ岳がこれまた豊富な残雪を抱えています。無雪期に来てもあちこちに湿原が点在する、なかなか良い山のようです。
デポ地点に戻り、いよいよドロップです。東面の大斜面は八甲田の山にそっくりで、雪の状態も悪くなく、コース取りも東寄りが急斜面で北寄りが緩斜面、どでかい1枚バーンなのでほんとに自由自在に滑れ、岩手山を横目に見ながら期待をはるかに上回る快適な滑降が堪能できました。

中倉山付近から見る岩手山

中倉山付近から見る岩手山

あまりに簡単に登れ、短時間で滑ってしまったので、このまま滑り降りてしまうのが惜しくなり、帰りは隣の中倉山にちょっと寄って行くことにしました。所々樹間が密で苦労しつつ、これじゃ滑降は期待できないかなと思いながら、頂上近くの尾根まで辿り着いてみると、なんだかだんだんいい雰囲気となり、頂上らしきところに到着すると、北東方向の尾根に、これまた無木立のおいしい斜面が展開!思いがけない掘り出し物でした。
実際に滑ってみると実に快適な緩斜面。これはたまらんと思いつつ、この斜面を素直に滑っていくと確実に駐車場所から遠く離れた道路に出る羽目になるため、泣く泣く途中で軌道修正し樹林に入ります。樹林も地形通りまっすぐ滑っていく分には樹間が十分あって快適なツリーランが楽しめる斜面。しかし、かなり西方に軌道修正せねばならないため、トラバースを繰り返し、何度も小沢を越えて、最後は駐車場所から300m程度離れた道路に降り立ちました。でもどうせ最後は道路を歩いて戻るなら、歩きが多少長くなっても、少なくてもツリーラン区間だけでも素直にまっすぐ滑り降りても良かったかな、とちょっと後悔。

いずれにせよ、源太ヶ岳&中倉山。期待以上の山スキーお手軽好ルートです。思いがけない好ルートを見つけた時の喜びもまた山スキーならでは。これだからやめられません。次来る時はぜひK子も連れてきたい。

 

一方、K子は宿近くの沼の散策にでかけていた。
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芭蕉沼
この時期はその名のとおり、水芭蕉の名所となっている。

沼から沼へ散策していくとキクザキイチゲが花道を作っていた。38DSC_6615

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名前はわからない沼だが、今回かなり気に入った場所。

春だな~
と思って。

 

 

 

12時、Y朗を登り口に迎えに行き、八幡平の展望台付近へ向かう。

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眺めのよい場所に車を停めて昼食タイム。
食べたのはコンビニのパンだけど、絶景が何よりのごちそう!

 

 

 

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18時前に、山形県湯ノ台の「鳥海山荘」に到着。

部屋からの景色  鳥海山(見えないが)

部屋からの景色 
鳥海山が見える(今日は見えないが)

 

この宿に泊まるのも2回目。
ここは、町営で宿泊代が安く、
ロケーションもよく、さらに高原ホテルのようなシックなたたずまい。
そしてなんといっても食事が旨い。

 

 

 

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夕飯には、昨日物足りなかった牛のしゃぶしゃぶが出されて、K子しあわせ!!

この宿は本当にオススメです。

 

 

 

5月6日
今日は、曇りのち雨の予報なので、山に登るのはやめて、東京を目指すことにする。
でも、私達夫婦には帰路での楽しみが待っていた。山菜取りだ!!
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帰り道に飯豊の登山口を下見に行ったのであるが、コゴミの群落を発見!!

怒られるから、控えめな写真を載せておきますが、大量にとってしまって、帰ってから、山菜の処理が大変で・・。

 

 

と山には関係ない話が盛りだくさんでしたが、これが2017年GWの旅でした。
来年も八甲田に行きます!!
おわり

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2016/12/3-4  松木渓谷でアイゼントレ?!

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2016年12月4日~5日
参加者:Y朗、K子
我が家では「掃除せず者、山行くべからず」と11月から大掃除を始めたが、その小休止にどこかテン泊に行こう!となり、Y朗が選んだのは松木渓谷だった。
10月にY朗は横Tさんと足尾ジャンダルムを登りに行き、ベースキャンプとなるよいテン場をみつけたとのこと。

松木渓谷は足尾銅山跡の奥にあり、製錬所からの煙害や山火事で岩肌がむき出しとなってしまった「日本のグランドキャニオン」と言われる景勝地です。

12月4日
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銅(あかがね)親水公園から、マウンテンバイクで松木渓谷に向かいます。
ここから目的地までは歩きで1時間ほどですが、K子は足を怪我してあまり歩くことが出来ず、負荷分散のため、自転車で向かいます。

 

 

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Y朗は毎日自転車通勤だから軽快に進む!

 

 

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K子は漕いでも漕いでも進みません。
平だと思っていたら意外に登っててしんどかった。

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でも、景色がきれいで楽しい~。

 

 

20分ぐらいでテン場についた。誰もいない。

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1dscf9947さくっとテントを張って、薪を集める。鹿の角発見!

そして、よく見るとテントの回りは鹿のフンだらけだった。

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夜になり、焚火をして夕飯(またまた大好きなマッサマンカレー)を食べていると光る目が動く。キツネだ!匂いにつられて現われた。食料を狙って、追い払っても30分ぐらいうろうろしていた。でもかわいくて勝手に小太郎となずけた。

すると、今度はキツネとは違う目線の高さで光る目が近づいてくる。なんだ???
鹿だ!もしかしたらテントを張った場所は寝床だったのかもしれない。鹿はずっと辺りを歩いていた。
ここはゆったりとした時間が流れとても心地よかった。でも、彼らの居場所におじゃまして本当に申し訳けないと思った。朝に小太郎がまた顔を出したので、ごめんねと謝った。

 

12月5日 足尾ジャンダルムで、アイゼントレを行う。
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K子は足が痛いから実はあまり乗り気でなかったが、Y朗が「岩がかっこいいよ」という言葉に行くことにした。
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まずは、靴を脱いで渡渉しないといけない。Y朗はすんごく楽しそうだがK子憂鬱。足が痛いのに水に入るの~と文句ぶーたれる。でも12月にしては水は冷たくなかった。むしろ後から足だけポカポカと温かくなった。

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取付きまでこんな道を進みます。
鹿のフンと落ち葉の入り混じった道です。
鹿のフンはさほど嫌ではない。

 

 

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取付きまでは20分くらいで着きました。

↓K子は年賀状用のやらせ写真を撮る。

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アイゼントレを少しだけしました。
足尾ジャンダルムかっこよくて、あまり岩には惹かれないK子でも登ってみたいと思いました。

今回、焚火の最中に動物たちも顔を出し、日常とかけ離れた時間を過ごせて、K子の今年の山の締めくくりに、ここに来てよかったと思いました。
この場をかりて、いろいろ見守ってくれたY朗に感謝!
そして、山にも感謝の1年でした。

おしまい

 

 

参考)11月20日 Y朗が横Tさんと行ったときは、上まで登ったとのこと。
その時の写真です。

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2016/10/14-16 石鎚山とおまけの剣山

石鎚山と言えば、鎖!

石鎚山と言えば、鎖!

 

2016/10/14~16
K子一人旅。
紅葉の石鎚山とガスガスの剣山に登ってきました。
石鎚山は西日本最高峰。日本七霊山の一つ。
三角形の天狗岳が見たくて、K子の2016年今年登る山リストに加えた。リスト最後の山です!

 

 

 

 

10月14日(金) 松山空港でレンタカーを借りて、まずは砥部焼の里へ。2度目の来訪。K子は焼き物の窯元を巡って陶器を買うのが好き(今年は陶芸を始めた!)B級品を何個か購入してウキウキ!そして宿泊地の西条に向かう。

今回の購入品です。どうしてB級品なのか、全くわからず。

B級品です。でも素人には正規品との違いわからない。

 

 

 

 

 

 

15日(土)、石鎚山登山の日。
この日、西条まつりが行われていて、登山口に向かう道でだんじりと何台もすれ違い、通行が規制されたりと登山口に行くのも一苦労。西条まつりは四国三大祭りの一つ。最後にだんじりが川に入っていくのが有名らしい。

車から写真撮ってたら、「早く進め」と祭男に怒られる。

「早く進め」と祭男に怒られる。

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なんとか始発の1時間前に石鎚山ロープウェイ乗り場に到着。
紅葉の名所である石鎚山はロープウェイが激混みかと急いだのに、始発に乗る人はたかが知れてて、ちょっと拍子抜け。

8分で成就駅到着。天気良好!

ロープウェイ8分で成就駅到着。天気良好!

 

 

 

成就社でお参りしてから、神門をくぐり、ご神体である石鎚山を目指します。

石鎚山は昔は女人禁制。今でも山開きの7月1日だけは女人禁制。

石鎚山は昔は女人禁制。今でも山開きの7月1日だけは女人禁制。

 

 

 

 

 

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ほどほど歩くと「試しの鎖」が現れた。石鎚山と言えば鎖が有名。試しの鎖に始まり、一、二、三の鎖がある。長さ74m試しの鎖を登ってみる。この斜面は寝てるように見えるがちょっと大変で、今後の鎖は巻こう!と思う。

鎖の下り怖かった~

鎖の下り怖かった~

そして鎖を登って着くのは展望台で反対側に鎖で降りないといけない。
ここの下り口が直角で最初の一歩がすんごく怖かった。知ってたら巻いたのに・・・。

 

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夜明かし峠までやってきました。
ここで石鎚山の全容が見えます。
でも私が見たい三角形の天狗岳はどこなんだろう・・。

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振り返ると、剣山方面の山もきれいです。
天気が良かったのもあって、四国の穏やかな山々を見渡せました。

 

 

この先、一の鎖、二の鎖とも巻きましたが、三の鎖の手前で巻き道に人があふれていた。
なので、最後の三の鎖は登ることにしました。
私の前は小学生群団で、「こわ~い」とか言いながらもすいすい登っていく。

小学生の群団で渋滞中

小学生群団で最初渋滞

 

 

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私は怖いから慎重に進み、どんどん離されていく。
この鎖も長いんです68m。
最後は握力がなくなりへとへと。
でも、登りきるとそこは・・・

 

 

 

 

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弥山の頂上到着。そこで天狗岳の三角形の山容が目に飛び込んできた。
これよ~、かっこいい!!
こんな感じに現れるなんて、ちょっと感動。

 

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そして反対側に目を向ければ、弥山から続く緑の稜線がきれいで歩いて行きたくなりました。

 

 

 

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早お昼を食べてから、天狗岳に向かいます。
天狗岳まで怖い道だとずっと思っていましたが、ぜんぜん怖くなかった。そしてその先の南稜も行ってきました。往復で1時間ぐらいかかったかな。

弥山側を見ています。

南稜から、天狗岳、弥山側を見ています。

 

 

 

 

 

 

なんと戻ってきたら、弥山の頂上は足の踏み場もないほどの混雑。天狗岳に行くのも順番待ちしてました。紅葉の時期だもんね~。

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石鎚山は、K子が年初に掲げた2016年に登る山リストの最後の山でした。
石鎚山登山を終えて、その山の素晴らしさにも感動しましたが、自分が今年登ると決めた山をすべて登り切ったことにも、熱い気持ちがこみ上げてきました。

 

そして石鎚山を下山し、旦那の真似して一般道で今宵の宿、徳島県の祖谷渓谷に向かう。
dsc_6173遠い~。でも一般道楽しかった!
平家の落人伝説のある祖谷に泊まるのは2回目。以前と違い祖谷はかなり観光地化されていた。
宿はかずら橋近くの「祖谷観光旅館」。
客は私一人。夕飯素朴だけどおいしくて、またここに泊まろうと思いました。

 

10月16日(日) 剣山登山の日。
祖谷から剣山までは狭い道を1時間半ほど走らせる。今にも雨が降りそうな曇り空。
登山口に着いたがガスで山は見えない。登るか迷ったが頂上まで1時間半だから登ることにした。

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頂上はやっぱりガスで全く何も見えなかった。

 

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ここの頂上は平原になっていた。
ガスの先にどんな景色があるのだろうと考えたら、この先の景色がむしょ~に見たくなった。
なので、「来年のK子の登る山リスト」 に剣山を入れることにしました!
そして来年も来るよ~と叫び、頂上を後にしました。

 

終わり

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2016/9/9-11 今年登る山リスト№4 天狗池の逆さ槍

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K子の2016年に登る山リスト4つ目に掲げたのは、槍ヶ岳の映る天狗池を見に行くことだった。このレポート、時期外れで、しかもただの日記のような内容でごめんなさい(いつもか!)。

 

 

2016/9/8猿倉駐車場泊。9、10日槍沢ババ平テン場泊。
10日テン場→天狗池→天狗原→中岳→大喰岳→槍ヶ岳→東鎌尾根ヒュッテ大槍→テン場
リーダー&レポート:K子  食事担当:Y朗

9月9日(金)
今年、上高地来たのはK子3回、Y朗にいたっては4回目、もう長野に住みたいわ!
7時上高地から横尾を経て、槍沢のテン場へ向かう。横尾からすれ違う人はほぼいない。

12時テン場着。
トイレ・水場近くにテントを張ってもよかったが、Y朗が川原のほうが落ち着けると言うので、ちょっと離れたところに張る。

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テン場は2日間とも空いていた。
初めて来ましたが景色よいですね。
K子はこういう楽ちんな行程で、Y朗が作る我が家ブームのマッサマンカレーを食べれるテン泊が大好きだ。

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ゆっくり昼食をとり、14時。
Y朗は裏山のバリエーションルートを見に行った。

K子は岩場には行きたくないから、槍沢を行けるとこまで行ってくることにして、16時に戻ろうと別行動をとった。

 

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槍沢の道は、楽ちんでK子は今日のうちにも天狗池まで行けそうだったが、せっかくだからY朗といっしょに見ようと、天狗原分岐を曲がり、槍の穂先が見えるあたりで引き返す。
既に集合時間の16時近くなっていた。

K子はY朗が心配しているかもと急いで帰ってきたが、Y朗は心配することなく、K子が槍沢ヒュッテまでビールを買いに行ってると思ったらしい。
K子は往復1時間かけて小屋まで買いに行かないよ~、そんな酒好きでないよ~と言ったが、そう言われれると、ビールが飲みたくなった・・。

 

9月10日(土)4時半出発。

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槍沢を進むと、朝日が山を照らし、どんどん明るくなる。

 

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進むにつれ穂先が出てきて楽しい!
この日の登山は飽きるほどに、でも実際には飽きないのだが、これでもか!というほど槍を拝むことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

6時半、池が現れた。ちんけな池だなと思ったら、これがどうやら天狗池らしい。

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天狗池は神保町にある「さかいやスポーツ」でもらった山の写真付きカレンダーでその存在を知って、いつか行こうと思っていた。
そして、このたび2016年K子の今年登る山リストに加えた!

 

 

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ちょっと写真を逆さにしてみました。
←こっちが、正しい向きです。前の写真は上側が池に映った槍ヶ岳。天狗池は鏡のように槍を映していました。
きれいで、のんびりしてしまった。

 

7時15分天狗池をあとにし天狗原を進みます。

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ナナカマドの実も赤く色づいています。

 

 

 

横尾尾根分岐を経て、稜線を目指します。

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前穂、北穂もかっこいいです。

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8時45分 天狗原分岐まで上がってきました。ここから中岳、大喰岳を経て槍まで縦走します。前方には槍が、後方には穂高が!

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この縦走路を通るのは3回目ですが初めて晴れました。前2回はガスの中。
晴れるとこんなにきれいなんだね~と言い合い、槍がどんどん近づいてくるのにワクワクしました。


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10時半、大喰岳からの槍。
槍の写真ちょっとしつこいですかね・・。

 

 

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11時20分、槍ヶ岳山荘までやってきました。
今回の目的は天狗池だったので槍の穂先は登らなくてもいいかと思いましたが、空いてるので行ってみることにしました。
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穂先に登るのは十数年ぶりかな。
余談ですが、私達夫婦は山の結婚式を槍の穂先でしました!
結婚式と言っても、ただ結婚したことを頂上の社に報告しただけですが・・・。

 

 

 

12時半、東鎌尾根から下山を開始します。
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下山しながらも槍がカッコよくて、何度も振り返って槍の写真をとり、なかなか先に進みませんでした。
dscf8632本当に槍の写真をしつこいですね、すみません。
でも、あらためてその存在感に感心しました。どこから見てもかっこいい!!

最後に、ご褒美!
1473489717499槍ヶ岳山荘の自販機に私の大好きなアサヒの黒のドライビールが売ってるではないですか!!つい買ってしまい、隠し持って帰りました。テン場近くの湧水で冷やして、夕飯にぐぐっと飲み干しました。やっぱり山には酒かもね!天狗池と槍を満喫したとっても楽しい山行でした。

終わり

カテゴリー: 山行レポート | 2016/9/9-11 今年登る山リスト№4 天狗池の逆さ槍 はコメントを受け付けていません

2016/10/15 大人のアスレチック 八海山

メンバー:かいちょー、あさぴょん、のんちゃん、かとちゃん、みわ P(K さわ)

秋の晴れた1日、念願だった八海山に仲間と5名で行ってきました。
危険個所は多々あれど、気分はすっかりハイキング♪

ロープウェイ山頂駅の登山口。
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後日、ここが八海山の山頂だと思っている人がけっこう多いことが発覚!

dscf1382 しばらくは広葉樹林の中をのんびりと。

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突然視界が開けました!不動岳です。
ここからが恐怖の八ッ峰。

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雲ひとつ無い青空。。。
眼下には南魚沼の町並み。

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1本目の鎖場。
傾斜はさほど無く、鎖なしでも行けそうですが、とにかく渋滞しちゃってるので時間短縮のため鎖つかみまくりで急いで登る。

dscf1398  先ずは地蔵岳

dscf1399  すこし戻って、次はさっき見た不動岳へ

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山頂付近で。
雑誌の1コマにでもなりそうな写真が撮れました~。

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不動明王かな?が祀られていて、信仰の山であることが良くうかがえます。

dscf1411  軽く下って。 。。

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目の前には七曜岳          そして、不動岳をふり返る。

dscf1421  山頂に人がいるのが見えます。

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七曜岳の下りは、ちょっと長めの鎖。
眺めがよく、高度感ばっちりです!

dscf1426  白川岳のトラバースも気を抜けません。

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白川(釈迦)岳山頂

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そして摩利支岳
主峰の前衛!甲斐駒の摩利支天同様ですね。

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残すところあと2峰!剣が峰の登りは、ぱっと見ほぼ垂直の鎖場。
そろそろ腕が疲れてくるころです。

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鎖の次は垂直の梯子         見下ろすと、こんな感じ!

dscf1444 剣が峰!

dscf1446 下りは、またまた長い2連の鎖

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見よ! この融資。いや、勇姿!

そして最後は、八海山主峰の大日岳山頂♪
の、写真が。 。。ない。 。。

なんと、最後の最後に写真を撮り忘れる。という失態を見事に果たした、みわ P でした(~~;)  みなさん本当にゴメンナサイ;

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そして下りは長~い鎖。かいちょー余裕の片手で!
ちなみにここの鎖、とっても重くて掴むのに一苦労。。。

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下から見上げると、こんな感じ。
工事現場みたい。

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下山は巻き道なんだけど。。
これが、鎖場あり・梯子あり・ぬかるみありで、予想を上回る危険度(と言っても八ッ峰と比べたら楽勝)

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横から見ると、“そうね。巻き道だね”って感じですが。。。

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後ろから撮ると、こんな感じ!
しかし、すでに高度感が麻痺してるので、ぜんぜん怖くない。

dscf1490  そして登山口 Again

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今回のごほうび、八海山ソフト♪
フレッシュな酒粕の味がふわっと広がり、とても美味しくいただきました。

後は本物の?八海山を買って帰るだけ(嬉♪)

とにかく天気が良くて、次々と出てくる鎖場を登ったり下ったり、心地よいスリルとアスレチック感覚の楽しい1日でした!

大日岳山頂での“証拠写真“ 撮り忘れ。山頂から日本海を見るのを忘れた。など、やや反省点はありますが、とても有意義な時間を過ごすことができました。

みなさんお疲れさまでした(*^^*)P

 

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2016/11/22 ・11/26 日和田山アイゼントレーニング

西穂への冬合宿に向けて、日和田山にてアイゼントレーニングを実施しました。

日程は参加者の都合に合わせ、平日と休日の2日間を設定(同内容)

【メンバー(敬称略)】

1日目:Y田(講師)、S崎、S田、Y松

2日目:I村(講師)、Y田(講師)、S崎、S村、Y松

 

【トレーニング内容】

1.グレード5.6のルートをアイゼン、手袋を装着し、トップロープで登攀。

2.同ルートをアイゼン、手袋を装着し、ダブルロープでリード、もしくは擬似リードで登攀。あわせて、ロープワークの訓練。

3.グレード5.7(5.8?)のルートをアイゼン、手袋を装着し、トップロープで登攀。

 

【アイゼンでの注意事項】

・アイゼンは効き足と反対の足から装着する。

・ロープは絶対に踏まない→傷がついたり、切断してしまう恐れあり。

・アイゼンの爪が岩に掛かり安定している足はできるだけ動かさない→爪が外れやすくなる。

・アイゼン立ちの基本は岩のエッジに前爪2本をかける。場合により前爪と2番目の爪の2本で挟むようにかけると安定する。

・エッジにかけた足に力を集中して立つ。手のホールドには頼りすぎず、補助的につかむ。

 

【感想】

参加メンバーは初めてのアイゼン登攀、もしくは1回程度の経験でした。講師の想定では、まずは手袋をせずに登山靴で慣らし登攀をする予定でしたが、岩が濡れており登山靴だと逆にすべると判断し、いきなりのアイゼン登攀。一気に緊張感が・・・・。

アイゼンをつけての登攀は爪がしっかり岩に掛かっているかが伝わりにくく、初めは腕に頼り腰が引けてしまうような状態でした。

反復練習をして感覚がつかめてきだすと、恐怖心が少なくなり、爪をかける場所や置き方を落ちついて考えられ、足運びも徐々にスムーズになってきました。ただし、リードでの登攀はもっと経験をつまないと精神的にキビシイです・・・。

2日間参加しましたが、忘れないうちに復習ができ、メンバーによっては2日目にスキー兼用靴を試してみたりと、雪山に向けての有意義なトレーニングができました。Y田さん、I村さん、ありがとうございました。次は雪上訓練よろしくお願いします。

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11/05 OAC12周年祭と100名山完登祝賀会

2016年11月5日(土)

参加者(敬称略):石倉・浅香・小山・山岸・吉松・三浦・佐川・下村・原・大竹

OAC12周年祭が参加者10名 川上村のわらび山荘で開催されました。

山行は御座山(おぐらやま) 天気が良く落ち葉を踏みながら栗生登山口から登りました。頂上からは360度の展望が眺められ気持ちの良い秋の一日を楽しみました。

下山後、日が暮れるのが早い秋の夕暮れわらび山荘に直行。山荘はログハウスの広々とした快適な山荘で美味しい夕食付でした。

食事を終えログハウスでOAC12周年祭とやまゆりの100名山完登の祝賀会が開かれました。幹事の下村さんの楽しい催しとしてプレゼント交換がビンゴーゲームをしながら

行われました。そして100名山完登祝いに素敵なケーキと花束をやまゆりは頂きました。皆様にお祝いしていただいたことを心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

やまゆりからは石倉会長に記念の百名山のフォトッブックを贈呈。そして大宮アルパインクラブに 「ピッケルとわかん」を感謝をこめて贈呈しました。

新人の方たちが雪山入門の扉を開くときにぜひ「ピッケルとわかん」を使って頂ければ嬉しく思います。これからもOAC皆様のますますのご活躍をご祈念いたします。

小山ゆり子dscn0532 dscn0550 dscn0554 dscn0557

 

 

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