2014/9/13-16黒部源流域行

メンバー:W辺(L) I村

以前から行ってみたかった赤木沢と高天原温泉。遅めの夏休みが取れ構想していたが、4日間の休みが取れるメンバーは少ないようで、沢抜きの一人旅かなあ…とも考えていた。すると、有給消化推奨の職場にお勤めのI村さんが参加可能となり赤木沢を含めた山行が可能となった。

前日夜に出発し、交替で高速をひた走る。明け方に近い夜中に有峰林道のゲートに着き、仮眠をしながらゲート開放の6時を待つ。

折立の駐車場は満杯状態でこの山域の人気の程を知る。

9月13日(土) 8:10 折立登山口より登山開始  9:55 三角点  11:35 五光岩ベンチ   12:40太郎平小屋  15:30 薬師沢小屋(小屋泊)

爽やかな空の元、軽快に…といきたいところだが、荷の重さに喘ぎながらの登山。

 

しゃがんで草花を撮るふりしてちょっとずつ休憩する。

 

2Lのワインとテントを担いでいるが、この日のI村さんはまだ元気。そんなに大量のワインをどうするんだ…?とこの時私は訝っていた。

 

太郎平小屋に到着。ここからは薬師沢小屋まで下りなので、心身ともに軽くなる。風があり休憩中は寒かったが、歩いているとちょうどいい気温。

 

薬師沢小屋へのルート。ガスっていてくっきりとした展望は望めなかったが、これはこれでいい雰囲気。

 

薬師沢小屋に到着。担いできた食料の余剰分が出そうだったので、一泊夕食付(朝食なし)での宿泊とした。満員の宿だったが、予約していった私達にはちゃんと一人一畳分が確保される。

まだ陽のある河原で本日のビールを。これ、普段なかなか買う機会のない1L缶。1300円也。

 

9月14日(日)

5:40 薬師沢小屋発  9:20 高天原峠  11:00 高天原温泉  12:00 高天原温泉発     13:00 高天原峠  15:25 雲ノ平(テント泊)

こんなに人がたくさんの中で寝られないよ…と思っていたが、それほどデリケートではなかったらしい。夕食を済ませて横になると次に気が付いたのは、外が明るくなりかけた時間だった。5時出発の計画であったが少し遅れて薬師沢小屋を出る。沢支度をして赤木沢に入る人が多い。私達は、明日。

 

大東新道で高天原を目指す。黒部川沿いをへつったり梯子での上り下りを繰り返したりしながらB沢出合まで。ザックの重さでバランスが悪く、一般登山道とはいえちょっと嫌な所もあった。B沢出合からは急登に苦労しながら高天原峠に上がる。

 

高天原峠で重たいザックをデポし、高天原温泉への下りに入る。快晴の元、北アルプスの峰々の展望が広がり、その展望に癒され足取りも軽やかに。

 

高天原山荘までくれば、温泉まであと一歩。

 

高天原温泉は沢沿いにいくつかの湯船が点在する。山奥の秘湯のはずが、ひっきりなしに登山者がやってくる。開放的なロケーションのせいか、湯船で仁王立ちになり景観を楽しんでいるような登山者も…。

 

湯船からの展望、視界には北アルプスの稜線が広がる。

 

温泉を満喫した後は雲の平へ。チングルマの柔らかな髪が秋風になびく。

 

前日は小屋泊だったため、荷がほとんど減っていない。「結構遠いなあ…」と思いながら、お天気に励まされつつ歩く。ごろごろの岩が出てくるようになると雲ノ平はもう少し。

 

 

やっと小屋が見えたー。ビールが飲めるー。黒部五郎、かっこいいー。と、いろんなこと(ほぼビールのこと)を考えながら景色に見入る図。

 

本日の無事に乾杯した後、テン場へ移動。一昨年は涸れていた水場は、ざぶざぶと水を吐き出していた。「水場の整備等で費用がかかるので値上げしました」とのテン場利用料改正の前情報あり。100円のアップでこの快適さは助かります。

 

この日は、I村さん特製ペミカンでカレーを作る(作ってもらう)。ワインを飲み、チーズを食べ、夕景を楽しんでいるうちに出来上がり(^-^)「残ったら翌朝カレーうどんに」と言われていたが、残るはずもなく。

9月15日(月)

6:40 雲ノ平発  8:10 薬師沢小屋  8:40 黒部川本流入渓  10:30 赤木沢出合      13:00 大滝直下  14:40 2350m地点(ビバーク)

この日も天気はまずまず。本当はもっとゆっくりしたいところだが、赤木沢が待っているので急ぎ足で薬師沢小屋へ下る。湿った大きな岩の登山道なので、沢靴で行く。これは正解。滑らず速い!

 

薬師沢小屋から黒部川本流に入渓。この日の赤木沢遡行者はみんな出発した後の様子。

 

きれいなエメラルドグリーンにしばしば見とれる。

 

平水なのだろうけれど、それでも水流はなかなか。深い釜も多い。川幅も広く、スケールの大きさを実感する。

 

黒部川本流の岩魚留の滝。右岸側に残置スリングがあり、一度はそちらに向かってみたが滑ったら轟々と飛沫を上げる釜に…。ザックを背負っての通過は無理。体勢を整え、過去のレポを確認。左岸側に巻きありとのことで少し戻って渡渉し巻道を探す。しっかりとした踏み跡あり。

 

正面が黒部川本流の滝、そのわずか手前右側にほぼ直角に出合うのが赤木沢。

 

ゴルジュのへつり、スラブの滝、階段状の滝、明瞭な巻道。フリクションの効きも良く、怖さを感じる場所はなく遡行を楽しむ。

 

直登不可のこの滝には左岸に巻道あり。草付トラバースだが踏み跡がしっかりしているのでスリップの危険は少ない。

えっちらおっちら登る。

 

滝のスケールがいちいちでかい。でも易しく登れる滝が多い。

 

大滝に到着。奥は切り立った壁。滝下で直角に水流方向が変わる、ちょっと独特の景観。

 

大滝は2段になっており、上段の滝も存在感がある。左岸の巻道から見下ろす。この巻きは、高度感があり、一か所岩を抱くようにしてトラバースする一歩が怖い。その上部はブッシュになり頼りがいのある木々を掴みながら高巻く。ロープは出さなかったが、使った方が安心だったね、と反省。

 

遡行自体に時間がかかっているのと、残りの行程の距離、疲労を考慮し、ビバークも検討しながら大滝上初めに右から入る支沢からの詰めとする。ここからは3~5mほどのホールド豊富な滝がいくつかかかる。ただし、ぬめる岩に変わるのでスリップ注意。

 

2350m地点、沢幅1m程度となった所でビバーク適地を見つけ、14:40そこで行動停止とする。あと250mを詰め、稜線を太郎平→薬師峠への計画は、薬師沢小屋早朝発でなければ私には困難であった。

 

たくさんの星と、たくさんのワイン、少しのウイスキーで夜が更けた。訝っていたワインの量も、それが適量であったことを知る。

 

9月16日(火)

7:55 ビバーク地発  9:05 赤木岳下稜線  11:05 太郎平小屋  12:00 太郎平小屋発   14:30 折立着

この日はそれほど長い行程ではないのでゆっくり起きる。

 

水流がなくなった後は草原の詰め。眼下に薬師沢左俣のゆるやかな流れも見える。できるだけハイマツの藪漕ぎは避けつつ稜線へ向かい、赤木岳から少し北ノ俣岳方面へ下ったあたりで登山道に出る。

 

 

あとはひとまず太郎平小屋を目指してひたすら歩く。ガスっていて展望がなかったのは残念だけれど、6~7羽の雷鳥が餌を啄んでいるところに遭遇。

太郎平小屋で、後ろ髪を引かれる思いでいると薬師岳が最後に姿を見せてくれた。

4日間も山に浸っていられる、年に一度のチャンス。全ての日にお天気に恵まれ本当に幸運だった。重いザックで歩く4日間の中には、計画通りにいかない日もあり反省。ただ、「かもしれない」想定はしていたので慌てず日程変更ができた。

様々な場面で相談し合い、アドバイスをくれ、安全な山行を成してくださったI村さん、ありがとうございました。

 

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2014/7/26~27 甲斐駒ケ岳&仙丈ヶ岳

メンバー:T中(R)、N川、N田、K沢(記)

7/25(金)
19:00 に川越を出発し、途中の日高屋でそれぞれラーメン or 冷やし中華の餃子セットなどをいただき、おなかいっぱいになったところで、出発~ 確実にハイカロリーです(困)。でも明日からエネルギー使いまくるので、良しとしましょう。。

12:00am 前後に戸台口の駐車場に到着し、車の横にテントを張る ⇒ N川さん&T中さんは仲良く車中泊♪

N田さん&K沢はテントで、暑くて寝苦しい夜を過ごす。。。 と思ったら、明け方に寒くなり、敷布団になっていたシュラフに潜り込み、熟睡できないまま第1夜を過ごすのでした。

7/26(土)
4:00am 起床
テントを片付けていたら、始発より早く臨時バスが出るとの噂を聞き、急いで身支度を整える。
臨時バスのおかげで、予定より約1時間近く早く北沢峠に到着。
ここから長衛小屋のテン場まで徒歩で10分くらい下ります。


本日の宿泊場所。まず朝ゴハンのおにぎりを食べながら、テントの設営にとりかかります。

7:20am 北沢峠登山口 ~ 8:25am 仙水峠
仙水峠までは勾配の緩い緩やかな道を歩き、駒津峰までは(時々、樹の間から摩利支天が見え隠れ)ちょと急勾配の樹林帯~ハイマツ帯を登ります。


雲の上に出ました。
鳳凰三山・富士山・北岳をバックに。


今回も高山病中のN川さんですが、山男として、なんだか様になっているこの1枚!


9:46am 駒津峰到着。
ダイナミックな山頂がすぐ目の前に迫ってきて、一見30分くらいで行けそうな気がしますが、まだまだ甲斐駒山頂までは約1時間半の道のり。ここからが核心部。。。

直登と迂回の分岐で、直登ルートへ⇒ 岩場をガンガン登り、途中2ヶ所ほどストライドが足らず、N川さんの手を借りながら。

N川:やっぱこういう時に手足が長いのって有利だよね。。。
K沢:(心の声)はぃ? 今の発言、もしかしてちょっと失礼じゃないですか?(笑)


岩場を抜け、迂回ルートと合流して、もうすぐ山頂。
見渡すかぎり花崗岩の砂で殺伐とした景色の中を、滑り落ちないよう一歩一歩踏みしめるように登っていきます。


見おろすとまるで飛行機からの景色みたい。


11:10am 甲斐駒ケ岳山頂!
てっぺんに立つと、疲れが全てふっ飛びますね♪


小休憩。
風が夏雲を押し流し、雲の後には真っ青な空が現れ、大自然を体で感じられるとても気持ちの良い一日。。。
山頂の祠には、開山威力不動尊が祀られています。


下りは摩利支天(後ろに見える丸いピーク)を経由して。


この後、道がよく判らず多少引き返したりしながらも、着々と摩利支天に近づく。
真っ白な山肌が太陽に照らされ目が痛いです。。。


12:15pm摩利支天到着

<摩利支天とは?>
仏教の守護神であり、この神に念じれば危難から身を隠せる。ということで、武士たちの守り本尊とされた神。
甲斐駒ヶ岳は古くから信仰の山とあがめられ、山全体が神様であり、その本山の手前の前衛峰を守り神として“摩利支天“と名付けたそうです。


スレンダーなN田さん。
空と雲が絶妙のバランスで迎えてくれました。


こちらは摩利支天から振り返った、悠々とした甲斐駒ヶ岳。
白い岩肌が本当にかっこ良い。


T中さんとK沢が“六万石”と読み間違えた“六方石”の横で(~ ~;)

15:15 テント場に到着。
プチ道迷いしていたN川さんを待っている間に、長衛小屋で調達した冷たいビール&チューハイで、すっかり出来上がり、T中さんが小屋の前で、同郷のカップルらしき若者2名をゲットし、6名でちょとした飲み会が始まり。。。

明日に備えて、まだ明るい19:00頃に就寝。
といっても今回も寝られず、寝不足のまま2日目に続く⇒

4:00am 起床 ⇒ 5:00am 出発

今回、馬の背ルートは残雪で危険とのことで断念し、小仙丈ルートでのピストンとなりました。


あえて逆光で。。。

6:50am 六合目での休憩で、それまで寝不足で重かった足取りが、突然軽くなるのを感じ、スイッチ(何の?)が入ったのを「起きてもう3時間経ってるよ」と、N川さんに笑われ。。。


広葉樹の樹林帯を抜け、視界が開けてきました。
しばらくの間、セタケマツの間を縫うように。。。


本日は、文句なしのピーカンです!!!
ダンディーな(?)山男2名。


なぜか恒例の、“何を指しているのか解らな~い” 1枚!
あ、右端に映っているのが昨日登った甲斐駒&摩利支天ですね。
その奥は八ヶ岳でしょうか。。。


6:20am 小仙丈ヶ岳山頂。
岩ごろごろで、なかなか良い感じです!


穏やかな稜線がずっと続いていきます。
この辺りまでは他に人も少なく、とても静かだったのですが、下りではすごい沢山の人で渋滞に。。。


左から、富士山 ⇒ 北岳 ⇒ 間ノ岳。
標高1位~3位までが一直線に!
ここに来なければ見ることのできない絶景。


正面のピークの手前で、下ってきた男性2名に「あの岩場の上の方に雷鳥がいるよ!さっき小さいのも出てきたよ!」と教えてもらい、まだ居てくれることを願って、急いでピークに向かう!!!


居たぁ~!
教えてもらった岩場の手前まで行くと、「にゃ~にゃ~」「ぅ~~」。。。
? ネコ??? ではなく、雷鳥の鳴き声!
こんな可愛い声で鳴くんだ!と、しばらく立ち止まって写真撮影。
これは本当にラッキーでした!


7:15am 仙丈ヶ岳山頂
コースタイム4時間のところを、なんと(休憩時間を差し引いて)3時間ジャスト。
今日は早く帰れそう♪


下りの途中で。(ここはどこでしょう?)
まだまだ雲の上です。


だいぶ下ってきました。
山頂付近はすごい人(団体も多かったです)、特に擦れ違いでは渋滞が発生し、これから登る人たちは大変だ~。。と、早くスタートした事にちょっと優越感?を覚えつつ。。(^ ^;)

9:50am テント場到着
ところが。。。戸台口まで帰るバスが13:00 までなく、長衛小屋で臨時バスの運行状況を聞いたところ、バス停に人が集まれば随時発車するかも知れない。と伺い、とりあえずテントを撤収し、11:00am に長衛小屋でカレーライスの昼食を食べてから、バス停まで行ってみよう!ということに。


こちら(食べかけですが。。)、長衛小屋名物カレーライス。
一見ビーフカレーのようですが、実はチキンカレー。
とてもスパイシーで、疲れた体にエネルギーを呼び起こすお味。ホントお勧めです!今後行かれる方は、ぜひぜひ!

そして。。。11:40am発の臨時バスに乗ることができ、車を停めてある戸台口へ⇒
駐車場近くの温泉“仙流荘”で、2日間の汗を流して帰りました。

<あとがき>
今回はK沢にとって “南アルプスデビュー”という記念すべき山行でしたが、天候にも恵まれ、素晴らしい条件の中での縦走ができ、大感激でした。
めずらしく反省点も無く(?)。。? 実は、甲斐駒&仙丈から帰ってきて2か月近くも経ってからレポートを書いているので、都合の悪いことは全て忘れているだけかも。。。ですが、思い残すことの無い素晴らしい山行でした!

メンバーのみなさま、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました♪

 

 

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2014/9/10 日原川水系 倉沢谷塩地谷

メンバー:N田(L) I村 W辺

初級者のロープワークの練習に丁度いいとされるこの沢。遡行の下調べだけでなく倉沢林道についての予習も余念なく行う。四駆車でないと通行不可の林道であり、今回は私のパジェロミニが出動。後部座席で長い四肢を折り曲げ小さくなっているN田さんに「ごめんなさい…」と思いつつ、ダート走りを楽しみ魚留橋に到着。

8:40 倉沢林道魚留橋駐車  9:00 歩行開始

崩壊しかけた林道を5分ほど歩き、魚留滝の上部の斜面を下り入渓。崩れやすく急斜面。ロープをいただいて下降する。

 

入渓するとすぐに地蔵滝が現れる。ここは右岸を高巻く。少々(?)喘ぎながら上部の山道まで上がる。

 

山道を5分ほど歩くと新しそうな木道が出てくる。沢に復帰するのは二つ目の木道が目印。木道脇から数メートル下り、懸垂の支点になりそうな木と下降点に目星をつける。そこから2ピッチの懸垂下降。ロープをかける位置や木の選び方、ちょっと怖い「くるりんぱ」。

 

季節も進み、水に浸かっていたい気持ちは起こらず。シャワーになりそうな滝や深い釜などは躊躇なく巻くことにする。6mCS滝は手前左を巻くが、高度感のある土付きスラブの数歩が怖い所がありロープを出してもらう。

 

時折日が射すが、怪しげな天気。この日、東京では豪雨に洪水で大変だったらしい。奥多摩も東京だけれど…。下山してからホッと胸を撫で下ろす。

 

大股開きが必要なトイ状滝。あんな体勢は無理では?と思ったが、フリクションがとても効き、容易に突っ張れた。

 

登りやすい小滝もちょこちょこ現れる。

 

棒杭沢を右に分けた後で現れる7m滝は左を巻く。巻道にトラロープが下がっている。トラバースが崩れやすく、怖いのはほんの1,2歩だけれどロープを出す。N田さんがリードし、次に私が中間8ノットで行き、最後I村さんを確保。今回は肩がらみも教わる。

一旦伏流になる頃には小雨が当たったがすぐに止む。苔の多いしっとりとした雰囲気の中詰めていく。

 

13:20 一杯水

13:30 下山開始

13:50 棒杭尾根分岐

この道標に、「棒杭尾根入口」とマジックで書かれている。登山道と言ってもいいくらいの踏み跡があり、また尾根も明瞭でテープも見えるので下山ルートは不安が少ない所。

 

14:45 車着

「次はどこに行こう」、「来年は上ノ廊下!」はたまた「バツならぬ星!!」などなど話しながら帰宅する。

 

 

 

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2014/09/07 阿武隈川 白水沢左俣左沢

メンバー:O田(P) Y川 U海 M野 I村 Y田 S水M男 N澤 K保 N田S子

8:05大黒屋奥P8:15→入渓8:25→最初の二俣10:20→奥の二俣10:35→5段12m11:15→三俣?11:25→小滝郡12:40→13:10登山道13:25→14:25大黒屋

定例と云う事で人数が多いので、雨の中を車3台に分乗して集合場所の道の駅に向かう、東北道佐野~宇都宮近辺と那須で土砂降りの豪雨となり、天気予報と気圧配置図から決行にしたが明日は中止もあるかなと弱気になりつつ車を走らせる。3台の到着時間差も殆ど無く集合出来て24:20くらいから呑み出し、軽くの筈がビールからワイン、日本酒、バーボンと個人装備のお酒やおつまみを楽しく平らげて明日は雨が止むことを祈り雨音聞きながら26:00就寝Zzzz

6:00起きの筈が6:45起床そして雨嫌がるメンバー何人かを無理やり説き伏せて大黒屋奥の駐車場へ移動して合羽を着込み遡行準備をする。出発するころには小雨になり大黒屋の朝食会場を脇目に抜けて入渓したら、程無く雨も上がっていた。F1の水量はかなり多いが登れなくはなさそうだしゴルジュも無いし泳ぎが必要な所も無いので遡行開始とする。

これから入渓~♪

 

例によって酒が残ったままF1へ左壁をヘツリ気味に行き滝左から落ち口へ最初なのと確保をやりたいとの希望があったのでロープを出して登ってフィックス、I村さんY田さん等確保をしたい人達に教える為、最後一人だけ確保して引き上げる。降雨直後だが、水もそれ程濁って無くて一安心。F1白水滝の写真撮り忘れました

 

F2:2段5m

水浴び(^ω^)

F2は水量多くて途中で水流右側に移れず左リッジ状をそのまま抜ける、釜ではM野君がテンション上がって仰向けカエル泳ぎを披露

 

 

 

F3:2段12m衣紋滝は左壁どのあたりでも登れるが脆いのと表示以上の高度があるのでロープを出してフィックス最後のみ確保。

  

F4:2段8mは左、半端無い水量で途中の落ち口で見事にヒョングっている、そして滝壺で修行に励む者が一人

  

F5:6mも左を登る、この頃になると誰かが先頭を歩いてくれ、滝の確保もやってくれるようになり又初級者のメンバーを誰かしらがフォローすると云う協力関係が出来てきて楽させて頂きました

  

この後は、二俣まで小さい滝とナメがあるだけなのでナメを堪能しながら快適に遡行する。右俣との分岐二俣は右の方がかなり水量が多いとの事だったが降雨直後だからか左も、それなりの水量だった。

  

二俣後は河原のようになり、のんびり歩いていると奥の二俣に到着、F4通過した辺りから晴れ間が覗いていたが、ここまで来るとほぼ完全に太陽が出てくるやはり沢登りはこうでないと

右沢の2段の滝の方が面白そうだが今回は左沢なので、F610m滝へ、水流の左右に別れて取り付いてみたものの右側は3歩ほど上がるとホールド、スタンスとも無くなったので、大人しく左側を登る若干嫌らしいので、ここでもロープを出す。

F6左沢

F7:8mは外傾しているのでどうかと思ったが、それ程苦労せず登れた。

F7

F8:5段12mもロープを出す、落ち口の水流の中に石が溜まっていたようで、知らない内に足に当たって落石を起こしてしまう一瞬肝を冷やしたがM野君が避けてくれたので大事には至らなかった。降雨直後はもっと慎重にならないといけないなと反省。

枯れ沢を含むと三俣のようになる所は真ん中を行くと、直ぐに6m滝がある水量が多いが左右どちらかからでも行けそうなので右に取り付く、フレーク状のガバホールドが水流の中にあるが、中に入ると水量が多くて息が出来なくなり、ナカナカ突破出来ない。左からも登っていっているが渋滞になり、右のルンゼ状を巻くメンバーも居た、何とか思い切ってシャワーで登り切りロープ出そうにも支点になりそうな所が無い後続の為に、お助けスリング出したが下には届かず後続のY川さんが登っている最中にホールドが剥れて、あわやだったがテラスに着地して事無きを得るその後も小滝や5m前後の滝が多く現れる

晴れてきて眩しい!

脆く嫌らしい所も多かったので何度かロープを出す。上部に来ると、割と滑っている滝が多くラバーソールの人達は若干苦戦していた模様だ、N田さんが脆い滝を登っていて足の置き場が解らなくっていたようだが下に居たK保さんからのアドバイスで突破!いい加減もう滝は無いだろうと思ってから3個くらい滝を越えると枯れてきてツメらしくなる藪コギは10分ほどとの事だったが5分も掛からず、又薮らしい薮も無くヒョッコリ登山道に出る。装備を解いて、靴を履き替え、水分食料補給が終ったら下山開始!太陽は出ているものの気温は低いので歩いていても寒いので少し早歩きで降りる。途中で雪の影響か木が倒れて登山道を封鎖している。そういえば沢でも倒木がかなり目立っていた。一時間程で大黒屋に到着したのだが洗い場の有るお湯に入れるリミットは過ぎていた。

 

叉焼ワンタン麺大盛り

丁度、表に居た従業員の方にM野君が聞くと13時以降は、お湯を川に流すのでシャンプー石鹸は使え無いから、ちゃぽランドのが良いよと勧められそちらに転進、沢登の格好のままでU海さんの新車汚す訳にはいかないので使い捨てシートカバーを各車に配布してちゃぽランドへ!お風呂入って綺麗になり普段は何時も運転で呑めないS水さんと乾杯したら、白河ラーメンへしか~しっ、帰り道途中のいまの家さんへ着いたが暖簾が出てない(汗)営業終了したようなので、IC通り過ぎるけど良いか?みんなに確認して田中屋さんへ、途中グルグル廻ったけど何とか到着!鶏ベースのやさしい味のスープに独特の食感の縮れ麺と脂身の少ない叉焼で、物足りないかと思ったのですが麺の量が多いので普通盛りでもお腹イッパイN澤君、M野君、Y田さん、Y川さん大盛り頼んだ人達は二玉はあると言いつつも完食していた。帰りの高速も順調で20:10大宮着で途中からは天気にも恵まれて快適な沢登りでした。

キツイ薮コギやツメは無しで下山も一時間程、早く降りれられればすぐに温泉とコンパクトで、ほぼ全ての滝が登れますが表示以上の高度を感じる箇所が結構あります。楽しいのですが巻き道らしい巻き道はありませんので、滝を登れないと楽しさ半減の沢です。脆い所もかなりあるのと滑って居る所もかなりあります。今回自分もホールドが滑ってあわや(汗)の場面がありましたし、登っている最中に剥れて落石の場面も何回かありました。初心者初級者が居る場合はロープ積極的に出した方が良いと思います。又滝が多数ある所は、人数が多いと通過に時間が掛かると改めて認識しました。

今回は、自分自身も初めての沢に、経験した事の無い大人数での遡行だったので心配もありましたが参加メンバーのご協力のお陰で無事遡行終了出来ました。改めてお礼を申し上げます。有難う御座いました。

 

 

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2014/8/21 川苔谷 逆川

メンバー:N田 Y田 W辺

この日は気温も高く、久々に沢日和の遡行となった。しかも平日。メジャーな沢を静かに楽しむことができた。

8:30 川乗林道の竜王橋付近に駐車し、沢に降りる。少し戻って「カーブミラーを目印に沢に降りる」となっていたが、駐車スペースのすぐ下にロープが下がっており、それを伝って降りてみる。川苔谷を少し下って逆川に出合うことになる。すると、いきなり現れる大きな滝。入渓して2分ほどで懸垂下降からスタート。その下はどんな風になっているのかと思ったら、またまた大きな滝。そこは空中懸垂。

 

予想しなかった大仕事で、本日の核心決定。

 

9:40 逆川に出合い、予定の遡行が開始する。ここで単独の男性に会う。「入渓、すぐそこですよ。」と頭上を指さす。そこから入渓していたらできなかった経験ができたので悔しくない。

 

奥に見える7m滝ではロープを使い、右壁を登る。ここでリードの練習。確保器のセットに手間取り、Y田さんをだいぶ待たせてしまう。「これで合ってますか?」「合ってなかったらロープ引けないから。」・・・自立を促す親のように(?)手も口も出さずに離れて見守ってくれるN田さん。

 

今日は濡れても寒くない。ざぶざぶ濡れながら快適に登れる滝が多い。

 

しばしのゴルジュ帯では、「ラッコ泳ぎしよう。」と楽しげなY田さん。しかし流れに抗えず、戻ってくる。泳いだりへつったりして楽しめる釜を持つ滝が、3つほど続く。

 

 

一部、やや荒れた渓相になる。川乗林道に戻れる山道には、橋がかかっているとあったが、現在は橋は落ちていた。

 

山道を通りすぎ、大ダワ沢を右に分け、その後も快適な滝がいくつも続いてテンポよく歩ける。ウスバ林道手前のミニゴルジュの3段10m上部はぬめった岩のトイ状を突っ張りで登らねばならず、フリクションが効く気がせず確保してもらいながら登る。

 

トポでは右岸を巻くとなっていた4m滝は右壁を登る。

 

 

ウスバ林道下の10m滝。見た目はいやな感じだが、右壁下部のぬめりや傾斜もそれほどではなく、上部はガバホールドが豊富。登ってみると残置ハーケンもいくつかある。水流際にスリングが残置してあったが、そちらまでトラバースせずに直登する。ここでY田さんがリードの練習。

14:45 ウスバ林道に出る。本日はここまで。下山は、百尋ノ滝方面へは向かわずにウスバ尾根を辿って竜王橋を目指す。地図とGPSとにらめっこしながらルートを探す。明瞭な踏み跡がある場所もあるが、それを辿っていたつもりが正解の尾根を分けてしまう。

急なトラバースをしたりしてルート修正を試みながら川乗林道へ降りるポイントに目星をつける。最後も懸垂で竜王橋より200mほど上から車道に降りる。

楽しく登れる小滝、ロープが必要ないくつかの滝、苔の多い景観に本来予定していなかった懸垂下降、下山のルートファインディング。沢登りの面白味が詰まった、いい遡行ができました。

 

 

 

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2014/8/17 笛吹川東沢ホラノ貝ゴルジュ(を覗きに)

メンバー:S田 N田 W辺

過去二度の東沢釜ノ沢遡行時に見た、怪しく口を開き冷気を吹き出すホラノ貝のゴルジュ。巻道から見下ろすと到底、自分がそこを遡行対象にするなんて想像もつかなかった場所。その計画を聞き、下調べをするうちに楽しみでたまらなくなった。「あの奥を覗きに行ける…。」

 

9:10 西沢渓谷町営駐車場から林道歩き30分。このN田さんのはにかみ笑いの意味するところは…

 

顔を見せられないくらいの何があったのか…?「どうせこれから沢に入るし」的な行動の後の一枚。逆光とパンツの色合いのせいで、なぜか入渓前にパンツが濡れて色が変わっているのが写らなくて非常に残念。

 

9:40に東沢の河原に降りる。その後、東沢下部から遡行し、ホラノ貝まで行く計画であったが、水の量を見て即座に断念。前日の雨でかなりの増水。先ほどの粗相を洗い流す為か?N田さんは敢えて浸かる。

 

どこからも登れるわけない水量の滝。左岸の道から流れを見ながら進む。

 

10:30 ホラノ貝のゴルジュに到着。S田さんに、水流についてのレクチャーを受ける。下向きに引き込まれる流れが起きている。

 

ゴルジュ突破は当然あり得ないが、F1が見える所まで行ってみることになり、N田さんがトップで泳ぐ。普段は瀞の状態のゴルジュ入口が、複雑な流れを持ち、白波も立っている。このスラブにハーケンを打ち、ロープをフィックスしてくれる。

 

おかげで私も、今まで来れると思っていなかったゴルジュ内部に20mほど入り込むことができた。

 

F1左岸のスラブに取り付くことも不可能な水量。本来ならばここを鐙トラバースで越える予定だった。

 

支点回収のため、再度入り戻ってくるN田さん。中央より左側を泳ごうと思っても水流でどんどん右に引き寄せられ、S田さんが力一杯引きつける。楽しそうではあるが、結構真剣な表情での帰還。

 

その後は、前日に購入したバイルとハーケンを使ってリスの選び方から打ち込む時の注意点などなど教えてもらいながら実際に打ってみる。「効いたときの音の変化」が明らかで、体感して学習できた。

ゴルジュ入口右には残置ハーケン・リングがいくつかあり、それを使って鐙トラバースの練習。S田さんが始めに絶妙なバランスで左手で追加ハーケンを打ってくれた。すごい。

 

 

呼ばれて振り返ったところだから笑っているが、その実、なかなか苦戦中。鐙の掛け替え、メインロープのクリップ、セルフビレイの掛け替え、左手でのカムのセット、そのカムを信用して体重をかけるドキドキ感、戻る時はその逆で…頭の中は混乱の極み。背後からの叱咤激励を受けつつ、たっぷり時間をかけて往復する。

 

練習の全体像。

 

ナイスショットです。

 

常に苦戦。

 

余裕顔のN田さん。今回もかなり寒がっていましたが体調は大丈夫でしょうか…。結局15:30過ぎまで鐙練習をしてから下山の充実した一日だった。

下山中、流されても危険のない所で、N田さんに手招きされ膝までの深さの急流を渡渉してみた。ちょっと動いたら足を持っていかれそうでじっと踏ん張っていたら後からS田さんがやってくる。「きっとスクラムで渡ってくれるんだ。」と思って待機していたら、なんと身動きの取れない私に水をかけたり、押したり引いたりし始める。負けるもんかと取っ組み合い、結局順番に足元の釜に流された。

今回も、新しいことをたくさん教えていただきました。新しいアイテムの使い方や初めての技術、水の読み方。ゴルジュの通過はできない日だったけれど、「真剣に遊んだ」とてもいい一日だった。

 

 

 

 

カテゴリー: 山行レポート | 2014/8/17 笛吹川東沢ホラノ貝ゴルジュ(を覗きに) はコメントを受け付けていません

笛吹川東沢 釜ノ沢東俣

盛夏の時期、山計画、沢計画・・・楽しみにしていましたが、どうも週末になるとお天気が崩れる・・・乱れる・・・。そんなお天気に一喜一憂しながら天気図と睨めっこ。。。
当初、14日前夜発で予定していた憧れの赤木沢は中止、その転進先として13日の真夜中に、雲の切れ間を見て釜ノ沢に決まった。
さあ、大変!二泊三日の装備から一泊二日の装備へ・・・
「荷物、減るからいいんじゃない!」という声が聞こえてきそうですが、何分初心者・・・選別が大変。。。しかも、地形図やら遡行図やら・・出来ればどんな沢か少しは調べたい。。でも眠い。。。
そんなこんなで出発日を迎える。

日程:平成26年8月15日(金)~16日(土)
メンバー:O竹(L) K美(SL) M子 Y枝
タイム:14日(木)19:00桶川駅出発
21:45道の駅みとみ
15日(金)7:00西沢渓谷駐車場出発
8:10二俣
(鶏冠山入口の小さな看板に気づきながら通り過ぎてしまう)
10:05山の神
10:55乙女の滝
11:10東のナメ沢
11:45西のナメ沢
12:45釜ノ沢出合
12:55魚留の滝
14:05両門の滝
14:50本日のお宿地点(1750m)
本日の行動時間:7時間50分(内休憩時間等:2時間)

16日(土)6:10出発
7:10ナメ滝
9:00ポンプ小屋
9:30甲武信小屋
10:05甲武信ヶ岳山頂
10:45甲武信小屋
11:45近丸新道分岐
12:50ヌク沢
13:38西沢渓谷駐車場
本日の行動時間:7時間30分(内休憩時間:1時間55分)

13日前夜発の出発時間が早かったせいか、道の駅みとみの駐車場は空いておりテントも一つも無く大きな軒下に早速テント設営。雨も朝露の心配も無くラッキー。そして、大きな軒下は絶好のゆうげの場となる。。。

 

昨夜のゆうげの場は朝食の場になり、
主食は各自準備し+大きなソーセージと小さなうずらの卵の目玉焼き !
しっかり食べて準備万端  

西沢渓谷駐車場に車で移動して出発。途中、田部重治のレリーフを見ながら進み二俣で西沢渓谷歩道から東沢に入る。。。はずが、調子よく歩道を進んでしまった。。。
しまった!と思っても後の祭り・・・戻るしかない。。
(往復40分、綺麗な渓谷沿いを歩く事が出来ました。)

鶏冠山入口の小さな看板を確認し東沢の河原へ降り沢装備の支度をします。他3組程が支度をしています。
支度を済ませ早速渡渉。流れも強く水量も多く・・・この先はどんな感じ?と少々不安にな
ります。
  が、渡渉後すぐにこの風景!

カメラではいまいちですが、朝の空気が澄み切ったとても綺麗な風景です。

間もなく、ホラの貝ゴルジュ
沢の水の色の素敵なこと!!
木々の緑と朝の光で輝いていました。

この先、山の神までは登山道の痕跡をたどります・・・が、ただ歩かせてはくれません・・・先週の台風の影響か、はたまた集中豪雨の影響か・・・道とは言えないような荒れようです。

ようやく辿り着いた山の神は大きな木の下に小さな祠が祀られていました。

さて、いよいよここから沢歩きの始まり!

少し見づらいと思いますが、山椒魚を発見!
初めて見ましたが、5~6cm位の大きさでした。

乙女の滝
の前にて・・・
乙女?三人。。。

しかし、水量の多いこと!
渡渉時に足がすくわれない様に足の置き方、向きなど気を付けなければ。

 

 

 

 

 

何度も渡渉を繰り返し東のナメ滝⇒西のナメ滝を通過。

魚留の滝

 

 

 

しかし、お天気!最高ですよね!!
ここしかない!
と選んでくれたO竹リーダー、K美サブリーダー、有難うございます。

 

 

千畳のナメ
まさに、千畳!!
広いナメの幅いっぱいに水が流れています。

ここまでに、沢山の渡渉と沢山のへつりといくつもの滝・・
ここへ上がる為のスラブ・・・この流れを見ているとここまでの苦労を忘れてしまいます。

←目を閉じて
回想中

 

 

 

 

 

 

 

 

おっと、いけない。
思い出すのは後にして歩を進めましょう。

 

 

 

 

両門の滝で一休み。
写真左の滝を上がれば西俣。こちらは、奥秩父主脈縦走路の水師に登り詰めるらしい。

さて、我々は写真右の滝、東俣へ

滝を巻く為の道なき道をすすむと苔むした広い河原へ・・
時間も3時前、「この辺りでビバークにしますか」とのリーダーの声に「ようやくビールが呑める」と心の中でニンマリです。

テントとタープと焚火
今夜のお宿の出来上がり。
川で冷やしておいたビールで「乾杯!」

 

 

 

今夜はM子ちゃんお手製の麻婆春雨丼
(漢字で書くと少し変?)
旨辛で疲れた体に最高の食事です。
そして、そして・・・次から次へと出てくるつまみ達。。。だから、荷物重くなっちゃうんですよね・・・

 

そして、焚火で温まり、今日の沢旅お疲れ様でした。

 

夜中、テントに当たる雨音で目が覚める。朝には上がってくれることを願いながらそのまま眠る。

 

16日朝。。。やはり、雨音での目覚めである。。。
ちょっと、テンション落ち気味・・・しかも、雨の沢・・・初心者の私は不安・・不安・・

朝ごはんを食べている間に雨もあがり出発!!

今日はガレた沢をつめていく・・・と本には解説があったはず・・・
沢は水がいっぱいだし、倒木、流木が沢山
エイヤッ!と乗り越えたり潜ったり、まさに大人の「自然の中のフィールドアスレチック!」
そうこうしているうちに、ポンプ小屋が見えて来ました。
ここまで来れば、甲武信小屋までもう一息。

小屋前のテラスで沢装備を解いて登山靴に履き替えます。
荷物はデポして甲武信ヶ岳山頂へ。
雨は降っていませんでしたが、生憎の空模様・・・予想通り、周囲は雲ばかりでしたがピークに立つことは出来ました。

甲武信小屋に戻り下山ルートの検討。
当初、お天気が良ければ鶏冠尾根を下山の予定であったが、昨夜から今朝までの雨と雲の出方から近丸新道を下山することに決定。

ヌク沢で小さい橋を渡る・・・筈が橋がない・・・
よく見ると、それらしき物が河原に転がっている・・・
しかも、相変わらず水量は多い。登山靴での渡渉は諦め沢靴に履き替える。数メートルのではあったが「沢靴は偉い」と改めておもいました。

無事、下山完了
行動中は雨にも降られず恵まれた沢旅でした。

私にとって、初沢泊・初焚火・初テントでの雨と初めて尽くしでした。そして、まだまだへっぴり腰での沢歩き・・・早く上達できればいいなと思っています。

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2014/8/1~4 剱岳チンネ左稜線&Ⅵ峰Dフェース富山大ルート

 ★メンバー:K美(L)、S水
日程:7月31日夜埼玉発 8月1入山、8月4日下山

行程

1日 立山駅7:00⇒室堂9:00 ⇒ 別山乗越11:00 ⇒剱沢雪渓⇒長次郎出合⇒熊の岩16:00

2日 熊の岩6:00 ⇒ 池ノ谷乗越 ⇒三ノ窓 ⇒チンネ南稜取付9:30 ⇒チンネの頭16:30⇒池ノ谷乗越⇒熊の岩18:00

3日 熊の岩9:00⇒Ⅵ峰Dフェース富山大ルート取付10:00 ⇒ Ⅵ峰の頭14:00⇒ 熊の岩17:00

4日 熊の岩9:00⇒剣沢キャンプ場11:00⇒室堂15:30

 

夏休みのためか賑やかな室堂

一足早い夏休みは、梅雨明けで天候が安定していると思われる初めに設定。漠然と憧れていた遠い剱岳の「チンネ⇒最低3日ないと行けないので、事前準備を整え本番に臨みました。直前まで扇沢経由か立山経由かで悩みましたが、最終バスの時間から立山⇒室堂ルートで上へ上がることとしました。

平日金曜日なのに始発のチケットは買えず7時立山発の臨時便で室堂へ!

別山乗越へ!

 

しかし荷物が重い!3泊分の生活用品の他に50Mロープ、大量のプロテクション類、借り物のハンマー、ハーケン、カム、そして欠かすことの出来ない(?)酒類!もあり荷物は25kgオーバー!

次第に地獄の歩荷訓練と化していく!

 

剣澤小屋下部より雪渓上へ!アイゼンを装着

 

去年登った源次郎尾根取付まで下りてきました

 

 

 

 

 

 

 

 

雪は締まっておりシュルンドも無く歩きやすいのですが‥

 

長次郎谷出合から熊の岩までの登りは、荷物の重さ、前日ギリギリまで仕事をし、そのまま立山まで走行し、駐車場での仮眠しかしていない体には、かなりツライ!小休止で止まると睡魔が襲ってきそう!

救いは日本離れした美しい景色!

 

八つ峰Ⅵ峰の絶景!正面右からA、B、C、D峰

 

ようやくベースキャンプとなる熊の岩の棚へ到着。雪がすぐ近くまで迫っておりテントが張れるスペースは5~6箇所くらいか。

到着時は4張設置有り、なんとか場所を確保し設置、疲れもあり早々に就寝の予定がついつい一杯‥

前日から続いていた長い1日目が終了。

 

朝日に照らされる本峰

 

2日目

前日の疲れからか何と2人とも寝坊!3時に起きる予定が既に4時半でかなり明るい!

明るい方が安全だとポジティブ思考でも、ちょっと急いで支度をして6時に出発

シュルンドを巻く!

 

 

長次郎右俣⇒池ノ谷乗越はシュルンドが多数口を開けている急な雪渓を登る! かなりの傾斜であり帰りは怖そう!

場所によってはシュルンドを避けるため右の岩壁に下りて進む。斜面に近いため2~3mで地面に下りられる。

シュルンドは遠くから見ると恐ろしいが、近づいて見ると以外に締まっており、落ちる恐怖は感じなかった。

 

落石注意!正面のコルが三ノ窓

 

池ノ谷乗越を超えると全く雪が無くなりガレ場の急斜面が出てくる。

 

 

 

 

左の尖塔に見えるのがチンネ。V字に切れているところは池ノ谷ガレーに下りる懸垂下降の支点があるところ。

 

 

そしてとうとう右側にチンネが見えてきた!テンション上がってくる!

 

 

 

 

正面のスカイラインが左稜線ルー

 

三ノ窓に到着

先行パーティーが稜線に張付いているのが見える。

取り付きまでは雪渓の急斜面をトラバース!

 

落ちたら滑るだろうな~

 

いよいよチンネ取り付きへ!

 

 

 

 

雪から下りるように取り付く。支点はほどんどハーケン!

 

 

時間も押しているため早々に準備をして登り始める!

アイゼンやピッケル、登山靴など全て背負っているため、なかなかの重さのザックを背負ってのクライミングスタート!

 

正面尖塔に見える下が核心のハング越9P!
その先もナイフエッジが続く。まだまだ遠いな~

 

 

2人とも初めてと言うことも有り、ルートファインディングやピッチを切る支点を探すため時間がかかってしまう!

だんだん雲行きも怪しくなって‥

 

 

 

ガスに加えて雨まで落ち始めた!!左の影はクレオパトラニードル

 

 

ようやく核心部を越えてチンネらしいナイフエッジに出たところでガス!

雨も落ちてきてしまった。やはり山の午後は天気が不安定になると実感!

 

 

下の方は天気が良いのだが‥

 

 

 

 

 

 

写真では分かりにくいですが、濡れているため怖くて岩の上に立てませんでした  (^_^;)

 

ようやく頭に到着!

遠くでカミナリが鳴っており早々に下山開始。

 

 

 

池ノ谷ガレーへ懸垂下降中!

 

 

頭からブッシュの踏み跡を下りるとコルに出る。右へ行くと池ノ谷ガレーへの懸垂支点が見つかる。

3回懸垂下降をして池ノ谷ガレー中腹に到着。来た道を戻り熊の岩へ夕方到着。長~い一日が終わった!

 

今日もⅥ峰は目の前にあります(当たり前か!)           正面真ん中がCフェース、その左のDフェースを目指す!

 

3日目

今日は八つ峰Ⅵ峰Dフェース富山大ルートを登り、可能なら下山というプラン

しかし酒飲みお寝坊さん2人組は今日も早起き出来ず、出発は会社の出勤時間と同じ9時となってしまいました (+_+)

 

 

奥のルンゼに行きたいので、シュルンドを避け雪上から岩壁に下り、雪と壁の隙間を歩いて行きます!

 

Dフェースはものの10分もあれば基部に着きますが、手前のシュルンドが深く真っ直ぐルンゼには行けません。そのため左から壁に下り雪と壁の間を通って取付に向かいます。

 

 

1P目
結構壁は立っています (^_^;)

 

いよいよクライミングスタート!

今日は朝から雲が多めですが、雨は降っていません。何とかもってほしいと願いつつ私のリードでスタート!

 

  

稜線に出ると快適です!バックは熊の岩

 

 

 

3ピッチ目付近で私がリードの時、バンドを左に行くところを間違って直上してしまったり、支点が見つからないなど、思った以上にルートファインディングに時間がかかってしまいました。  

Dフェースの頭にて。奥には昨日登ったチンネが!

 

 

 

時間はかかりましたが無事Dフェースの頭に到着、八峰ノ頭の奥には昨日登ったチンネが見える!

その後懸垂下降で下山、懸垂支点が分かりにくく思った以上に時間がかかってしまったため、もう一晩熊の岩で過ごすこととなりました。   

熊の岩の直ぐ下で要救助者を引き上げるためホバリングする富山県警のヘリ

 

 

しかし毎日のように県警のヘリが爆音と轟かせ飛んでいました。後で剣沢キャンプ場常駐のドクターに聞いたところ道を間違え北方稜線で動けなくなったハイカーで、その後回復し歩いて下山したとのこと。無事で何よりでした!

 

最終日の剱沢キャンプ場。天気が悪化するのか、テントを畳んでいるパーティーが多かった

 

 

4日目

もはや精根尽き果て3日連続の朝寝坊!もはやこの時間が我々の標準時間となった?!

しかも天候は雨!テントの中では嵐のように感じるくらい風雨が強そう。(^_^;)

しかし一昨日、昨日に降られることを考えればラッキーだった?とここでもポジティブ思考が働き、何とか雨のなかテントを畳み、コースタイム以上の時間をかけゆっくり室堂まで歩き、無事帰宅しました。 

 

今回の山行を振り返り‥

  • 天候にも恵まれ目標とした2つのクライミングを完登し大満足!
  • 私の経験、技量などもあり、初めてのルートはルーファイに時間がかかるため、本などに記載されている標準時間では難しい。もう少し時間的ゆとりが必要と思った
  • やはり山では早寝早起きが基本!
  • 荷物は極力軽く!特に登山靴は軽いのがクライミングには良い
  • お酒はほどほどに‥
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2014/8/3 巻機山 米子沢

メンバー:I村(L) W辺(レポート)

お互いこの日計画中だった山行が中止になり、あわや「週末山行難民」になりそうだった二人で急遽、米子沢を計画する。新潟に住んでいたことがありながら、沢登りとしては行ったことがなかったこの沢は、いつか遡行したいと思っていたので意見が一致してよかった。

前夜、桜坂駐車場にテントを張り、軽く(ではなかったが…)飲み、翌日7:30行動開始する。

桜坂駐車場の手前右側の舗装路を10数分歩き、米子沢に降りる。しばらくは水の涸れたゴーロを歩く。明らかに酒の残っているI村さんは出だしちょっと辛そうだった。

 

水流を認め、暑さもあまり感じなくなり少しずつペースを取り戻す。

 

だんだんと、雪に磨かれたスラブ帯へと変容する沢を快適に遡る。

 

この沢の岩は、茶色くぬめった所が多く、とても気を遣う。N田さん愛用のシューズに転向し、乾いた岩への安心感は大きいが、「コケッティな沢には向かないよ。」と言っていたのが実感を伴って思い出される。

ホールドが多く、登れる小さな滝が多いのが楽しい。

 

こういう場所ではフエルトよりも安心できるフリクションを得られた。

 

直登できない滝でも、高巻きをすることなく側壁を登っていけるところが多い。

 

大滝は右岸から巻くが、巻道は明瞭。岩の上に土が乗り、わずかに緊張する一歩があっただけで問題なく通過する。冬から春にかけての巻機山で、「大滝がまだ出てるな」「もう大滝が埋まったから滑れるな」など、米子沢滑走の目安にされる滝。この滝が雪で埋まるなんて…と、近くで見て改めてこの地域の雪の多さを実感する。

時々陰るが、この時は日も出ておりザックを置いて深そうな釜で泳いでみる。…が、冷たい!広く明るく、樹冠がかぶさるような沢ではないけれど。さっさと上がって先へ行く。

 

それもそのはず。先ほどの釜の先にはまだ解けきらない雪渓がブリッジとなって残っている。雪渓が出てきた時点で、私の気持ちは一気に緊張モードに入る。口を開け、冷気を吐き出し靄を漂わせる雪渓に、気温だけではない寒さを感じる。本で見た「雪渓の弱い部分、強い部分」の図が頭に浮かぶ。

 

今回は、右岸側が壁から離れ、安定してそうだったのでそこから通過。

 

雪渓を振り返る。美しいものは恐ろしい、と思う。

 

水流沿いはとにかくヌルヌル。左の側壁をややへつり気味に越えたと思われる。

 

数年前の大水の際に、ずいぶん荒れて渓相が変わってしまったという話を聞いていたが、この沢の見どころの大ナメ帯は健在。ただし、やはりヌメるので緩傾斜でも足を置く所には注意する。実際、「お!」という声で振り向くと、数メートル滑っていったI村さんがいた。楽しくも危険なナメ帯。

徐々に水流が細くなり、そろそろ源頭部の様相。上部が草原となっている沢の詰めは、最後まで心軽やか。しかし、その頃から雨が当たり始める。

 

避難小屋に向かう詰めを目指していたが、踏み跡が見つからず。歩きやすそうな所を選びながら稜線へと向かう。ガスも出てきたのでGPSで確認しながら、結局はニセ巻機山の直下に出た。避難小屋からニセ巻までの登り返しが省略できたということで良しとする。

14:15頃、下山開始する。夕立に遭い、急ぎ足で行く。5合目あたりからは雨も上がって、ブナ林の雨上がりの空気を楽しむことができた。

3か所ロープを出して登るところがあった。

「東京近郊沢登りルート」からの遡行図上③10m、⑦2段8m、⑧15m2段滝(取り付きが難しいが、残置スリングがかかっており、私はそれを足掛かりとして上がった)。

何度も訪れた巻機山の、また別の表情を見ることができたいい山行となった。

 

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2014/7/15 後方羊蹄山 1898m

7月14日(月)移動日 :出発前は 倶知安(くっちゃん)コースを検討していたが、真狩のユース・ホステルに泊り 真狩登山口から羊蹄山を登ることにした。ユースには、羊蹄山を登る人達が宿泊していた。7月15(火)

朝4時出発、真狩登山口のキャンプ場の中を通り抜けて行った。登りはじめからず~と急登が続く。ガスがかかっているので残念なことに眺望無し!ひたすら外輪山の分岐まで 急登を登り詰めるように歩いたがリュックが軽いのできつくはなかった。9合目の火口縁まで約4時間、それから分岐を左手に山道を歩き旧小屋跡経由で火口を時計回りに一巡り山頂を目指して歩いた。お鉢巡りをしながら山頂まで到達するのに 45分ぐらいかかった。

まだ ガスがかかっていたので火口底を除いて見ることは出来なかった。山頂に7:56登頂。ガスが切れ青空が見え 火口底を覗くことが出来ました。登頂の記念写真を青空と共にベストショット♫  頂上でお弁当の大きなおにぎりを頂だきました。頂上まで登り4時間45分。

後方羊蹄山 1898m 登頂

引き続き火口を時計回りに歩いた。山頂付近は大岩の岩稜・・・コースの矢印を確認しながら大岩の間をすり抜けたりしながら歩いた。下山途中  羊蹄山の裾に広がる広大な畑を一望。北海道の美味しい稲穂が青々と・・・12時56分無事にキャンプ場に到着。 青空の中に 凜々しい羊蹄山の山容が美しかった。下り4時間。

百名山残すところ・・・7座になりました  ♫     by   yamayuri

 

 

 

 

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